信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

店舗整備促進事業補助金選定委員会&有害鳥獣駆除対策協議会&下生坂上空からの風景

2025年01月07日 | 生坂村の会議
 1月7日(火)は日差しが届いたり雲が広がったりの変わりやすい空で、昨日に比べ少し寒さが緩みました。

 午前9時からは、生坂村店舗整備促進事業補助金選定委員会を開催しました。今回商工会を通じて1件の申請がありましたので、当補助金交付要綱に沿って、太田議長、商工会 白澤副会長、私、牛越副村長、眞島振興課長の5人で審査をしました。

 商工会の権田指導員から、詳しく説明をしていただきました。今回は30年間ほど灰焼きおやきの製造販売をされたきて、施設の老朽化により、製造所兼店舗の新築に対して補助金の申請でした。

 委員各位からは、整備内容、隣接土地の状況、借入の予定など、多岐に渡り質問があり、その対応等の意見を付しての採択と条件なしの採択でありましたので、申請通りに承認されました。

 午前10時30分からは、有害鳥獣駆除対策協議会を開催し、当協議会副会長の腰原農業委員会長の開会のことばで始まりました。

 最初に私から、新年早々の会議にご出席ありがとうございます。今日の会議は有害鳥獣の駆除対策についてご協議頂く訳でございます。資料にあります通り令和6年度は二ホンジカ、イノシシ。カラス等の被害はありましたが、サルが本年度は来ていない状況で、北アルプスからのサルは池田と大町の方で駆除されているのかなと思っているところです。

 毎年猟友会の皆さんには日々努力をして頂きまして、二ホンジカも300頭、イノシシも60頭を駆除して頂いていまして、日頃のご活動に感謝を申し上げる次第でございます。また、有害野生獣の侵入防止柵の設置は、前年度、前々年度は多くの箇所で設置をして頂きましたので、補助金も多くお出ししておりますが、今年度は設置する箇所も徐々に減ってきたという様な中で、補助金の額も減額をしているところでございます。

 有害野生獣の侵入を阻止しないと、農作物被害を抑えられないという事になりますので、これは農業の耕作意欲の減退に繋がってしまいますから、取り組んでいかなければならない課題だと思っております。
 今後、野生獣やカラス等の有害鳥獣について、今までの状況の中でどの様に対策をしていくのがベターなのかなど、忌憚のないご意見をお願いいたしますなどの挨拶をさせて頂きました。

議事内容
1,有害鳥獣の被害状況等について
 令和6年度のイノシシ、二ホンジカ、カラス、熊についての被害状況について、支援対策状況で、広域鳥獣防止柵等の整備について、村による鳥獣害防除機具設置事業補助金の内容及び補助実績について説明がありました。
 また、村による狩猟免許の取得及び、更新に係る補助金について、有害鳥獣駆除について、説明がありました。
主な意見・質問とその回答の概要は、
・生坂村鳥獣害防除機具設置事業補助金における、個人設置と複数人設置の場合の補助率について、昨年検討した結果について質問があり、近隣市町村の補助内容について確認し、当村の補助は厚遇の方であったなどを検討した結果、昨年同様の補助率で今年度も実施していると説明しました。

2,今後の鳥獣対策について
 令和6年度事業のくくり罠の配布状況、令和7年度の予定事業の説明で 広域鳥獣防止柵の維持管理や更新についての説明。また、大日向区南平地区において侵入防止柵の整備を検討している。ニホンジカ・イノシシの捕獲については引き続き猟友会を中心に実施。ニホンジカの捕獲頭数の変更に伴い、くくり罠を250基の要望を予定している。サルついては令和4年度に整備したGPS基地局を活用し、効率的な追い払いを実施していく事について説明がありました。
 また、生坂村鳥獣被害防止計画の変更についてで、上生坂小舟地区の侵入防止柵の整備を削除。大日向区南平地区の侵入防止柵の整備を追記の説明がありました。

主な意見・質問とその回答の概要は、
・松本市において、集落でワナの見回りを実施する集落捕獲隊が活動している。猟友会員の高齢化問題等もあるので、集落での見回りも検討したらどうかと意見があり、区長会議での周知、検討を諮ると説明しました。
・獣が住みやすい環境をつくらないことが必要と思う。農地、森林で所有者が分からない土地はどのくらいあるのか質問があり、農地については、昨年アンケートを行い、その結果によりある程度把握している。森林については、所有者が分からない土地については多く存在しているので、森林環境譲与税を活用して順次進めていきたいと説明しました。
・防止柵の維持管理についてどのように対応しているか質問があり、管理については地元で対応している。しかし大規模に被害があった時は役場に報告して頂き検討し対応していると説明しました。

3.その他
主な意見・質問とその回答の概要は、
・猟友会では仕掛けたワナの管理は会員で対応している。現在困っているのは、銃の所持者が減っており、捕獲した有害鳥獣の止め刺し等に苦慮しているので、銃の保持者を増やす方策を検討し欲しい。また、捕獲した鳥獣の処理問題について、へい獣処理場を検討して欲しいと意見があり、近隣市町村の状況を確認し検討すると説明しました。


下生坂上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、下生坂の高台に行き、雲に覆われた空に朝霧が掛かっていた上空からの風景を撮影しました。



 その他生坂村では、保育園で通常保育、いくさか歩こう部、1班の皆さんの元気塾などが行われました。



やまなみ荘仕事始め式&やまなみ荘テイクアウト昼食

2025年01月06日 | 生坂村の報告
 1月6日(月)午前9時からは、やまなみ荘仕事始め式をやまなみ荘の食堂で行いました。

▽ 仕事始め式の前に一年間の商売繁盛などを願い、みんなでだるま様の開眼を行いました。




 仕事始め式に当たり、私から、年末年始には通常通りに営業していただいたことに御礼の言葉を申し上げ、今やまなみ荘の改修工事の実施設計を行っており、脱炭素先行地域づくり事業で行う部分と、過疎債を活用して行う部分があり、来年度中には工事に着手して出来れば年度内完成を目指したいと考えております。

 今後も毎月の定例会で協議しながら、様々な企画やお料理などに取り組み、健全な運営をしていき、村民の憩いの場、観光と交流の中核施設のやまなみ荘を、皆さんが健康に留意して協力し合って働いて、盛り上げていきたいと思いますので、今年一年もよろしくお願いしますなどの挨拶をさせていただきました。

▽ 最後は私から対象の職員に通知書をお渡しして終了しました。




△▽ お昼には職員有志により、やまなみ荘のテイクアウト昼食をいただきました。1月用のやまなみ荘のチラシです。皆さんのご利用をお待ちしております。

 今回もカツ丼、ソースカツ丼、親子丼、肉野菜いため丼、鳥から丼、中華丼、カツカレー、チャーハン、野菜サラダなどのメニューを注文してもらいました。

 私は、ポタージュスープ、お茶、安曇野の水、デザートを持参して、今月のあったかフェア第3弾のマカロニグラタンとサラダを注文して食べました。マカロニとクリームちょうど良く合っていて美味しくいただきました。


令和7年仕事始め式&定例課長会議&上生坂上空からの風景

2025年01月06日 | 生坂村の取組
 1月6日(月)はお昼前からドンヨリした雲に覆われ、雨が時々降り、この時期らしい寒さでした。
 午前8時30分から村民会館2階講堂において、例年通りに各部署対応職員以外の職員が出席して仕事始め式を行いました。

▽ 式に先立ちまして私から副村長、教育長、幹部などの職員各位が、生坂村の一年間の無事を願い、村民の皆さんの安全安心な生活と無病息災を祈念して、だるま様の開眼を行いました。






▽ その後、牛越副村長の開会のことばで仕事始め式が始まりました。

 私が年頭の挨拶として、暦の上で一番遅い仕事始めになり、9連休された方は少ないと思いますが、リフレッシュして新年のスタートを切れると思いますから、引き続き当村の課題を各部署で解決や方向付けをするために、教育委員会では、第3次教育大綱の改定、生坂村こども計画と男女共同参画推進計画の策定、子ども家庭センターの設置、部活動の地域移行への早期の方向付け、CoDMONの完全運用、総務課では、災害に強い村づくりのために引き続き防災行政無線施設の整備工事と防災士の養成など、書かない窓口の推進などの行政のDX化、ふるさと納税の増収の取組強化と企業版ふるさと納税の取組開始、地方創生推進交付金の活用による新規事業、

 村づくり推進室では、環境省との調整を確実に進め、脱炭素先行地域づくり事業の計画通りの実施、空き家対策補助や解体費用シミュレーターの啓発などによる移住・定住の推進とUターン者の増加に向けた施策の提案、いくさか大好き隊員の増員による担当部署との指導等の調整、住民課では、やまなみ荘の改修事業の実施と健全な運営の検討、ゼロカーボンに向けてゴミの減量と3Rの啓発、住民税など各種税金、使用料等の徴収率向上のための連携強化、

 振興課では、地域計画に添って農業課題の方向付けの検討、農泊推進対策事業後の来年度の農山漁村振興交付金の申請により道の駅いくさかの郷の売上アップと生産者の所得向上の取組、長野県森林づくり県民税と森林環境贈与税の活用等による森林と里山整備、健康福祉課では、地域支え合い推進会議で住民相互の支え合いにより「もりびと」の充実、地区の交流の場としての「いどばたキャラバン」の充実、認知症サポーターの養成。はるかぜの利用促進のための重層的支援事業の準備など、課題は山積しておりますので、職員の皆さんも健康に留意され助け合って仕事に励んでいただき、引き続き生坂村並びに村民の皆さんのために、一生懸命に働いていただきますことをお願いするなどの挨拶をさせていただきました。


▽ 仕事始め式において、私が村長部局の部署ごとに通知書を交付しました。


▽ 上條教育長が教育次長に通知書を交付し、各部署からの連絡事項を報告していただきました。

▽ 上條教育長の閉式のことばで滞りなく終了しました。

▽ 開眼しただるま様は、令和7年の生坂村の活性化と課題解決と方向付け、村民の皆さんの安全安心な生活を村長室で見守ってくださると思います。

 午前9時30分からの定例課長会議では、国の来年度当初予算の地方交付税や地方創生推進交付金などの概要と今月の検討事項を提示し各部署で取り組んでもらう案件等について要請しました。

 各部署からは、1月の日程調整、令和7年度当初予算編成作業、賀詞交歓会、生坂村消防団出初式、各運営委員会等の日程、議会第1回臨時会、ノーマイカーデー、令和7年度 地域発 元気づくり支援金、知恵の輪委員会、ゼロカーボン推進プロジェクト会議、脱炭素事業説明会、脱炭素事業打合せ、総合戦略関係、村民アンケートの集計結果、第2のふるさとづくりプロジェクト、2025年 松本山雅FC新体制発表会、令和7年度 村づくり計画、人口推移【出生0人 死亡1人 転入2人 転出4人 3人減、2023年12月末 1,650人、 2024年12月末 1,615人 35人減】、

 マイナンバーカード休日交付・申請窓口の開設、やまなみ荘の予約状況、全戸配布チラシ等、申告相談の日程、令和7年度行事カレンダーの作成、令和6年度「重点支援地方交付金」低所得世帯支援、インフルエンザの感染状況、道の駅いくさかの郷の仕事始め式・特産市、緑化木の無料配布、相模女子大学春季地域協働活動いくさかマル得商品券スーパープレミアム、例月出納検査の報告、いくっ子消防団、発表会、小学校の体験入学、3学期始業式、東筑摩郡塩尻北部小中学校PTA総会、B&G全国サミットなどについて検討協議をしました。

▽ やまなみ荘大ホールで、毎年恒例の仕事始めの日に職員が一堂に会して行っています記念撮影は行い、職員互助会新年会は有志により実施しました。

 職員の皆さんには、今年一年も健康に留意して皆で協力し合って、生坂村と村民の皆さんのために切磋琢磨して一生懸命仕事に励んでいただきますようお願いいたします。

上生坂上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、薄い雲の隙間から朝日が少しずつ顔を出してきた上生坂上空からの風景を撮影しました。

 その他生坂村では、やまなみ荘仕事始め式、職員互助会新年会などが行われました。

道の駅いくさかの郷仕事始め式&正月三が日来荘者新春福引抽選&万平集落上空からの風景

2025年01月05日 | 生坂村の取組
 1月5日(日)は日差しが届きましたが、朝晩は厳しい冷え込みで、昼間もあまり気温が上がらず、引き続き万全な防寒が必須でした。
 午前8時45分からは、道の駅いくさかの郷の仕事始め式を行いました。

▽ 仕事始め式の最初に、今年一年の道の駅いくさかの郷の農林水産物直売所とかあさん家の商売繁盛と働いている皆さんの健康を願いながらダルマ様に目入れをし、農林水産物生産者組合の太田組合長に三本締めで威勢良く締めてもらいました。



▽ 私からは、昨年は毎月前年度対比で売上が伸び、今年も定例会ごとに前年対比が示されますが、その売上を更に超していくことは、かなりハードルが高く、プレッシャーもありますが、生産者組合の皆さん、いくさかの郷の直売所とかあさん家で働いている皆さんで力を合わせて売上を伸ばしていき、出荷していただく生産者の皆さんの所得向上にもつなげていきたいと思います。

 また、来年度に向けて農山漁村振興交付金や元気づくり支援金も活用して、いくさかの郷を更に広くPRしながら、観光と交流の拠点として、村民の皆さんとお越しいただいたお客様に喜んでいただける様な道の駅いくさかの郷にするために、様々な取組をして盛り上げてまいりましょうなどと挨拶をさせていただきました。

 道の駅いくさかの郷の初売りイベントの餅つきや振る舞いは今年も行わず、農林水産物直売所だけの営業でした。
 今年も多くのお客様にお越しいただき、生坂村産の農産物、加工品などをご購入いただき、農業振興や観光振興などに結び付くように頑張ってまいりましょう。

 仕事始め式が終了してから、私と副村長は買物をしてからやまなみ荘に行きました。
 やまなみ荘では、例年通り年末年始は通常営業でして、正月三が日の来荘者には新春福引きとして、141枚の応募をしていただきました。


 私が、特賞(やまなみ荘共通利用券5,000円 2組)の抽選を私が行い、安曇野市と諏訪市の方々が当選されました。

 副村長は、1等(やまなみ荘食事券2,500円2組)の抽選を行い、長野市大岡地区と生坂村大日向区の方々が当選されました。

 その他、2等(川魚唐揚1パック引換券 3組)、3等(持帰餃子1パック引換券 5組)は、所長と支配人が抽選をして終了しました。

 今年もやまなみ荘の食事、宿泊、入浴などをご利用いただきますようお願いいたします。美味しいお料理とおもてなしの心を持って、皆さんのお越しをお待ちしております。


万平集落上空からの風景
△▽ 毎朝恒例の撮影は、万平集落に上がり、朝霧が立ち込めていた間から朝日が差し始めた上空からの風景を撮影しました。






赤地蔵周辺と上空からの風景

2025年01月04日 | 生坂村の風景
 1月4日(土)は晴れたり曇ったりで、朝晩は極寒でして、昼間も真冬の寒さでした。

△▽ 毎朝恒例の撮影は、地元の皆さんが赤地蔵様を祀る祠(ほこら)を作った様子や上空からの風景を撮影しました。
赤地蔵周辺からの風景


 ここの赤地蔵は江戸時代初期、この地を拠点にしていた日岐氏一族が長野市川中島合戦から故郷へ戻り、先祖の供養のために建てたと言われています。

 顔がないのは、雨乞いを行うためお地蔵さんを麓の犀川まで引き下ろしたため、顔が磨耗してしまったとのことです。

 お地蔵さんを赤く塗るのは魔除けのためで村人の願いがかなうと赤い頭巾と着物を奉納してきました。

 昨年暮れに地元の皆さんで祠を建てましたので、赤い頭巾と着物は今までのように、日光から発せられる紫外線や雨により色あせする影響は少なくなると思います。



 本日私は公務が無く、毎朝恒例の撮影とSNSの発信を済ませ、ブログの作成や挨拶文の執筆、孫の子守りをしながらノンビリできました。

 本日生坂村では、これといって行事・イベントなどはありませんでした。


生坂村令和7年「二十歳の集い」&山清路の雪景色

2025年01月03日 | 生坂村の行事
 1月3日(金)は日差しが届いても、朝晩は寒く、昼間も風が冷たく感じられました。
 午後1時よりやまなみ荘大ホールで生坂村令和7年「二十歳の集い」を挙行しました。男性7名女性4名計11名の二十歳が対象で、9名が参加していただき、女性は華やかな振り袖姿と、男性はスーツ姿や袴姿に身を包み晴れやかな式となりました。

 式典には、二十歳の皆さんの両親や恩師、公民館長、議員各位、分館長各位、区長会長、農業委員会長、民生児童委員会長、農業公社理事長、社会福祉協議会長、代表監査委員、教育委員、松下駐在など関係各位のご臨席を賜り、厳粛の内に盛大に行われました。

 高野公民館長の開式のことばで始まり、式典の最初に出席者全員で、生坂村讃歌「山紫に空は澄み」を斉唱しました。


▽ 私からは、生涯における大きな節目を迎えられた皆さんは、未来に向けどのような人生を歩んで行くのか、改めて考えていることと思います。
現在、世界は大きな変化を迎えており、社会の在り方や働き方も大きく変化し、テレワークや余暇を両立させるワーケーションといった新たな生活様式なども急速に普及しており、コロナ禍を契機とした地方回帰が高まりを見せております。
 現在から未来にまで及ぶ課題の中で、一番大きなリスクは気候危機であります。これは、皆さん方を含む未来世代に深刻な影響を及ぼすことが心配されております。

 そういう状況下、生坂村では令和4年6月に持続可能な村づくりを目指し「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を行い、脱炭素ロードマップを策定するとともに、環境省に「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、令和5年4月に脱炭素先行地域に選定されました。
 当事業に関しては、今まで村内十区に出向き延べ31回の村民説明会を開催いたしました。
 今生坂村では、太陽光発電設備等のPPA事業は、現在までに全部で25カ所に太陽光パネルの設置が済み、省エネ機器の導入補助は、申請件数で33件となっており、木質バイオマスストーブの導入補助は7件の申請があり、合わせて2,000万円以上の補助金の交付を決定しております。
 EV関係では、EVバス1台、公用車5台を発注しており、今年3月には、公用車を配備する四施設の充電器設置と併せて、今年度分を完了する予定でございます。
 木質バイオマス関係では、ペレットストーブを役場庁舎、やまなみ荘など4施設に5台を設置し、マイクログリッド構築事業と小水力発電に関しては、来年度からの本格的な施工に向けて、実施設計を進めております。
 下生坂雲根地区のいくさか『創造の森』をフィールドとして、開催しています観光庁の「第二のふるさとづくりプロジェクト」は、参加者が地域に生息する生物の学習や地域資源を活用した様々な活動を通じて、関係人口の増加につながる事業として進めております。
 その他にも多くの当事業関係が、着実に遂行されておりますので、皆さんも当事業に感心を持っていただき、人口減少、少子高齢化などの課題を抱える当村の環境や未来の生活のために「ゼロカーボンに向けての地域エネルギー」の重要性を認識していただきたいとお願いする次第でございます。

 そして皆さんが、社会の様々な課題に関心を持ち、行動することはより良い未来を切り拓くことにつながります。
 また、このような時代に求められるのは、たくましく心豊かに、しなやかに新しい発想を生む創造であり、人とのつながりを互いに生かし合う共生であると思います。
 そして、新たな一歩を踏み出す皆さんには、高い志のもと、輝かしい未来へと歩みを進めながら柔軟で斬新な発想とエネルギッシュな行動力、地域を愛する熱い思いを、郷土生坂村の未来のために注いでくれることを期待しております。
 また、離れて活躍されている皆さんも、郷土生坂村を心のよりどころとして、誇りと愛着を忘れることなく、ふるさととつながりながら自信をもって歩まれることを心から願っております。
 結びに、今日の門出を、重ねて心から祝福し、洋々たる海原に大きな夢と希望を乗せて船出する皆さん、一人ひとりの前途に幸多からんことをお祈りいたしますとともに、どうぞ、皆さんのそれぞれ秘めている無限の可能性を信じて、晴れやかに一歩を踏み出していただきますようお願いするなどのお祝いの言葉を申し上げました。

▽ 新成人代表の大橋くんに、陶磁器製の皿とグラスなどの記念品を贈ります目録を朗読して渡しました。

▽ 太田議会議長からな、皆さんは人として成長する中で最も大切な時間となる高校生時代を新型コロナ感染症の影響で制約のある生活を余儀なくされてしまいましたが、その制約もなくなり従来の生活が取り戻されつつあります。若い時は様々な場所に遊びに行って見分を広げたり、朝まで騒いで楽しんだり時には喧嘩しながら仲間を増やして社会に飛び出していただきたい。
 既に働いている人、まだ学生の方もいると思いますが、これから社会に出ていく皆さんに僭越ではありますが私からメッセージを贈りたいと思います。

 これから仲間づくりや社会で生活していく中で、大事なことは、自分でできる事は自分でやる。自分だけでは難しいことは仲間と協力してやる。それでも解決が難しい時は地域や行政に協力を求める。自助・共助・公助、聞いたことはありますよね。もちろんすべて自分で解決できれば最高ですが、なかなか厳しいこともあると思います。そんな時に頼りになるのが仲間の存在です。なのでたくさんの仲間と頼れる人をいかにして増やすかがポイントです。

 そんな人たちを作る上で気を付けて頂いたいのは、聞かれてもいないのに自分の事をばかり話し、相手の事を考えずに思ったことを直ぐ口に出し自分の想いを押し付けて、それが認められないと文句を言い、人の悪口ばかり言いふらし自分では何もしない。周りに迷惑をかけていることさえ気づかず自分の事しか考えられないような残念な人にはならないでください。そういう人は嫌われます。嫌われたら社会で取り残されてしまいます。
 どうか相手のことを考え、リスペクトの心を持って接し長い人生と共に歩める仲間を作ってください。

 私も今贈ったことを思いながら信頼できる仲間を増やし共に支え合いながらいろんなことを乗り越えられて今が有ります。よかったら参考にしてみてください。
 結びに、議会は行政と共に全力で皆さんを応援し、皆さんが自身の夢や希望に向かって大きく羽ばたき将来、この生坂村に関わり、盛上げていただけることを願うなどのお祝いの言葉をいただきました。

▽ 答辞をされた平林さんからは、私たちの中には、小学校のころの夢を実現させ、就職した同級生や、今、夢に向かって努力している同級生もいます。
 一人ひとり進む道は違っていても、自分らしい未来を切り拓けるよう、これからも精進してまいります。
 私たちはこれまで多くの経験や学びを通じて、さまざまな価値観を持つようになりました。

 しかし、どれだけ技術が進化し、オンラインでつながることができる時代になっても、やはり地元で顔を合わせて直接話すことの大切さを改めて感じています。
 言葉にできない思いを、目を見て伝えることで初めて理解し合えることがあると気づきました。
 だからこそ、これからも地元でお互いに顔を合わせ、心を通わせていきたいと思っています。

 私はいま、地元を離れ、学校に通っている身ではありますが、それでも心の中では、いつも生まれ育った生坂が私の帰る場所だということを強く感じています。
 将来はこの地に戻り、ここで培った絆を大切にしながら過ごしていきたいと考えています。
 最後になりますが、小中学校の先生方、地域の皆様、そして二十年間誰よりも近くで私たちを支え、育ててくださった両親、家族に心より感謝申し上げます。
 二十歳を迎えたとはいえ、まだまだ未熟な私たちに、今後より一層のご指導をよろしくお願いしますなど、立派に答辞を述べられました。

▽ 上條教育長の閉会のことばで式典は終了しました。

▽ 例年通り祝賀会の準備の間に、記念撮影を行いました。例年頼んでいる写真屋さんですから、着物を整えたり笑顔になるよう話されてシャッターを押してくれました。

▽ 祝賀会は高野公民館長の開会のことばで始まり、私の乾杯の発声で祝賀会に入り、お互いに近況や小・中学校時代の話などをし、スマホで撮影したり、校長先生や恩師とも懐かしい話で盛り上がっていました。


▽ 祝賀会では、小学校時代の写真をスライドにしてもらい、懐かしい写真を見て、微笑んだり、指を差したり、笑いあったりして、小・中学校時代の話が弾んでいました。



▽ 二十歳を迎えた皆さんから、それぞれ名前と現在勉学に励んでいるとか、お仕事に頑張っているなどの近況と今後の目標などを言っていただきました。



▽ 続いて、小・中学校時代の校長先生と担任の先生から、教え子達との数々の思い出や立派な人になるためのエールなど激励の言葉をいただきました。

 二十歳の皆さんから近況や今後の目標などをお聞きし、しっかりした考えを持っていて頼もしく感じました。引き続き郷土生坂村に関心を持ち続けていただきますよう願っております。

▽ 太田議長の発声で、二十歳の皆さんの前途を祝し、生坂村の発展を願って、万歳三唱で締めていただき祝賀会が閉会しました。

 多くのご来賓の皆様をはじめ、小・中学校時代の校長先生、担任の先生、ご家族の皆様にご臨席を賜り、ご光彩を添えていただきましたことに感謝を申し上げます。そして、二十歳の皆さん、ご健勝にて益々のご活躍をご祈念申し上げます。


信濃十名勝「山清路」の雪景色
△▽ 毎朝恒例の撮影は、山清路に行き、耐震補強工事が始まった旧山清路橋や清き犀川、大きな奇岩などの雪景色を撮影しました。


 その他生坂村では、やまなみ荘で正月三が日来荘者新春福引応募受付などが行われました。




日置神社交通安全祈願祭&大日向上空からの風景

2025年01月02日 | 生坂村の風景
 1月2日(木)は晴れて日差しが届き、お出かけや初詣にバッチリな天気で、朝晩は冷え込みが強く、昼間もこの時期らしい寒さとなりました。

 午前10時前からは日置神社において、我が家の普通車4台と軽自動車2台の交通安全祈願をしてもらいました。

 今年もいつもの方々が安全祈願祭に来られていて、年頭の挨拶をしてから受付をし、私まで一回目の祈祷に呼ばれました。

 上生坂日置神社の隠岐宮司さんにお参りしていただき、今年一年も無事故で過ごせますように祈願してもらいました。


大日向上空からの風景  
△▽ 毎朝恒例の撮影は、大日向南平のぶどう畑に行き、朝日が届き始めた上空からの風景を撮影しました。


 本日生坂村では、各神社で交通安全祈願祭、やまなみ荘で正月三が日来荘者新春福引応募受付などが行われました。



村長の新年のご挨拶

2025年01月01日 | 生坂村の報告
 新年あけましておめでとうございます。
 輝かしい令和7年の新春を、お健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 日頃は、村民の皆さんには、村政運営にご理解とご協力を賜り、村民の皆さんとの協働による村づくりをさらに進めるために、それぞれのお立場でご支援、ご尽力を賜っていますことに心より感謝を申し上げる次第でございます。

 さて政府は2025年度予算案の一般会計の総額を113兆円規模とすることを閣議決定されるとのことでございます。
 来年度予算案は、防衛費の増額や高齢化による社会保障費の増加に加えて、金利上昇を背景に国債の利払い費などが増加することで、今年度の112兆5717億円を上回る113兆円規模ということであります。
一般会計の総額が110兆円を超えるのは3年連続で予算規模としては過去2番目の大きさになります。
 予算案の中には、石破政権が看板政策に掲げる「防災庁」の設置に向けた検討と並行して、内閣府の防災担当の機能強化や災害時の避難所での生活環境を改善する事業なども盛り込まれる方向です。
 また、「地方創生2.0」を推進するための交付金2033億円を計上する方針も固めました。
 このうち自治体向けの自由度の高い交付金として、今年度当初予算の2倍に当たる2000億円を充当し、農林水産業や観光業の高付加価値化、買い物や医療といった生活サービス支援の充実など、自治体の創意工夫に基づいた事業に活用できるとのことでございます。
 交付金以外では、地方大学の魅力向上や地域と継続的に関わる「関係人口」の創出など、地方への人の流れの強化に8億6000万円、地方創生を担う人材育成に6億円などを充てるとされております。
政府は来年度予算案について、2025年度の税制改正大綱を踏まえて与党とも詰めの調整を行い、年内の閣議決定を目指す方針とされております。

 そして当村は、国の来年度の予算案も考慮しなければならない状況下、先月18日に令和7年度予算編成会議を開催いたしました。
 「生坂村第6次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めています村政運営に加え、「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」も念頭におきまして、4つの重点事業等を継続して実施してまいりたいと考えております。
また、新年度は引き続き「脱炭素先行地域づくり事業」と「防災無線施設整備工事」の大型事業に加え、「やまなみ荘改修工事」も実施する年度であり、今年度より増額する当初予算編成になると考えております。
各部署でも当事業の関連する予算について計上してもらうため、課長会議等で調整をするとともに、4つの重点事業とともに、2050年カーボンニュートラルを目指すグリーン社会の対応、デジタル化や村の活性化に向けた各種施策の遂行、人口減少と少子高齢化の対策、防災・減災、災害に強い村づくりなどの各種事業に取り組むために、引き続き職員も知恵を出し創意工夫をして、真に必要とされる事業へ限られた財源を、効果的に配分し、村民のニーズに応えていきたいと考えているところでございます。

 それでは、主に重点事業などの今年度の現状を報告し、新年の挨拶とさせていただきます。
 最初に、「子育て支援事業」としましては、当村における保小中一貫教育について「生坂村一貫教育基本方針」に基づき、具体的な教育内容について検討してきまして、今年度から施設分離型の小中一貫型教育を始めております。
また、保育園・小学校・中学校・児童館と義務教育終了までの間、保護者と職員の連絡等のデジタル化により、保護者の利便性の向上、業務の省力化や負担軽減を図るため「CoDMON(コドモン)」の導入を始めております。
保育園、小・中学校の給食費無償化の継続とともに、保育園では、遊戯室に網戸の設置、プールフェンスの更新、交流室に洗面台の取り付け並びに給排水設備を整備し、園内の通信環境の整備、保育士の増員による保育体制の強化を進めております。
学校教育では、小学校に学級支援員の増員及びランチルームにエアコンを新設し、中学校の特別支援教室への改修工事並びに理科室にエアコンを新設し、多様化するニーズに伴い将来を担う子どもたちに、より良い教育環境を整備しているところでございます。

 今年度は「第3期子ども・子育て支援事業計画」の策定年度となり、「こども家庭センター」の設置運営を見据え、国が策定しました「こども大綱」を勘案し、「子供の貧困対策推進計画」「少子化対策」「子供・若者計画」の一部を内包した「生坂村こども計画」を併せて策定し、こども真ん中社会の実現に向け、総合的な子ども施策を推進しております。
 これらの取り組みによりまして、生坂村で結婚、出産、育児、教育が安心に一貫して受けられますように、従来の出産祝金・結婚祝金・入学祝金・奨学金貸付制度などによりまして、安心して健やかに産み育てられ、次代を担う子ども達が個性豊かに育まれる環境づくりと、教育の充実強化に努めているところでございます。

「福祉の村づくり事業」においては、今年度、帯状疱疹予防ワクチン接種、おたふくかぜワクチン接種の助成制度を新設し、新型コロナワクチン接種は、インフルエンザと同様に1,000円で接種できる様にし、福祉有償運送サービスの休日のタクシー利用に対し、料金の半額を助成しております。
介護保険制度では、介護予防の推進や地域包括ケアの充実を目指し、今年度から「第9期介護保険計画」がスタートし、保険料の基準額を400円引き下げ、月額6,300円に設定いたしました。
引き続き各種福祉サービスの提供などを通して、村民の皆さんの健康維持サポートや安心して暮らし続けられるよう、一体的なサービスを提供しております。

 地域支え合い推進会議では、村内の移動サービスの周知について、「生坂村版地域交通のトリセツ」を作成し啓発をしております。
また、「いどばたキャラバン」を新たに始め、地域内での交流の場として開催するなど、今後も、住民相互の支え合いによる地域づくりの場として検討を重ねてまいります。
 在宅で生活している要介護と認定された高齢者を介護しています家族に、介護用品の購入に係る費用の一部を助成します「家族介護用品支給事業」は、今年度も、要介護1・2と認定された方も助成対象に加え、助成額も増額し、対象となる介護用品も拡大いたしました。
 そして、村民の皆さんには健康管理の意識を高めていただき、健康維持や介護予防に努めて健康寿命を伸ばしていただくなど、健康な暮らしの継続と福祉の充実による、高齢者の生活の安定に取り組んでいるところでございます。
スカイスポーツ公園上空からの風景
 「産業振興事業」では、昨年4月に道の駅いくさかの郷が5周年を迎え、引き続き、農産物直売所とかあさん家により、村内で生産した安全・安心な農産物の販売や地元産の食材を使った料理を提供するとともに、特産品の安定した原材料の確保のために農業公社の農業機械を整備して、今後も地産地消や6次産業化を推奨し、「いくさかの郷」を拠点として、農産物等の出荷増により、農業振興、観光振興を進め、村民の皆さんの所得向上を図っております。
今年度から農山漁村振興交付金(最適土地利用総合対策)を活用し、地域ぐるみの話し合いによる最適な土地利用構想の策定を進め、その話し合いと意向調査の結果を生坂農業未来創りプロジェクト会議で検討協議し、各区の特色を活かした生坂スタイルの営農パターンを構築するために「地域計画」の策定を行っております。
 高津屋森林公園では、新たにオートキャンプサイトの3区画の増設と、フリーキャンプサイトを改良し、キャンプ場の設置の効果により利用客も増加しております。
 景勝地山清路では、山清路一帯を散策できる遊歩道の整備や案内看板を設置し、今年度は落石防止対策工事により、駐車場を整備し、当村の貴重な観光資源として活用を進めております。

 村内の中小企業・小規模企業者の振興に関する施策について基本方針等を定めた「生坂村中小企業・小規模企業者振興基本条例」により、今後も、村、事業者、商工会、村民などが連携して、小規模企業者等の振興を図るとともに、商工会の事業運営や融資制度の継続支援などを通じた商工業者の活性化による村内経済の発展と村の商工振興を推進しております。
また、今年度も消費意欲の喚起と地元消費の活性化、村内事業者と村民の生活を継続的に支援するため、毎年度同様に50%プレミアム率の「いくさかマル得商品券スーパープレミアム」の発行補助を行いました。
「県営中山間総合整備事業」は、今年度日岐工区の農道及び水路工事を実施して、今後は、下生野工区の舗装工なども予定しております。
以上の農業、商工業、観光の振興、6次産業化等によります「産業振興事業」によって当村の経済の活性化を図っているところでございます。

 地域活性化対策等事業」では、「デジタル田園都市国家構想推進交付金デジタル実装タイプ」の事業として、「申請簡単デジタル窓口簡素化事業」に取り組み、来庁者が申請書に記入せずに、住民票など各種証明書の発行や、住民異動届などの手続きができるようになり、職員の負担を軽減しつつ、住民サービスの向上、マイナンバーカードのメリットを享受できる取組を始めました。
空き家バンク制度の立ち上げ以来、所有者のご協力により70件ほどの空き家登録を行い、村内への定住を希望する方に紹介していますが、なかなか空き家が減少しない状況であります。
 その様な状況下、先月、株式会社クラッソーネと当村が「空き家除却促進に係る連携協定」を締結し、解体費用の概算を算出できる「解体費用シミュレーター」を生坂村内で提供していただく中で、村民の皆さんや空き家所有者の相談に対応することや、空き家処分の進め方がわかる冊子を空き家所有者に提供することなどにより、空き家の除却や活用が促進されることを期待しているところでございます。
 引き続き、村の空き家対策の方向性を示す「生坂村空家等対策計画」に基づき、「生坂村移住定住及び空き家対策事業補助金」等により、空き家対策を総合的に実施するなど、若者等の移住・定住対策事業に引き続き取り組んでまいります。

 令和4年6月に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を行い、脱炭素ロードマップを策定するとともに、環境省に「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、令和5年4月28日には脱炭素先行地域に選定されました。
当事業に関しましては、10区に出向き延べ31回の村民説明会を開催させていただきました。
 当村が当事業を遂行することは、ゼロカーボンに向けて積極的に取り組むことであり、それによって生坂村の経済を活性化させるとともに、再生可能エネルギーの積極的な導入により、産業と雇用を創出し、村民の皆さんの生活と地域のレジリエンスが向上することに結び付くと考えております。
 そして、脱炭素先行地域づくり事業の進捗状況については、毎月の広報いくさか、龍と子等でお知らせしておりますので、簡潔にご報告させていただきます。
 太陽光発電設備等のPPA事業では、株式会社いくさかてらすにより、現在までに公共施設17施設、民家4軒、事業所4軒の25カ所に太陽光パネルの設置に至っております。
また、今年4月からの電気の小売事業の開始に向けた準備と手続き等を進めております。

 そして、村の実施事業のうち、公共施設関係におきましては、
昨年7月に発注しました省エネ機器導入・LED化改修調査設計業務では、村の16施設を2業者において、今年3月までの工期として、現在進めております。
 EV関係では、EVバス1台、公用車5台を発注しており、今年3月には、公用車を配備する4施設の充電器設置と併せて、今年度分を完了する予定でございます。
 木質バイオマス関係では、ペレットストーブを役場庁舎、やまなみ荘など4施設に5台を設置し、更に今年度中に4台を設置するように進めております。
やまなみ荘のチップボイラーは、今年2月末までに設置予定であり、今年度設計中の施設の改修完了後からの稼働を目指しております。
 森林整備につきましては、昨年度の村内森林の調査結果を基に、振興課を中心に国の森林環境譲与税や県の森林づくり県民税の補助事業などを活用して、ゾーンを決めての伐採やライフラインの支障木の伐採などの取り組みが必要と考えており、長野県林業コンサルト協会や共同提案者である山仕事創造舎など、関係者と実施に向けた調整を行っております。
 マイクログリッドの構築事業、小水力発電に関しましては、来年度からの本格的な施工に向けて、今年度、実施設計を進めております。
村営住宅については、ZEH住宅として、2棟の集合住宅を設計、整備を進めております。

 下生坂雲根地区のいくさか『創造の森』をフィールドとして、開催しております観光庁のモデル実証事業「第2のふるさとづくりプロジェクト」の「旅するいきもの大学校!」は、村外からの申込による参加者が地域に生息する生物の学習や地域資源を活用した様々な活動を通じて、関係人口の増加につながる事業として進めているものであります。
 以上のように、着実に脱炭素先行地域づくり事業関係が遂行されておりますので、村民の皆さんも当事業に感心を持っていただき、人口減少、少子高齢化などの課題を抱える当村の環境や未来の生活のために「地域エネルギー」の重要性を認識していただき、当事業にご理解とご協力をお願いする次第でございます。

 防災・減災、災害に強い村づくりでは、自主防災組織との連携、防災士の養成、村民への防災情報等の伝達手段である既設のアナログ防災行政無線の設備を、電波法の改正や国の方針等により、デジタル化移行が必要なため改修工事を実施し、安定した通信環境の維持を目指しております。
 また、地域の防災力の要であります消防団員の団員・出動報酬拡充の処遇改善、分団運営交付金、消防団員応援商品券の交付による団員の確保と、昼間の火災や大規模災害に備え、特定の活動に従事する機能別消防団員制度を導入し、防災力の更なる強化を図っております。

 簡易水道の有収率の向上に向けては、簡易水道有収率対策プロジェクト会議において、有収率及び漏水対策をいっそう強化し、高い有収率を維持するとともに安定した事業経営を行うため、施設台帳の整備、経営戦略や基本計画により、簡易水道拡張事業や給水計画の検討及び施設の老朽化・耐震化対策を計画的に進めております。
 また、今年度から簡易水道事業と下水道事業は、公営企業会計の適用により、経営状況の的確な把握による持続可能な経営基盤の強化を進めております。
 今年度より村内と池田町をつなぐ池坂線の起終点をやまなみ荘にして、池田町内のあづみ病院への通院やスーパーへの買い物、通勤、通学など公共交通機関の存続は必須であり、村民生活の足を確保しております。
 これらの事業によります安全・安心な生活の確保及び人口減少対策、地域・村の活性化に努めているところでございます。
以上の重点事業等をそれぞれに実施することで、それによります相乗効果を引き出し、生坂村の課題解決や方向付けをしているところでございます。

 ホームタウンになっています松本山雅FCは、非常に残念なことにJ2復帰はならず、来期は新体制の下、再度J2復帰を目指して戦うことになりました。
当村とは脱炭素先行地域づくり事業の共同提案者として、環境省の第3回脱炭素先行地域に選定され、地域エネルギー会社の「株式会社 いくさかてらす」にも出資していただき、当事業に大変なご支援をいただいております。
 また引き続き、雲根地区の「創造の森プロジェクト」にもご協賛いただき、第2のふるさとづくりプロジェクト「いきもの大学校」の取組、山雅ヤマ部の発足による各種活動、毎年度のイクラン2024松本山雅FC、松本山雅フィジカルトレーニング、保育園での山雅サッカー教室など大変多くの取組を行っていただいているところでございます。

 そして、自助・共助・公助を基本とし、村民の皆さんと行政が対等な関係と信頼関係で結ばれ、さらなる協働による村づくりを推進するための「絆づくり支援金」は、選定の結果、8事業、支援金額は1,925千円となり、それぞれ協働による取組として、歴史伝承、農業振興、観光振興、景観整備、施設維持と多岐にわたり、各地区や団体で協働によります活動で、さらに地域、村の元気を生み出す取組を行っていただいております。
 県の「地域発 元気づくり支援金」によります事業につきましては、村名申請の3件と団体申請の2件が採択され、5事業の支援金は12,394千円を交付していただき、総事業費15,807千円で各種事業を実施しております。
この元気づくり支援金を活用した事業でも、村民の皆さんが協働による事業を実施していただき、さらに地区、村の活性化、村民の皆さんの生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と活気を発信していただきたいと思うところでございます。

 「男・女村活性化対策」につきましては、「おじさま倶楽部」は、「信州ひすいそば」と「野沢菜」を栽培し、やまなみ荘での手打ちそばの提供などに取り組んでいただき、「女・人竹っこくらぶ」は、竹っこおやき、おいしん棒、竹っこ弁当などの製造販売をされ、それぞれいくさかの郷特産市で定期的に販売されるなど、多岐に渡って活動していただいております。
「お父さん頑張る会」は、今年度29年目に入り、引き続き農業公社の豆腐や味噌などの原料になる品質の良い大豆を1町歩ほど栽培され、木炭や竹酢液も製造販売して、例年通り活動されております。
 また、多くの団体・グループの皆さんが、村づくり、村の活性化、環境保全などのご活動をされているところでして、それぞれのご活動で、村政運営に参画されている割合は大変多く、心から感謝を申し上げる次第でございます。

 現在、当村で実施しています国の主な事業関係では、下生野地区の築堤事業に工事着手され、伐採等を行っております。
国道19号山清路防災トンネル事業は、防災1号トンネルが貫通して、現在はトンネル内の付帯工事を行っており、防災2号トンネルは、この1月から本格的な掘削工事に入ります。竹の本法面対策工事は、用地買収に伴う手続きを行っております。
 次に県の主な事業につきましては、牛沢地区の犀川の堤防の施設機能向上事業は継続し実施していくとのことであり、草尾地区護岸復旧工事は今年7月末までに完成するように進めております。
大町麻績インター千曲線は、東広津工区の現道拡幅工事は用地測量及び物件調査を行い、「道の駅 いくさかの郷」上部の桧沢砂防堰堤工事は完成し、中村団地の急傾斜地崩壊対策事業は今年度完了いたします。
林務関係では、込地地籍の山腹工が完了し、才光寺の谷止工、古坂の落石防止対策工を施工中で、年度内の完了予定で進めております。

 第6次総合計画の将来像は、「確かな暮らしを明日につなぎ 明るく 健やかに生きる村」であります。キャッチフレーズは、「新たな発想で 未来を創り出し 人と自然が輝く いくさか」でございます。
 村民の皆さんには、生坂村に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切に、支え合い守り育てていこうという責任感を共有する中で、村民の英知を結集して、自信と希望を持って、安全で安心して暮らしていける生坂村であり続けるために、本年も村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりの継続をお願いする次第でございます。
 結びに、生坂村の発展と村民の皆さんのご健勝、ご多幸を祈念し、本年も、変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、村民の皆さんにとりまして、幸せ多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 令和7年元旦
                         生坂村長 藤澤泰彦


太田村議会議長 新年のご挨拶

2025年01月01日 | 生坂村の報告
 新年明けましておめでとうございます。
 輝かしい新春を迎えるにあたり議会を代表して、新年のご挨拶を申し上げます。
 村民の皆様には、平素から議会に対しまして温かいご支援とご理解を賜り議員一同深くお礼申し上げます。

 村では昨年から脱炭素先行地域づくり事業が目に見える形で動き出し、公共施設の方では太陽光パネルの設置やペレットストーブの導入、やまなみ荘チップボイラーの関連工事、一般住宅の方では高効率家電更新事業やペレット・薪ストーブ導入補助事業、住宅ZEH化の補助事業も進み始めました。この脱炭素先行地域づくり事業を通じて異常気象の原因の1つとされている二酸化炭素排出の抑制に寄与すると共に再エネ施策による自主エネルギーの確保により環境問題に向き合い、その自然エネルギーを活用しながら村のレジリエンス強化を図り、村民生活の安心安全の確保をおこなうと共に、この事業を通して見込まれる交流人口増加による生坂村の活性化、また、この取組を横断的に波及させる先進的な取組みとして、我々議会もしっかり議論をして、この事業を前に進めているところです。

 さて議会としましては、この5月に任期満了となります。そこで次回の選挙に向けた施策として議員報酬を一律に戻す改定をおこないました。令和2年12月に「議員のなり手不足の解消」と「若者の議会参加」の施策の1つとして議員報酬に年齢による差を設けた改定おこない、地方議会の課題解決に向けた先進的な取り組みとして県内外の議会から視察に訪れて頂き大きな評価を受ける一方、令和5年8月の村内アンケートでは施策見直しの意見を多くいただいたことを真摯に受け止め、議会改革検討会で協議をおこない、若者の議会参画だけでなく幅広い世代の議員構成が望ましいこと、また議員の活動は年齢による差は無く、村に愛着を持ち、これまで歩んできた村の状況を理解している住民が議員として活動しやすい環境を整える事が必要と判断し、議員報酬は一律にして、地方議会の課題である報酬の底上げを図る改正をおこないました。

 議会としては、この改正に機に4月の選挙では、先人が守ってこられた生坂村を更に住みよく、流出を抑制しUIターンをしたいと思える故郷にできる行動力と強い愛着を持つ村民の立候補を期待をしています。

 議会の活動としては、談話室「山彦」を「待つ」から「行く」にフェーズを変えて、出張「山彦」を実施し、これまでお話の出来なかった方々を中心に1人でも多くの皆さまの意見を聴収し反映していけるよう引続き進めていきます。

 また、新たな取組として若者世代に村や議会に関心を持ってもらえたらと中学生の授業にお邪魔して共に公民について勉強を行い、授業の内容に村や議会をリンクさせて一緒に村についても考え意見交換をおこないました。こうした取組みがきっかけとなり中学生の議会傍聴に繋がりました。今後も中学校と調整しながら継続していきたいです。
 そのほか議員それぞれ、村の活性化、福祉の充実、観光振興、伝統文化の継承など住民生活の向上に繋がる活動をおこなったり、一般質問で政策提言をするなど、日々村民の負託に応えられるよう行政と共に引続き努力をしていきます。

 2025年の巳年は60年周期の干支の中で42番目に位置し、「努力を重ね、物事を安定させていく」という意味合いを持つ年とされています。只今ご報告した取組み等をおこないながら、議会として、人口減少少子高齢化になかなか歯止めがかからない状況ですが、村の抱える課題にしっかりと向き合い、議会、議員としての役割を果たし持続可能な生坂村として進んでいけるよう将来を見据えた議会活動が出来るよう議員の資質向上に努めると共に皆様方のご意見、ご指導を賜り、より身近な議会、関心を持っていただける議会となるよう、全議員で努力して安定した議会を目指して参ります。

 結びに、新しい年が村民の皆様にとりまして、幸せで実り多い年となりますよう、議員一同心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

          令和7年1月1日
                  生坂村議会議長 太田 讓