法とは
NHK番組の「虎に翼」という朝のテレビ小説をできるだけ見るようになっている。日本初の女性判事に焦点が当たっている。弁護士資格を戦前にとって、GHQが指導する時期の戦後に公務員として法づくりに携わっている。
食料を国が配給している時期だが、食料の違法取扱いを取締まる判事が、法に忠実であったため餓死した。その判事を知る同僚たちは「気の毒だ」「彼は性格が几帳面だからー」と同情する。しかしある先輩判事は「大バカ者だ」と評価する。同僚たちは大ブーイングだが、先輩判事は言い切る。
「君たちは皆ヤミ米を食べたろう。彼は食べなかった。だから餓死した。」「法は幸せになろうとする人たちのために作られた。それを諦めた人とは違いが生まれる。幸せになろうとしよう」と。
私にはこのような発言だと聴きとれた。そしてとても驚かされた。憲法と法と。そして条令と。国民にとって人と人とは、自分のわがままに行動すると仲良く暮らせない。仲良く暮らすために作られたルールが法だと認識していた。幸せになろうとすることを諦めた人の視点に思いをはせることはして来なかった。
法を底で支えるものは、自分夫々が幸せになろうと持つ心である、と気づくことができた。
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