人が、隣人と積極的に接する場合と相談者に心温かく接する場合の接し方への主張だ。どちらも「なるほど」と素直に頷ける。
隣人と共存していく、しかも敬意を払われながら繁栄していくための必要条件は、強い的確な自己主張である。何か相対的に勝る力を備えていてさらに、与えられた場であくまで対等に自らの立場を説明し自らの意思をはっきり表明することは、平和共存のために最も合理的かつ賢明な術だ。石原慎太郎の本「日本よ」の中の一節だ。
一方、真剣に話を聞いてもらった時、人は「自分は認めてもらった」「大切にしてもらった」と感じる。相談者を大切にしている気持ちは、先ず「聞いて欲しいこと」を減らしてあげること。伝えたいことがあれば、減らして「聞く耳」が作られた後に話す。広島の成和新聞の一節だ。
相手との間柄が異なる二つの主張だが、どちらも念頭に置いておきたい。役立つ場面がきっと来るだろう。
画像は開花前の梅つぼみ