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緊 張

2007年11月12日 | 心理療法ハッピーライフ
緊 張

2007年11月12日(月)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。


クライアントさんの中には緊張する事自体が異常なものと思われている人がいますが、
緊張は誰にでもある当たり前の感情のひとつです。

人間だけの特別な感情ではなく、高等な動物でしたら持っている当たり前の感情なのです。

では、本来の緊張とはどういう事でしょうか?

実は自分の命の危機を感じた時に現れる究極の感情なのです。

例えば、あなたが山奥にきのこ狩に行きました。
すると、目の前に熊が現れました。
あなたの体は、心臓がドキドキ鼓動を早めて、息がハアハアと短く多くなり、体の中の血液は緊張ホルモンの働きで傷つけられてもすぐに止血する為にどろどろして来ます。
心臓がドキドキ鼓動を早めるのは、体中に新鮮な血液を送ろうとしている為です。
呼吸がハアハアと短く多くなるのは新鮮な酸素をたくさん取り込もうとしているのです。

緊張とは、戦うか逃げるか、どちらにしても、生き残れ! という究極の指令が出ている時の状態なのです。

ですから、上記の状態は、戦うか逃げるかの準備が始まっているのです。

緊張とは、目の前の熊と闘うにしろ逃げるにしろ持っている力を全て出し切って、生き延びろ! という指令が発せられている状態なのです。


ですから、緊張自体はおかしな感情でも何でもありません。


では、対人緊張症の人や対人緊張が原因の神経症やうつ病の人たちはどういう事かというと、目の前にいるのは熊ではなく人間です。

そして、殺されるとは思っていません。

しかし、勘違い、誤認知、そして勘違いや誤認知による妄想をしている為に、全く同じ指令が出ているのです。

本当の命の危機ではありません。

勘違い、誤認知です。

しかし、本当の事でも勘違いでも危機と認知されれば、全く同じ緊張をします。

ここが重要な点なのですが、本当でも偽ものでも全く同じ症状が出るのです。

ですから、クライアントさんは自分の緊張症の事を病気のように思うのです。

しかし、答えは、偽ものの危機でも危機だと認知(誤認知)しきっていますから全く同じ反応をしているだけです。

ですから、原因の勘違いや誤認知を修正すると、偽ものの危機が去りますから、ウソのように対人緊張症や対人が原因の神経症やうつ病が治ります。

本当にウソのようにです。


では、どの当りを勘違い、誤認知しているのかというと、
1.自分がどう思われているのかという洞察がうまく出来ていない。
(例、自分の事を人はずっと笑い続けているなど。)
2.同じ人間なのに仲間意識が少ない。
(例、人と自分は違う。極端にいうと人を熊のように見ている。)
3.対等意識が出来ていない。
(例、20歳を超えたらもう福田総理大臣ともノーベル賞学者でも大企業の社長でも天皇陛下でも本音は対等になっていなければいけないのに、いつまで経っても5~6歳くらいの子供のような気持ちを持っているから、人を自分の上にして、可愛がってもらいたい、嫌われたら怖い、等の考え方が残っている。)

上記のようなおかしな考え方、勘違い、誤認知が主な原因です。

正しい洞察力を身に付けて、同じ人間なのですから仲間意識を作り、自分は大人だと認識すれば良いのです。

簡単なのですよ(笑)。

矢野裕洋でした(笑)。