22日(火)は変わりやすい天気でしたが日差しが届き、耐え難い残暑が続きました。
今年度の県町村会政務調査会建設部会の第2回建設部会を北安曇郡松川村で開催させていただきました。
昼食後に松川村役場で建設部会の会議が開かれ、私が部会長として、当建設部会の町村長の皆様をはじめ、多くの皆様が道路・河川・治水砂防等の要望活動にご協力いただいたことによりまして、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」が順調に進められ、また、当5か年加速化対策後の次期においても、改正国土強靱化基本法が成立されたなど、要望活動の成果が現れていると感じているところでございます。
しかし、今年も線状降水帯の発生などの影響により、全国各地で「今まで経験したことのないような記録的な豪雨」が発生しており、それに伴い、災害に備え人命を守るための防災・減災対策の重要性が年々高まる一方だと感じているところでございます。
住民の安全を確保する責務を担う自治体の長である私たちにとりましては、国土強靱化の対策が進み、避難指示を出す頻度が少しでも減少してほしいということが共通の願いであると思っております。
今後も、住民の生命・財産を守る防災・減災対策については、ソフト・ハード両面からの取組は、取り組んだだけの効果がしっかりと現れる事業でありますので、今の5か年加速化対策に続く事業推進に向け、引き続き皆様方のご尽力をお願いしますなどと挨拶させていただきました。
次に、町村会会長は部会に属していませんが、今年度は建設部会にご参加いただきましたので、羽田町村会長さんからご挨拶をいただきました。
次ぎに、開催地松川村の平林村長さんから、村の紹介などの歓迎のご挨拶を頂戴しました。
そして、会議事項の副会長の選任について協議をし、これまでの慣例によって町村長歴等により、青木村の北村村長さんに決まりました。
続いて国・県に対する要望は、「道路等交通網の整備促進及びインフラ老朽化対策の充実」「河川の整備促進」「砂防施設の整備推進」「住宅等の耐震化の促進」「空き家対策に対する総合的な支援策の充実」「冬期交通の確保」「地籍調査事業の推進」の中で、長野県内の道路網の未改良区間が多いことや河川整備費が激減している現状、土砂災害危険箇所の整備率が3割程度等の現状を踏まえ、今年度も「道路等交通網の整備促進」と「河川・砂防施設の整備促進」としました。
また3部会の共通要望として「災害に備えた公共事業の推進」も重点提案・要望とすることになりました。
会議終了後は、松川村の概要について須沢副村長さんからの説明を伺いました。
松川村の配置、人口推移、小中高入学祝金・給食費補助制度・通学費補助金・医療費無償化等の子育て支援、移住定住促進補助金・空き家解体事業補助金・空き家改修等補助金・お試し住宅などの移住定住対策など多岐にわたり説明していただきました。
現地調査は最初に安曇野ちひろ公園内の「トットちゃん広場」の電車の教室を拝見しました。
車内は、運転席の後ろに黒板が取り付けられ、生徒用の机と椅子が進行方向を向いて並べられていました。「勉強しながら、いつも旅行しているみたい」な感覚にさせてくれる場所として子どもたちがのびのびと育っていったとのことです。
次に安曇野ちひろ美術館に行きました。当美術館は、1997年、ちひろ美術館・東京の開館20周年を記念して開館されました。
信州出身の両親を持つちひろにとって、安曇野は幼いころから親しんだふるさとで、松川村は、戦後両親が開拓農民として暮らした土地で、ちひろは折りにふれてこの地を訪れ、多くのスケッチも残しています。
ちひろの作品や人生に出会う場所であるとともに、世界の絵本画家の作品にも出会える美術館で、子どもから大人まで、日常を忘れ、一日ゆっくり過ごすことができるとのことです。
ちひろ美術館は、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しんでいただけるように、親子で楽しめる展覧会やイベントを随時開催し、あかちゃんや小さいお子さんといっしょに安心して過ごせる館内設備を整えているとのことでした。
次に長野県が平成30年度から整備を進めてきた一般県道有明大町線の鼠穴橋架け替え を含むバイパス(L=0.6km)を視察しました。今年3月21日、穗高川に新しい鼠穴橋が架かり幅員の狭さと急カーブが解消されました。
最後は道の駅安曇野松川へ行きました。当道の駅は松川村の農村ふれあい交流センター『寄って停まつかわ』としてスタートしました。
田園風景と北アルプスの山々が見渡せる県道306号線沿いに位置する道の駅として、24時間利用可能なトイレ、公衆電話、大型駐車場、新宿~白馬間の高速バス停留所を完備されていました。
また地域農産物を中心とした農産物直売所、地元の食品や県内のお土産品、地酒など取り扱う売店、リーズナブルで美味く、気軽に利用できるレストランが館内にありました。
松川村の酒米を使った蔵元さんが店内に勢ぞろいして、大雪渓、北安大國、真澄など個性豊かなお酒が勢ぞろいしていました。
現地視察後は、馬羅尾天狗岩から湧き出る温泉を引き入れ、天然ラドンを含む優しい泉質が自慢のすすむし荘で懇親会を開催させていただきました。
私の開会の挨拶の後、平林松川村長さんから、松川村で栽培した酒米で醸造した9つの蔵元のお酒をご紹介いただき乾杯をして、地域の素材と旬を取り入れたお料理と美味しい日本酒で一献交わしながら楽しいひとときを過ごさせていただきました。
松川村の概要と移住定住の施策等をお聞きし、それぞれの町村で参考になったことと思いますし、現地視察の2箇所の素晴らしい施設は、松川村の活性化、芸術や産業の振興、雇用創出など多岐にわたり貢献されていると感じました。
松川村の平林村長さんをはじめ職員各位、視察先の施設の方々、建設部会の町村長さん、事務局など多くの関係の皆さんにお世話になり、有意義な建設部会の会議や現地視察ができましたことに感謝申し上げます。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、日岐対岸から生坂ダム湖の映り込みと上空からの風景を撮影しました。
日岐周辺からの風景
本日生坂村では、中学校で1年宿泊合宿②・3年総合的な学習②、居場所みーつけた!(わいわいキッズ)、こども水泳教室、集団検診、5班の皆さんの元気塾などが行われました。