2011年8月21日 秋山 正義 東京都板橋区 木工ひき物業 61歳 朝日新聞
この夏、娘が1歳2ヵ月の孫を連れ、1週間ほど里帰りしてきた。孫とは8ヵ月ぶりの対面だ。赤ちゃんだったのが、少年っぽささえ感じさせる。大きくなったものだ。
仕事が休みの日、孫とゆっくり時間を過ごした。午後、孫がぐずっていたので、「一緒にビートルズを聴こう」と2人で書斎に入った。私は根っからのビートルズ好き。孫にもビートルズの素晴らしさを伝えたいとの思惑もあった。
アルバム「ミート・ザ・ビートルズ」のレコードを早速回した。孫にとって初のビートルズ体験だろう。
これはロックンロール集みたいなものなので、孫にはちょっとにぎやか過ぎるかな、とも思った。ジャケットを手渡すと、ビートルズの4人を見て、孫は泣きやみ、にこっと笑った。
曲が始まると、機嫌がよくなり、体でリズムをとって聴いている。あっという間にA面を聴き終え、B面に。聴き終えるころには、ひざにのせていた孫はすやすやと寝入っていた。
さすが私の孫。1歳2ヵ月で、ビートルズの良さがわかるなんて。将来は、私がリーダーを務めるビートルズの愛好家サークルに入ってもらおう。
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すばらしい表現に感心して。