2月14日(月)、曇り。
小説を読まない小生が、初めて小説本を買いました。
「盤上のアルファ」。
買ったのは一昨日の午後。福井に向かった途中駅の京都でです。
この日の切符は、京都15時10分発のサンダーバード。
この列車に乗るには、加茂発13時54分発の大阪行きに乗って隣の木津駅で乗り換えて小1時間。
これで行けば、京都駅の富山行きサンダーバードには15分程度の余裕が。
しかし、この日は例年にない大雪で列車が遅れる可能性もあるということで、加茂駅をひとつ前の13時35分発の列車で出発しました。
幸い、列車はダイヤ通りに運行し、京都駅に到着したのが14時20分。
サンダーバードにはおよそ50分の時間があります。
喫茶店で時間をつぶそうかとも思いましたが、駅の外に出て福井の皆さんに渡す京都の土産を探すことにしました。
京都駅前には地下街が広がっています。
「きんつば」を2折買って、まだ時間があります。
通りかかった本屋さんにフラリと入って「塩田さんの本」が無いかと探すことにしました。
塩田さんは、神戸新聞の将棋担当記者。一昨年の「王位戦」からお世話になって、去年は彼が書いた小説が「ナントカ小説新人賞」を取ったことを聞いて祝福の言葉は掛けています。
その時、「冬には本になって本屋に並ぶ・・」と聞いていたし、将棋奨励会がらみのストーリーだと言うことで、将棋連盟に行った折に買おうと思っておりました。
しかし、本の名前は忘れています。思い出せません。
「ナントカ賞を取ったものだし、塩田さんの名前はシッカリ覚えているので、見つかるだろう」と、それらしい文芸の棚を見ること2~3分。
「塩田武士」の大きな活字が眼に飛び込んできました。
そうそう。本の名前は「盤上にアルファ」。分厚くて立派な装丁本で、1500円也。
ホームに戻って、列車が到着するまで早速、プロローグから読み始めました。
そのプロローグは、
ーーーー「殺気がした。聞こえていたはずの蝉の鳴き声が止み、木々の香りさえ消え失せた。突如として出現した静謐な空間。顔を上げると、視界の真ん中に四足の動物がいる。途端に少年の鼓動が早まった。・・」で始まる。
そして第1章。「秋葉隼介」の出だしは、
ーーーー「無愛想な電子音が鳴った。堅いソファーから素早く上体を起こした秋葉隼介・・」。
秋葉は、プライド高い神戸新報警察本部担当の社会部記者であり、この小説の主人公。
やがて上司から嫌われて花の社会部から、思いもしなかった文化部に左遷の憂き目に。
そうして33歳で将棋担当となる。
将棋は、全く知らない世界だった。
「新聞記者は、左遷になると将棋担当になるんですか」と、秋葉は嫌われた上司に吠える。
自分自身の経歴をどこか秋葉隼人になぞらえたフィクションである。
タイトル戦は「王位戦」と女流王位戦」。
その楽屋裏の控室の描写も。
大ベテランの元将棋新報の将棋担当記者や、通信社の将棋好きなOB記者も登場。
そして「駒師」も顔を出すとあって、当方はビックリ。
まあ、読んでいると全編が映画コンテのようにドラマチック。
後半は、真田重信が編入試験で3段になるプロセス。ここには真剣師が登場。
将棋を知らない人も、将棋世界の仕組みが分かる。
とにかくドラマチックで面白い。
秀逸な本である。
将棋大好きなら、いや、これまで興味がなかった方にもお奨めしたい。
小説を読まない小生が、初めて小説本を買いました。
「盤上のアルファ」。
買ったのは一昨日の午後。福井に向かった途中駅の京都でです。
この日の切符は、京都15時10分発のサンダーバード。
この列車に乗るには、加茂発13時54分発の大阪行きに乗って隣の木津駅で乗り換えて小1時間。
これで行けば、京都駅の富山行きサンダーバードには15分程度の余裕が。
しかし、この日は例年にない大雪で列車が遅れる可能性もあるということで、加茂駅をひとつ前の13時35分発の列車で出発しました。
幸い、列車はダイヤ通りに運行し、京都駅に到着したのが14時20分。
サンダーバードにはおよそ50分の時間があります。
喫茶店で時間をつぶそうかとも思いましたが、駅の外に出て福井の皆さんに渡す京都の土産を探すことにしました。
京都駅前には地下街が広がっています。
「きんつば」を2折買って、まだ時間があります。
通りかかった本屋さんにフラリと入って「塩田さんの本」が無いかと探すことにしました。
塩田さんは、神戸新聞の将棋担当記者。一昨年の「王位戦」からお世話になって、去年は彼が書いた小説が「ナントカ小説新人賞」を取ったことを聞いて祝福の言葉は掛けています。
その時、「冬には本になって本屋に並ぶ・・」と聞いていたし、将棋奨励会がらみのストーリーだと言うことで、将棋連盟に行った折に買おうと思っておりました。
しかし、本の名前は忘れています。思い出せません。
「ナントカ賞を取ったものだし、塩田さんの名前はシッカリ覚えているので、見つかるだろう」と、それらしい文芸の棚を見ること2~3分。
「塩田武士」の大きな活字が眼に飛び込んできました。
そうそう。本の名前は「盤上にアルファ」。分厚くて立派な装丁本で、1500円也。
ホームに戻って、列車が到着するまで早速、プロローグから読み始めました。
そのプロローグは、
ーーーー「殺気がした。聞こえていたはずの蝉の鳴き声が止み、木々の香りさえ消え失せた。突如として出現した静謐な空間。顔を上げると、視界の真ん中に四足の動物がいる。途端に少年の鼓動が早まった。・・」で始まる。
そして第1章。「秋葉隼介」の出だしは、
ーーーー「無愛想な電子音が鳴った。堅いソファーから素早く上体を起こした秋葉隼介・・」。
秋葉は、プライド高い神戸新報警察本部担当の社会部記者であり、この小説の主人公。
やがて上司から嫌われて花の社会部から、思いもしなかった文化部に左遷の憂き目に。
そうして33歳で将棋担当となる。
将棋は、全く知らない世界だった。
「新聞記者は、左遷になると将棋担当になるんですか」と、秋葉は嫌われた上司に吠える。
自分自身の経歴をどこか秋葉隼人になぞらえたフィクションである。
タイトル戦は「王位戦」と女流王位戦」。
その楽屋裏の控室の描写も。
大ベテランの元将棋新報の将棋担当記者や、通信社の将棋好きなOB記者も登場。
そして「駒師」も顔を出すとあって、当方はビックリ。
まあ、読んでいると全編が映画コンテのようにドラマチック。
後半は、真田重信が編入試験で3段になるプロセス。ここには真剣師が登場。
将棋を知らない人も、将棋世界の仕組みが分かる。
とにかくドラマチックで面白い。
秀逸な本である。
将棋大好きなら、いや、これまで興味がなかった方にもお奨めしたい。
駒の写真集
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