帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

金継ぎに挑戦! その2

2010-08-25 16:57:00 | 金継ぎ/漆
おはようございます!

昨日に引き続き、割れた蕎麦猪口の修復作業にかかります。

           じいちゃんは何にでも触るから、念のために警告


さてこれからの作業が難関だ。
「ホツ」という縁の欠けた部分の修復作業。

          破片は掃除機で吸ってしまった・・・

エポキシがあればわけはないのだが、江戸のスタイルにこだわって「錆漆」というものを作ってパテ埋めします。
口に触れるものなので、自然の素材を使いたいという理由もあります。

           砥の粉を微量な水でねりねり1時間
 

            同量の生うるしを混ぜ合わせ再びねりねり1時間


             気分はもう左官屋さんだ


なんか昨日から練ってばかりで飽きたので、途中で錆漆の盛りつけ用に割りばしで筆を作ったりします。

           刃物を使って気分転換


練り続けること3時間、いよいよ盛り付けタイムです。



           よく見えない眼と、震える手。俺は老人か。


          左、江戸職人の修復痕。   右、ダメだこりゃ。


かぶれるのが怖くて手が震えるし、老眼で近くのものがよく見えないから難儀しましたが、苦労して作った錆漆を欠けた縁に盛っていく作業は、なんともいえない愉しさがありました。
そしてエコ観念ゼロだった俺が、モノを大切に使うことの意味を身体をもって知ることになりましたですよ。
100均一はこれからも使いたおしますけどね。

修復はまだ半ば。このまま湿度を80%に保った衣装ボックスで冷暗所に1カ月間寝かせた後、(うまく乾燥できたとしたら)いよいよお楽しみの金粉ショー。

リスじゃないけど、どこに埋めたか忘れちゃいそうな予感もします。

     以上、夏休み自由研究でした。おやすみ、蕎麦猪口たちよ。
 

             来月にはこんな風にしてやるからな





・・・なんてことやってたら、もう夏休みは終わり?!
うん、そうね。楽しかったよ、海にも行けたし。
明日からお仕事がんばります!

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