トランプ勇気には怖さが---
アメリカでの弾劾裁判では「トランプ前大統領は無罪」となるという。ホワイトハウス内にいるペンス前副大統領の危機を想像すると「それで良いのか」と心配してしまう。
「ペンス副大統領よ、憲法のため、国のために立ち上がることを期待している。さもなければ、がっかりだ」。1月6日トランプ氏はホワイトハウス側広場での支持者集会で声を張った。これから開かれる議会でのバイデン氏の大統領当選認定手続き。当選を認めないよう議長のペンス氏に何度も求め拒否されて、直前の集会で露骨に圧力をかけた。
呼び掛けに応じ、トランプ支持者は議会に向かう。午後2時11分に議事堂に侵入した。「ペンスの首をつるせ」「反逆者」などと叫んでいたと。ペンス氏は逃れて事なきを得た。トランプ氏はツイッターで「ペンスは国や憲法を守るためにやるべき事をする勇気がなかった」と。
弾劾裁判で公開された議会内の監視カメラの映像に、暴徒化したトランプ氏支持者は「トランプのために戦う」と口にしていたと。2月14日の新聞の情報だ。市民がどのような環境や心理になると、このような行動をとれるのか。疑問である。アメリカと日本とでは市民の成熟過程は当然違う。成熟の完成度にも差があるだろう。収入に格差があると、その格差は心のすさみを生み出してそのレベルの集団から外れたいと、アメリカ人は暴力を許容してしまうのか。しかし同じ人、日本人にも差はないだろう。弾劾裁判が「不問」となれば、民主主義社会の秩序はどう今後保たれるのか。私の中の疑問と不安は拡がる。
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