器用さに感心
ワイヤーロープはクレーン本体にも使われている。また、荷を玉かけなどする際にも使われる。
農作業をする際、農具置き場が作業場の近くにあるととても便利だ。私の父も田を少し減して空地をつくり小屋を建てた。稲用の道具、ナル、ナル脚、耕運機や肥料などを置いていた。小屋の柱は大きめの石に乗せている。石の上は雨に打たれても乾燥が速い。良いことだ。が、台風などの強風に弱くなる。
この対策にワイヤーロープが使われていた。長く放置されていたが、雨漏りを修理しようと小屋内の荷を出すと、錆びて切れたワイヤーロープが目についた。「何だろう」と調べ、強風対策用に使われたと判明した。2本の柱を上部の梁と一緒にターンバックルを使って締め付ける仕掛けとなっている。3カ所に取付けられている。切れても、長い期間、強風に耐えた理由は内部の荷が柱の下部に取り付けられた梁の抑えになっていたためと推測。
修理方法は復旧。そのため、ワイヤーロープの加工が必要。引張強度は大きいが固く、先端の加工が難しい。初経験だが、部品調達のためにホームセンターに幾度も通い完成できた。約30年前にこの仕掛けを考えて、自分で作り上げたことに、改めてその器用さに感心している。記憶の中の父を思い出すきっかけにもなった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます