帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

金継ぎに挑戦! その1

2010-08-24 15:48:00 | 金継ぎ/漆
夏休みの宿題がある。

今年の4月5日に報告した割れた蕎麦猪口の修復だ。
これだけは家人がいないうちにやっておかねばならない。

エポキシ系のボンドでくっつけることも考えたが、江戸好きとしてここはひとつ日本の伝統的な修復法「金継ぎ」にチャレンジしてみよう。
作業終了までしばらく時間がかかるので、備忘のために記録しておきます。




ホームセンターで筆・金粉・テレピン油・耐水サンドペーパーを、釣り具屋で浮き作製用のウルシ・金粉を購入。計3,000円也。
はっきりいって新しい器を買ったほうが安い。(だから家人のいないうちにやらねばならぬのよ・・)

どの破片がどれのものかをパズルしていたら、江戸時代のころの職人さんの修復痕をみつけた。
昔の人たちはこうして物を大切に使っていたのか、としばし感慨にふける。
100均でなんでもそろっちゃう今だからこそ消してはなるまい、伝統技術。

         何人がこれで蕎麦をたぐったのかと思うと捨てられない


まずは大きな破片の接着です。麦漆という、ご飯とウルシを混ぜた接着剤をつくります。

            軟らかい飯を30粒ほどネリネリします

            同量の生うるしを混ぜてひたすらネリネリ
            しばらくすると粘り気がでてきます


この麦漆を筆を使って丁寧に破片に塗りつけて接着します。


        うるしに触れるとかぶれるので手袋をつけてゆっくりと

           塗り終えたら30分ほど放置するのがポイントらしい

            圧着完了! このまま一晩寝かせます
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