知的障害者施設
昨年障害者施設で事件が起こった。その施設の元職員が利用者を傷つけ、多くの方が亡くなった。
この事件のニュースを知った際、私は言葉が出なかった。痛ましいこともだが、施設内の状況を知らないことも理由の1つだった。事件の施設は全員が知的障害者と言う。
先日、指定障害者支援施設の見学に参加した。見学者は20名余り、施設は男26名、女30名が利用中。30年以上在園期間者、男女共13名。障害支援6区分中5以上者、男14名、女17名。と。職員数は夜間(施設入所支援)全利用者に対して3名。
女性施設を見学させて頂いた。利用者の方から「握手を」と手を出された人もおられた。海に近く、日当たりも良い場所、丁度桜が満開で、昼から施設内で花見会が開かれる予定とか。利用者にとっても、雰囲気が良さそうだ。利用者が作る木製の鍋敷きは販売されている。説明の後、「どうぞご利用を」と。私もだが、皆が1つ又は2つ買う。
30年以上在園の26名はおよそ半数に相当する。この期間は長く、施設を我が家と認識されているものと想像する。これからも幸せにと祈りながら、施設を後にした。