今日は、隣の小学校まで、ゴスペルのワークショップに行ってきました。娘の小学校PTAコーラスが、隣の小学校PTAコーラスと交流があります。その関係で、PTAの家庭教育学級(成人教育)主催のワークショップへ誘っていただけたのです。
ゴスペルって、力強い!!
コーラスが声を上の方に響かせるように歌うのに対して、ゴスペルは声を前の方に出す感じです。どちらかというと、ロックに近いかも。 本当は、あらゆる歌唱法を使うそうです。
講師はNOBU(鬼無宣寿)さん。
(see ⇒ youtube)
DEUTというゴスペル指導等の会社を主宰していらっしゃいます。 鬼無さんは、芸名ではなく本名です。ゴスペルの本場、アメリカでの経験がおありだとか。冒頭の写真は、配られたパンフレットの中面です。
参加者は主に女性保護者で、男性が数名、全部で40人程でした。区から公費が下りているPTA行事だけあり、区から社会教育担当の男性が見えていました。そんな方も、今日は手拍子で歌います!家庭教育学級委員長、副校長のあいさつもそこそこに、ワークショップは始まりました。
まず驚いたのは、ゴスペルには楽譜がないとのこと。配られたのは歌詞だけで、曲は耳コピーで覚えます。
最初に、肩の体操で体をほぐします。他の人と組んで、肩をもみ合ってリラックスしました。つぎに、腹式呼吸と息の使い方(長音、単音)のトレーニング、リップブレス(唇をぶるぶるさせながら)発声練習をしました。先生はサービス精神旺盛で、リップブレスのお手本の時など、わざと変顔をして笑わせてくれます。
最初の曲。
This Little Light Of Mine
コール&レスポンスという型を学びます。 ライブなんかで
ステージ:Sey, Yeah!
観客: Yeah!
とかやりあう、あれです。実際に、先生がノリノリでそれを実演してくれて、私達もノリノリでYeah!とか返しました♪
曲もまさにそれで、先生がピアノを弾きながら This little light of mine と歌うと、我々は I'm gonna let it shine! と返します。それの繰り返し。ちなみに、ゴスペルはリフレインの回数は決まってないそうです。様子を見ながら先生が合図をしたり声掛けをして、リードしてくださいます。
次の曲。
Oh Happy Day
映画「天使にラブソングを2」でおなじみの曲です。インバート(展開かな、転回かな?)の練習です。曲の途中で、音がだんだん上がっていく、あれです。
曲のサビのところだけ、歌いました。
実は着席の時にパートごとに分かれていました。ソプラノ、アルト、テナーです。私はなんとなくソプラノにいました。歌詞はひたすら Oh happy day を繰り返すのみでしたが、3部合唱でハモります。綺麗にハモったり、失敗したり。失敗すると、先生がゆかいな感じで顔をしかめながら、嘆きのテーマを即興で弾きます!!もうみんなゲラゲラ笑っちゃう。
音が上がったり、ステップを踏み、クラップ(手拍子)をしながら歌うなど、段々難易度は上がっていきます。親子で参加している方が複数いて、お子さんが、いい感じにノッていました。
最後の曲。
I Need You To Survive
これは Hezekiah Walker という牧師&シンガーが9.11にちなんで作詞作曲したそうで(記憶に間違いがなければ)、ハモりはなく、斉唱で聴かせるメッセージ性の強い曲です。なんだかロックバラードみたいだな、と思いました。
先生の歌を聴いた後、歌詞を先生の後を追いかけて読み、次に少しずつ歌っていきます。1回か2回歌ったところで、この曲の背景と歌詞の意味を伺います。そして、英語の抑揚の付け方、要所要所の発音のコツを伺います。その後にみんなで歌った歌は、なんだか雰囲気がぐっとアップしていました!
ゴスペルの成り立ち
ワークショップの途中で、ゴスペルの成り立ちを伺いました。黒人奴隷の簡単な歴史です。
アフリカ大陸で暮らしていた黒人の家に、ある日突然銃を持った白人が乗り込んできて、銃を突き付けられます。訳も分からないうちに船に詰め込まれて、知らない所(アメリカ大陸)に連れて行かれ、知らない人に「コイツ500円」とか値段を付けられて買われていって、「奴隷だから仕事しろ」と言われた、と。
そんな過酷な環境にあった彼らの楽しみが、太鼓や歌でした。でも、太鼓も取り上げられます。仕方がないから、太鼓代わりに身体を叩き、手を叩き、こっそり集まって歌を歌ったのが、ゴスペルの始まりだということでした。
まとめ
とても充実した2時間でした。開放的で、外国的なセンスを持つ先生のご指導のおかげで、こちらまで開放的な気分になれました。「歌はその人の内面がでるもの」という先生のお話は、まことにそうだよな、と思わされました。
これまでは、正直言って「ゴスペルって楽しそうだけど、ふつうの仏教徒の私が "Oh God~♪"とかって歌えないわ」と思っていました。本格的にゴスペルやるなら越えなきゃならない壁だけど、体験的なワークショップなら問題なしです。
NOBU先生のワークショップ、パンフレットを見たら1回3000円ほどするようです。