13日(火)は日差しが届いても、午後はにわか雨が降り、昼間は蒸し暑くなりました。
午前10時から生坂村議会6月定例会が開会されました。
令和5年第2回生坂村議会6月定例会の開会の挨拶と議案説明
皆さん、おはようございます。それでは、令和5年第2回生坂村議会6月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
今年は例年並に梅雨入りし、この頃は雨降りの日が多く、土砂災害、河川の浸水被害などが心配な季節となりました。
議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご出席を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導、ご鞭撻をいただいていますことに感謝を申し上げる次第でございます。
さて、今月2日から3日にかけて、台風2号周辺の湿った空気の影響で、梅雨前線の活動が活発となり、西日本から東日本の広い範囲で大雨となりました。
特に、四国から東海にかけては、非常に激しい雨が同じ場所で降り続く「線状降水帯」が相次いで発生し、観測史上1位や6月では1位の値を更新する記録的な大雨となりました。
当村でも5月と6月の大雨により、村内各所で土砂崩落や流失、河川の氾濫等の災害が発生しており、今年も昨今の気候変動がもたらす災害に見舞われているところであり、地球規模で二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を抑制させ、ゼロカーボンを達成しなければならないと考える次第でございます。
やはり我々は、未来を担う子ども達が、安全で安心して暮らせる持続可能な社会を造るために、ゼロカーボン、脱炭素社会を目指さなければなりません。
そこで当村は、2050年迄に二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指すため、昨年6月16日に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をさせていただくともに、ゼロカーボン推進プロジェクト会議と生坂村脱炭素ロードマップ検討委員会で検討協議を進めてまいりました。
その間、生坂村脱炭素ロードマップを策定するためと、脱炭素先行地域づくり事業に申請するために、村民アンケートをお願いし、その検討内容等につきましては、議会全員協議会、区長会議、ゼロカーボンフォーラム、ゼロカーボン文化講演会、各区の総会、広報いくさか等で報告や説明をしてまいりました。
そして今月7日には、4月28日に選定されました脱炭素先行地域の選定証を西村環境大臣から私が授与されたところでございます。
いよいよ今定例会に、脱炭素先行地域づくり事業の調査、設計、普及啓発、執行事務費などを計上させていただきましたので、ご審議の上、ご採択いただきますようお願いする次第でございます。
今年度の村政懇談会も新型コロナウイルス感染防止対策を講じて、先月22日(月)に村民会館講堂において、午後2時からと午後7時からの2回開催させていただき、Web会議システムのZoomでも参加していただきました。
昨年度同様の懇談会方法により、各公民館ともWebでつなぎ、ミーペットでご対応いただき、今回も多くの村民の皆さんにご参加いただきましたので、今後も様々な形式により開催することで、参加しやすい村政懇談会にしたいと考える次第でございます。
今回の村政懇談会はゼロカーボン関係をはじめ多岐にわたりご意見、ご要望を頂戴しまして、対応できる案件に対しましては早速実施しました件、調査などをしてご回答申し上げました事案があり、その他の案件につきましても担当部署や各会議で検討協議を進め、今後村民の皆さんに対し、説明や対応をしてまいりたいと考えております。
今後も、村民の皆さんのご意見、ご要望等の把握に努めるため、村民の皆さんから負託をいただいた議員各位及び区長会などの各種会議や、頼りにされています地区担当職員、地域支援等のいくさか大好き隊員からも、村民の皆さんのご意見、ご要望を把握している状況ですので、引き続き村民の皆さんとの対話を重視した村政運営と情報公開の取組に努めてまいる所存でございます。
今年度の県の「地域発 元気づくり支援金」を有効活用して行います各種事業は、村名申請の4件と団体申請の1件に対しまして、今年度は4件の採択でございました。
採択いただいた4事業の支援金は8,033千円でして、総事業費12,047千円により各種事業を実施するために、今定例会に関係予算を計上させていただきました。
この元気づくり支援金事業によりましても、村民の皆さんが協働による取組を行っていただき、地区、村の活性化、村民の皆さんの生きがいづくりに結びつき、村内外に生坂村の元気を発信していただきたいと考えるところでございます。
また、今年度から「農山漁村振興交付金 農山漁村発イノベーション対策(農泊推進型)事業」が採択され、支援交付金75,000千円により各種事業を行ってまいります。
生坂村農林水産物生産者組合が事業主体として3年間実施してきました「山村活性化対策事業」では、道の駅「いくさかの郷」を核として、農林水産物の消費拡大や販売促進を推進してまいりました。
今年度からは、交流人口の増加を図るために、通年で宿泊者の受け入れが可能な「やまなみ荘」を体験交流の拠点として、多様な活動グループ等が参画することで、生坂村の力を結集し、観光客の誘致を図り、滞在者に対して豊かな自然とのふれあいや温もりのある食の場、体験の場、リフレッシュする安らぎの場を提供できる農泊に取り組んでまいりたいと考えております。
今年度も第6次総合計画を根幹に、いくさか村づくり計画を実行計画として、生坂村の活性化や人口減少の抑制を図るなどの生坂創生のため、さらに脱炭素先行地域づくり事業をはじめ各施策を進めることにより、多くの課題を解決または方向性を見出していきたいと考えている次第でございます。
それには、村民の皆さんが絆を大切にして、地区、村を守り育てていこうという責任感を共有していただきますとともに、村政運営に対して、引き続きのご理解とご協力をお願いしながら、協働による村づくりを継続していかなければと考える次第でございます。
どうか、議員各位に於かれましても、生坂村のために格別なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、今定例会に提出させていただきました議案は、報告7件、事件案2件、条例案3件、予算案2件の計14件でございます。
報告第3号 村の義務に属する和解及び損害賠償の額の決定について
この報告は、地方自治法第180条第1項の規定による専決処分で、物損事故に係る損害賠償の額を定めたので報告するものであります。
報告第4号 専決処分の承認を求めることについて
この報告は、生坂村税条例の一部を改正する条例で、関係法令の一部改正の施行により、関係部分の改正を行う条例の専決処分であります。
報告第5号 専決処分の承認を求めることについて
この報告は、生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例で、関係法令の一部改正の施行により、関係部分の改正を行う条例の専決処分であります。
報告第6号 専決処分の承認を求めることについて
この報告は、令和4年度生坂村一般会計補正予算第9号で、既定額に134,911千円を追加して、総額を2,608.818千円とする補正予算の専決処分であります。
主な内容は、歳入で地方交付税138,554千円、寄附金3,080千円を増額し、繰入金を8,072千円減額しております。歳出では、総務費で134,911千円を増額としております。
報告第7号 専決処分の承認を求めることについて
この報告は、令和4年度生坂村営バス特別会計補正予算第5号で、国庫支出金を2,829千円減額し、繰入金を2,829千円増額する財源更正を行なう補正予算の専決処分であります。
報告第8号 令和4年度生坂村一般会計繰越明許費について
この報告は、令和4年度生坂村一般会計について地方自治法第213条の規定により繰越明許をしたので、同法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
報告第9号 令和4年度生坂村簡易水道特別会計繰越明許費について
この報告は、令和4年度生坂村簡易水道特別会計について地方自治法第213条の規定により繰越明許をしたので、同法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
議案第45号 生坂村古坂地区介護予防拠点施設の指定管理者の指定について
この議案は、生坂村古坂地区介護予防拠点施設の指定管理者を指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものであります。
議案第46号 生坂村日岐公園の指定管理者の指定について
この議案は、生坂村日岐公園の指定管理者を指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものであります。
議案第47号 生坂村さぎの平防災拠点施設の設置及び管理に関する条例案
この条例案は、地方自治法第244条の2第1項の規定に基づき、生坂村さぎの平防災拠点施設の設置及び管理に関する事項を定める条例案であります。
議案第48号 生坂村税条例の一部を改正す条例案
この議案は、生坂村税条例の一部を改正する条例案で、関係法令の改正により条例の関係部分について改正を行う条例案であります。
議案第49号 生坂村印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例案
この議案は、生坂村印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例案で、関係法令の改正により条例の関係部分について改正を行う条例案であります。
議案第50号 令和5年度生坂村一般会計補正予算【第3号】
この予算案は、既定額に196,665千円を追加して、総額を2,256,047千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で、国庫支出金97,925千円、県支出金10,196千円、諸収入12,315千円、地方債75,900千円を増額し、歳出では、各款において、人事異動等による人件費の補正を行い、総務費31,639千円、衛生費121,715千円、農林水産業費6,663千円、土木費17,864千円、消防費8,603千円、教育費3,123千円、災害復旧費5,793千円、予備費1,595千円を増額する等の内容となっております。
議案第51号 令和5年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第1号】
この予算案は、既定額に2,271千円を追加して、総額を129,971千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入では繰入金2,271千円を増額し、歳出では経営管理費を2,271千円増額するものであります。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、上生坂の犀川対岸から梅雨空の上空からの風景を撮影しました。
上生坂上空からの風景
その他生坂村では、保育園で身体測定(未)、小学校で5年運動器検診・4年社会科見学、中学校でプール授業(~7/20)・運動器検診、新型コロナワクチン接種、河川災害復旧事業打合せ、4班の皆さんの元気塾などが行われました。