7月31日(水)は夏の日差しが届き、昼間は厳しい暑さとなりました。
午後3時からの令和6年度(第85回)長野県河川協会通常総会が開催されました。
開会に当たり会長の私から、近年は、気候変動に伴い、全国各地で今まで経験したことのないような記録的な豪雨が発生しております。
長野県では、令和元年の台風災害以降も、毎年のように県内各地で豪雨による災害が続いており、治水対策・災害対策の必要性がこれまでになく高まっているところです。
特に、出水時等に住民を安全に避難させる責務を担っている私たちにとりましては、災害が発生しないことはもちろんですが、治水対策が進み、避難指示を出す頻度が少しでも減少してほしいということが共通の願いであると思っております。
昨年度、改正国土強靱化基本法が可決・成立し、新たな国土強靱化基本計画が策定され、5か年加速化対策後の安定的な国土強靭化の推進に向けた大きな一歩が踏み出されました。
当協会としましても、国土強靭化による防災・減災対策の一層の促進、流域全体が協働して治水対策に取組む「流域治水」のさらなる推進のため、「治水ONE NAGANO」宣言のもと、着実に歩みを進めてまいりたいと考えております。
国会議員、国土交通省等の皆様に、地域住民の生命と財産を守る治水事業の重要性、河川改修事業などの促進を望む声を届けるために、より活発に活動をすすめてまいる所存です。
本県の治水対策、災害対策が着実に進展するよう、本日お集りの皆様の思いをひとつにして取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともご支援ご協力をお願い申し上げますなどと開会の挨拶をさせていただきました。
その後、河川関係功労表彰の4団体の内、出席された3団体の皆さんを表彰させていただき、我が松塩筑支部からは、筑北村「安坂中村常会」の皆さんが、平成12年に設立し、一級河川安坂川の草刈り、ごみ拾い等河川環境整備を延べ14人で継続的に毎年、年1回実施し、長年にわたり河川愛護に大きく貢献されたご功績により受賞されました。
受賞者を代表され、須坂市「高梨町百々川河川愛護会」の代表 丸山長次郎様から謝辞を頂戴しました。
その後、ご来賓としてご臨席賜りました、若林衆議院議員、篠原衆議院議員、杉尾参議院議員、羽田参議院議員、天竜川上流河川事務所 吉田所長、県議会危機管理建設委員会 大畑委員長、長野県建設部 新田部長から、それぞれの立場からのご祝辞を頂戴しました。
会場の整理の間に、河川功労表彰者4名と大畑危機管理建設委員長、新田建設部長、私、3人の副会長で記念撮影をしました。
その後、公務で遅れてきました井出衆議院議員からもご祝辞を頂戴しました。
議事では私が議長を務め、令和5年度事業報告及び歳入歳出決算報告、令和6年度事業計画(案)及び歳入歳出予算(案)について協議し原案通り承認されました。
続いて決議(案)を事務局から朗読していただき、「防災・減災、国土強靱化対策のための5か年加速化対策」に必要な予算・財源を例年以上の規模で確保し、計画的に事業を推進すること。また、改正国土強靱化基本法を踏まえ、5か年加速化対策期間完了後においても、国土強靱化実施中期計画を令和6年内に策定し、必要な予算・財源を通常予算に加え別枠で確保して、防災・減災対策に継続的に取り組むこと。
地方自治体が引き続き喫緊の課題である防災・減災対策に取り組むことができるよう「緊急浚渫推進事業債」「緊急防災・減災事業債」「緊急自然災害防止対策事業債」について、恒久化を図るなど確実な財源措置を講ずること。
県土の骨格をなす千曲川・犀川・天竜川・木曽川等の県管理区間いついて、地方の財政状況や、激甚化・頻発化する豪雨災害への対応などの実情を踏まえ、様々な課題を解決した上で、国による一元管理を図ること、などの決議(案)を力強い拍手で決議されました。
江守河川課長からは、「長野県の河川事業の概要について」と題して、「長野県の河川の現状と令和6年度の整備方針などについて」説明していただきました。
「長野県の河川の現状」として、日本海に注ぐ信濃川、姫川、関川と太平洋に注ぐ天竜川、木曽川、富士川、矢作川、利根川の8水系の県管理河川延長4,804.2kmのうち、要改修延長は2,194.9kmで、令和4年度末の整備率は39.07%である状況、令和6年度の整備方針として、「しあわせ信州創造プラン3.0」に基づき、「災害に強い県づくりの推進」「社会的なインフラの維持・発展」「地域の特徴と自然の恵みを生かした快適で魅力ある空間づくりの推進」「良好な生活環境保全の推進」について、
令和6年度 河川課当初予算額、補助公共事業実施箇所、「流域治水」の推進に向けた取組の内容や普及啓発活動、令和6年発生災害、令和5年発生災害、令和4年発生災害、令和3年8月・9月大雨災害などの近年の災害の発生状況、長野県の治水対策の取組などについて説明を受け、国・県など河川管理者による治水対策に加え、市町村等の関係機関が連携をして、地域住民の生命と財産を守る流域治水の取組の重要性を強く訴え、河川改修などのハード対策、住民が自らの命を守るためのソフト対策を促進させなければと感じました。
長野県の治水対策、災害対策が着実に進展するよう、本日お集りの皆様の思いをひとつにして取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともご支援、ご協力をお願い申し上げます。
日岐と小舟上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、バス通勤のため、我が家からフライトして日岐と小舟の上空からの風景を撮影しました。
本日生坂村では、経営所得安定対策兼米の生産調整実施現地確認、決算審査、教職員組合要望、地域未来塾、夜間SUP体験会などが行われました。