草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

日経DUAL「川端裕人のPTAは変われるか?」横浜市P協会長インタビュー上下:150914-1002

2015年11月08日 | PTA報道関連

気になっていながら、なかなか読む時間がなかった川端さんの日経DUAL連載「川端裕人のPTAは変われるか?」の秋の記事。今頃のご紹介ですみません。

横浜市PTA連絡協議会(横浜市P協)の新任役員会の研修会スライド資料が、「PTAは任意加入」ということを明記していて昨年話題になりました。その、横浜市P協の会長、森川智之さんを川端さんがインタビューなさっています。

元記事はこちら。

森川さんも川端さんも、どちらもPTAに深くかかわってこられました。そんな2人のやりとりは、自分がもやもや考えていたことを言語化してくれていて、とっても勉強になりました。おそらく2人とも、PTAの良い所も悪い所も見えています。PTAに対するスタンスの違いはありますが…

<下>の最後の方で、とある森川さんの言葉にしびれました。とても前向きで、先進的でいらっしゃいます。私も、この考えにあやかりたい。引用します。

***

森川さん:PTAは任意加入であり、活動は強制できないということは明白な事実です。その事実をふまえたうえで本来の保護者のネットワークが、公教育や社会に対してできることを議論していきましょう。

***

森川さんのような考えをもつPTA会長、PTA関係者が、日本に増えますように。


月末、PTAのコーラスフェスタに出ます

2015年11月08日 | 足元記 - PTAコーラス・習い事

私、下手の横好きもいいところなのに、しっかりPTAコーラスを楽しんでいます。アルトです。小学校PTAのコーラスに、OGとして参加しています。指揮者もピアノも、保護者です。でもプロの方。探せば一芸ある方が身近にいらっしゃるものです。ちなみに、ここに貼ったフライヤーは、同じ小学校のコーラス仲間がデザインしました。センス好いよね。

せっかく練習しているのだから、ステージに上がらないと張り合いがないよね、とばかりにフェスタ参加を決めました。

フェスタは暗譜だよ、と仲間から聞いて、おとといの練習では楽譜をなるべく見ないようにして歌ってみました。

歌詞、思いっきり間違えた(><)

本番までに、仕上がるかな~


PTA規約【会員】条項について考えてみる

2015年11月07日 | PTA規約の研究

PTA規約について、考えてみようと思います。シリーズとして、続くかどうか分からないけれど。

まずは、【会員】の項について。

さっそくですが、3つの規約をご覧ください。

*** 猫紫紺案(1) ***

第〇条 会員
次の者は、本会の会員資格を得る
1.本校在籍児童(生徒)の保護者、またはこれに代わる者。
2.本校の校長および教員(教職員)。
(3.本会に参加を希望する者のうち、運営委員会の承認を得た者。)←PTCAモデル

第〇条 入会
本会への入会希望者は、入会届を提出する。入会届の様式は細則で規定する。

第〇条 退会
本会の退会は、下記の規定に従う。
2.(自動退会)子の卒業または勤務校の移動により会員資格を失う者は、会員資格の消滅をもって退会とする。退会届提出の必要はない。
3.(任意退会)転居または自由意思によって退会する者は、退会届の提出を行う。退会届の様式は細則で規定する。

*** 第二次参考規約(2) ***

   第四章 会員
第六条 この会の会員となることのできる者は、次のとおりである。
一、○○小学校に在籍する児童の父母またはこれに代る者。
二、○○小学校の校長および教員。
三、この会の主旨に賛同する者。
2 ただし、第三号に該当する者の入会は、運営委員会が決定する。

*** 某小学校の規約(3) ***

第4章 会員

第4条 この会の会員は、本校に在籍する児童の保護者、またはこれに代わる者、および本校の教師とする

***

(3)は、会員は~とする、という表現に着目してください。
日本語学者まるおさんのいうところの、「ナル的性質」です。「ナル的性質」とは、条件Aに当てはまる人は、全員B会の会員となる、というような性質のことです。

こう書かれると、某小学校の保護者教師は、全員某小PTA会員となる、というふうに取れませんか?

おそらくこの表現こそが、「PTAは全員でやるもの」という誤解のもととなっていると思われます。自動加入・強制加入PTAの根拠です。

151109追記します。
まるおさんから、この「ナル的性質」と規約の文言との関連がいまひとつわからない、とご指摘をいただきました。言われてみれば、確かに飛躍があります(汗)
まるおさんのご意見は、「むしろ、その規定は『無茶なスル的性質』ではないかと…。」ということでした。まるおさん、ありがとう!
「ナル的性質」は自動的ですが、「無茶なスル的性質」 は、意図的に人を何かに規定する強制力を感じます。文言の細かい表現をあなどってはいけないと思い知りました。うちの規約、乱暴だなぁ。

(2)は、会員となることのできる者、という表現です。
これは、1954年(昭和29年)3月というPTA黎明期に、文部省が配った小学校『父母と先生の会』(PTA)参考規約です。実は、当時の文部省、この簡潔な文言に、「PTAは個人の自由意思で参加するんだよ」という意味を込めています!!この点は、第二次参考規約の備考に、わかりやすく明記されています。引用します。

*** 第二次参考規約 備考七 ***

七、「この会の会員となる者は」とか「‥‥ならなければならない者は」としないで「…‥会員となることのできる者は」としてあるところに「自由入会」の精神が示されている。PTAが民立団体である限り、会員になることも、会員に止まることも自覚に基づく個人個人の由由であって、いささかも強制があってはならない。(規約第六条)

***

でもねぇ~「会員となることのできる者」という表現から、ここまでの意味を読み取れなんて、無茶だわ~!よっぽどの高いリテラシーが必要だわよ。

…てなわけで。

(1)を考えてみました。会員資格を得る、という表現を用いてみました。そして、入会条項、退会条項を作りました。

PTAに入会できるのは、子どもがこの学校に行っている間だけ(教師の場合は勤務している間だけ)。入会も退会も、書面で行います。書類を書いて出すのは、 もちろん個人の自由意思によって行うことです。ただし、お子さんの卒業・転勤の時に、いちいち退会届を書いて出すのは、会員も運営側も面倒なことなので、「自動退会」という項目を作ってみました。

つまり、「あなたは某校のPTA会員になれるよ、入ろうよ!いつでも止められるから、まずはお試しで。」というお誘いの仕組みと気持ちを、(1)に込めてみたわけです。拙案、ご参考になるといいな。

そして、あなたの所属するPTAの規約は、どうなっていますか?
…今一度、ご確認を!!


PTAに必要なもの「相互の意思を尊重する、というベース」:ぶきゃこさんのブログより

2015年11月05日 | PTAの基本

愛読している、ぶきゃこさんのブログ『無理目か~さん日記』「新説!?登場」エントリより、響いた言葉があったので引用します。

*** 引用1 ***

保護者のつながりが、ないよりあったほうがいい、というのは私も同意であるが、相互の意思を尊重する、というベースが欠けた発想で生まれた活動に本当の親睦があるだろうか?と疑問符をつけざるを得ない。

*** 引用2 ***

手伝いを指示するプリントを、来ない家庭の児童めがけて何度も再配布する、という行為に私は「親同士、仲良くしようよ」を感じない。
サイレントによるノーの意思表示、と、単に手紙が届いていない、の違いがわからないのは、「参加しません」の選択肢が無いとか、問い合わせ先の記載が無いとかの、PTA文書によくありがちな書式不備が原因なのではないだろうか?

***

私は、この社会では、個人の自由意思が尊重されるべきだと考えています。意思は自由。行動の自由は、公共の福祉に反しない限りにおいて保証されます。

これは憲法第十三条に書いてあることですけれど。

日本は民主主義にのっとった法治国家ですから、当然、憲法や各種法律が日常の暮らしに生きています。

PTAだってそうです。運営には法の精神を生かすことが必要です。文書だって、強制色がでないよう細心の注意をはらうべきと考えます。

ぶきゃこさんの引用を再度まとめます。

PTA運営に必要なもの

  • 相互の意思を尊重する、というベース

PTA文書に必要なもの

  • 「参加しません」の選択肢
  • 問い合わせ先の記載

本当!PTA文書には問い合わせ先がないんですよ。都合が悪い時・何か聞きたい時は、いったい誰にどうやって連絡すればよいのでしょう?

これは文書ではないんですが、例えば 、PTA室に「印刷機のインクが切れたら、発注に時間がかかるので、ラストのストックを開封したときは必ず会計迄ご連絡ください」と書いてあったとします。でも、会計の氏名もお子さんのクラスも連絡先も書いてないんです。これ、どう思います?

多分、最後のインクを開封した人は、何かの委員会などに所属しているでしょうから、下記の連絡の流れになると思われます。

インク開封者 ⇒ 所属委員の委員長 ⇒ 所属委員担当副会長(役員) ⇒ 会計(役員)

こんなん、PTAに詳しくないとわからんわ!って思いませんか?しかも、こんな用事でいちいち煩わされる中間の方々もかわいそう。メールがぐるぐる回ってやっと発注。なんて、非効率的。

しかし一方で、会計さんが、個人情報である自分のメールアドレスをさらしたくない気持ちは痛いほど分かります。

役員共用メールアドレスを取得して、連絡先をオープンにするアイデア、いかがでしょうか?


区民企画講座の受付にて

2015年11月03日 | pal*system子育て個育てワークショップ他

先日、区民企画講座の受付をしていました。

受講生は、みな女性です。年齢層はやや高めで50代~60代~70代くらいの方が大半でした。

エレベーターから受付まで、廊下一直線です。遠くの方からやってくる受講生の様子が、良く見えます。一緒に受付をしていた企画員の男性が、あることに気づきました。

「みんな、歩き方がシャンとしていて、格好いいよね」

確かに!その場にいた区の社会教育担当の女性が、すぐさまこう受けました。

「目的が、あるからよ」

おおぉ~!なんか、感動!!
私も、ああいう風に格好良い歩き方をいつもできるようになりたいな、と思いました。


ゴスペルのワークショップ@隣の小学校PTA

2015年11月01日 | 足元記 - PTAコーラス・習い事

今日は、隣の小学校まで、ゴスペルのワークショップに行ってきました。娘の小学校PTAコーラスが、隣の小学校PTAコーラスと交流があります。その関係で、PTAの家庭教育学級(成人教育)主催のワークショップへ誘っていただけたのです。

ゴスペルって、力強い!!
コーラスが声を上の方に響かせるように歌うのに対して、ゴスペルは声を前の方に出す感じです。どちらかというと、ロックに近いかも。 本当は、あらゆる歌唱法を使うそうです。

講師はNOBU(鬼無宣寿)さん。
(see ⇒ youtube
DEUTというゴスペル指導等の会社を主宰していらっしゃいます。 鬼無さんは、芸名ではなく本名です。ゴスペルの本場、アメリカでの経験がおありだとか。冒頭の写真は、配られたパンフレットの中面です

参加者は主に女性保護者で、男性が数名、全部で40人程でした。区から公費が下りているPTA行事だけあり、区から社会教育担当の男性が見えていました。そんな方も、今日は手拍子で歌います!家庭教育学級委員長、副校長のあいさつもそこそこに、ワークショップは始まりました。

まず驚いたのは、ゴスペルには楽譜がないとのこと。配られたのは歌詞だけで、曲は耳コピーで覚えます。

最初に、肩の体操で体をほぐします。他の人と組んで、肩をもみ合ってリラックスしました。つぎに、腹式呼吸と息の使い方(長音、単音)のトレーニング、リップブレス(唇をぶるぶるさせながら)発声練習をしました。先生はサービス精神旺盛で、リップブレスのお手本の時など、わざと変顔をして笑わせてくれます。

最初の曲。

This Little Light Of Mine

コール&レスポンスという型を学びます。 ライブなんかで 
  ステージ:Sey, Yeah!
  観客: Yeah!
とかやりあう、あれです。実際に、先生がノリノリでそれを実演してくれて、私達もノリノリでYeah!とか返しました♪ 

曲もまさにそれで、先生がピアノを弾きながら This little light of mine と歌うと、我々は I'm gonna let it shine! と返します。それの繰り返し。ちなみに、ゴスペルはリフレインの回数は決まってないそうです。様子を見ながら先生が合図をしたり声掛けをして、リードしてくださいます。

次の曲。

Oh Happy Day

映画「天使にラブソングを2」でおなじみの曲です。インバート(展開かな、転回かな?)の練習です。曲の途中で、音がだんだん上がっていく、あれです。

曲のサビのところだけ、歌いました。
実は着席の時にパートごとに分かれていました。ソプラノ、アルト、テナーです。私はなんとなくソプラノにいました。歌詞はひたすら Oh happy day を繰り返すのみでしたが、3部合唱でハモります。綺麗にハモったり、失敗したり。失敗すると、先生がゆかいな感じで顔をしかめながら、嘆きのテーマを即興で弾きます!!もうみんなゲラゲラ笑っちゃう。

音が上がったり、ステップを踏み、クラップ(手拍子)をしながら歌うなど、段々難易度は上がっていきます。親子で参加している方が複数いて、お子さんが、いい感じにノッていました。

最後の曲。

I Need You To Survive

これは Hezekiah Walker という牧師&シンガーが9.11にちなんで作詞作曲したそうで(記憶に間違いがなければ)、ハモりはなく、斉唱で聴かせるメッセージ性の強い曲です。なんだかロックバラードみたいだな、と思いました。

先生の歌を聴いた後、歌詞を先生の後を追いかけて読み、次に少しずつ歌っていきます。1回か2回歌ったところで、この曲の背景と歌詞の意味を伺います。そして、英語の抑揚の付け方、要所要所の発音のコツを伺います。その後にみんなで歌った歌は、なんだか雰囲気がぐっとアップしていました!

ゴスペルの成り立ち

ワークショップの途中で、ゴスペルの成り立ちを伺いました。黒人奴隷の簡単な歴史です。
アフリカ大陸で暮らしていた黒人の家に、ある日突然銃を持った白人が乗り込んできて、銃を突き付けられます。訳も分からないうちに船に詰め込まれて、知らない所(アメリカ大陸)に連れて行かれ、知らない人に「コイツ500円」とか値段を付けられて買われていって、「奴隷だから仕事しろ」と言われた、と。

そんな過酷な環境にあった彼らの楽しみが、太鼓や歌でした。でも、太鼓も取り上げられます。仕方がないから、太鼓代わりに身体を叩き、手を叩き、こっそり集まって歌を歌ったのが、ゴスペルの始まりだということでした。

まとめ

とても充実した2時間でした。開放的で、外国的なセンスを持つ先生のご指導のおかげで、こちらまで開放的な気分になれました。「歌はその人の内面がでるもの」という先生のお話は、まことにそうだよな、と思わされました。

これまでは、正直言って「ゴスペルって楽しそうだけど、ふつうの仏教徒の私が "Oh God~♪"とかって歌えないわ」と思っていました。本格的にゴスペルやるなら越えなきゃならない壁だけど、体験的なワークショップなら問題なしです。

NOBU先生のワークショップ、パンフレットを見たら1回3000円ほどするようです。