次期アメリカ大統領
次期アメリカ大統領にトランプ氏が選ばれた。不法移民を締め出すため「メキシコとの国境に万里の長城を築く」と発言した彼だ。当選後何をすれば、支持が続くのだろうか。
現在のアメリカは自ら勧めたグローバル化により、海外で物作りし国内の労働者に仕事がなくなった。自動車産業の街であるデトロイトなどは仕事のない白人が多いという。この人たちの不満票により当選したトランプ氏。仕事がある状態を求める人たちに応える方法は。
日本のことだが、中学高校を卒業したての労働者はより待遇の良い都会へと移動した。移動することにより希望に近づいた。決して待っていたのではない。資本家は必要数の労働者を雇う。枠から外れた人は仕事のある場所に動くことが対応策だ。
資本家がアイデアを出して、売れる商品を労働者が造り、販売する。資本家がアイデアを出さず、トランプ氏が努力してもデトロイトの労働者に仕事はつくれない。労働者も移動という努力をすることが必要だ。
地域に人口を増加させよう（仕事を創ろう）とアイデアするのは県知事であり、市長である。労働者は大統領にも簡単にできないことを知っている。イギリスのＥＵ離脱への投票と同じく、不満が生んだ「いたずら心」がこの結果を生んだ。そのように見える。これからは「遊び発言」した次期大統領が苦労する番。世界が不安定に向かわないことを、私たちは切に祈りたい。
