草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『吉越式会議』吉越浩一郎:著

2010年06月24日 | 本棚
日経ビジネスオンラインで、気になる会議術の
連載がありました。

  吉越浩一郎の「結果の出る会議」

です。これはご紹介する本『吉越式会議』の
ダイジェスト版でありました。
早速図書館で3月に予約したのに、大人気で、
手元に届くまで3ヶ月ほどかかりました。


  『吉越式会議
  著:吉越浩一郎
  講談社、2009年11月


吉越氏は、トリンプ・インターナショナル・ジャパンを
お辞めになるまで、
19期連続増収増益を達成なさったとか。

その最大の要因が、早朝会議にあったそうです。

  その他にも、フランス女性を奥様に持たれる吉越氏、
  社員の残業を徹底して排除されたということが
  わたしにとっては憧憬でもあります。

毎朝8時30分からの全社会議で、1時間半にわたって
毎日、40の議題を次々に処理なさっていたそうです。

そう、1議題に掛ける時間は、たったの2分で!!

社長同席の会議室の他、遠隔地はオンラインでつなぎ、
役員から若手担当者までをフラットに
情報共有する仕組みだそうです。


      


アマゾンの著者メッセージを引用すると

本来、会議の基本的な目的とは、「課題や問題を顕在化し、最適な解決策を発見して実行し、再発防止につなげていく」ことです。報告する場や話し合う場ではなく、物事を決め、前に進める場にすべきなのです。

だそうです。

      


会議は、現場に近い担当者に、吉越氏が納得いかれるまで
質問をする、というスタイルだそうです。
ときには、葉書大の資料に図を書きながら。

そうして、議事録はその日の午前中には関係者に配信され、
案件によっては徹底して整備されたマニュアルに
反映もされるそうです。

なんというすばらしさ!!


実は吉越氏、ロジカル・シンキングを徹底して
身につけていらっしゃるようなんです。

  本の見返しには、ドイツに留学経験がおありになり、
  外資系会社を何社か渡り歩かれたあと、
  トリンプ・インターナショナル・香港で
  マーケティングを担当され、同ジャパンに勤務、とあります。
 
  そして、本文には、奥様からロジカル・シンキングを
  たたき込まれた旨の記述も。

ロジカル・シンキングは、「事実を積み上げ、データを分析し、
論理的に詰めていく」ことだそうです。

つまり、日本の組織での意志決定に顔を出しがちな

  GNN(義理・人情・浪花節)
  「好き」「嫌い」の感情
  情緒

  はたまた私利私欲!!

を排除し、海外の会社では重要視されているFairness(公平さ)を
達成するにはロジカル・シンキングを徹底するしかない、と。

「ロジカルになれれば、個人個人が、"自立した個"になる」

とのことで、そんな会社、憧れます♪


      


本書の吉越さんといい、もとリクルートの藤原和博さんといい、
超デキるビジネスマンのお書きになった本は、
論旨が明快で、情報が整理されていて非常に読みやすいな、
という印象を持ちました。


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