びっくりな顔
行動する時、私達は合理性をつい考えますよね。この2つはどちらが簡単にできる?右の道と左の道、どちらが近道?これとあれ、どちらが良さそう?こんな調子である。
先日朝食に半熟目玉焼きがお皿に出て来た。美味しそうだった。いつもと違って家内に話しかけた。「この半熟卵焼き、ひと口に食べると無駄なく口に入る」「でも私はそうしないのだよなー」。家内は私の顔を見て、目を1度白黒させた後「私もそうだよ」。
私は「目玉焼きの中央を箸で切り、ドロリと流れるのを見てその半分だけを口に入れる」「お皿に垂れて後に食パンでぬぐい取ることになっても、そして残りを再度口に運んでいる」という。「パクリとひと口に食べる方が合理的だとは思うのだけど」。
家内は黙っている。目で美味しさを味わう。このドロリ行動は目で味わうためのもの。合理性を判断基準にすれば点数の低い行動であろうと私にもわかる。私のこの発言に家内は「鳩が鉄砲玉でも食べたような顔」をしていた---。