熊澤良尊の将棋駒三昧

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30年前の体験でした

2023-05-23 18:57:30 | 文章

5月23日(火)、晴れ。
少し膚寒さを感じる一日でした。
今日の映像は、30年前、川崎市にある平成5年度カリタス小学校、萩原千加子先生教室、4年3組の出来事。
その「学年文集」より抜粋したページです。
この年、女の子ばっかりの35人が選んだ総合学習のテーマは「将棋」でした。

初めは「将棋」のルールと実戦、詰将棋の勉強をして、中には親に連れられて天童へ行った人、東京の将棋連盟会館に行った人もいて、とにかく熱心な子たちの多い学級でした。
2学期からは何を学習するかということで、子供たちが選んだのが「駒づくり」。とにかく、駒づくりがしたい一念で、手探り状態で学習が始まったとのことでした。

ある時、その萩原先生から「小学4年生の生徒たちが、総合学習で駒づくりをしたいと言っています。どうすれば分からないので・・」という電話がかかり、へーっと思いました。
「とにかく、私が書いた駒の本がありますので、それを送ります。どうすればよいかは、その本をご覧になった上でお話ししするのが良いでしょう」。


その後の事は放ってはおけず、仕事で東京出張のついでに、川崎に立ち寄ることにしました。

本日の映像は、半年後の年度末に、この1年間、心に残った出来事を生徒たちが書いた「学年文集」で、これには、35人中、20人が「駒づくり」の体験を一番の思い出として書き遺して、今回はその中からほんの一部、生の2ページを拝借して紹介いたします。
(注・日本将棋連盟に川崎の小学校のこの子達の取り組みを伝えたところ、文中の4人が将棋指導に訪れられて、その様子が将棋マガジンで報道されました。真田さんは後の日本将棋連盟理事、駒野さんは当時将棋マガジン担当、大庭さんは後の女流棋士の美夏さん美樹さん姉妹)

この子たちは、今は40歳ほど。30年前のことを、きっと覚えているはずだと思います。小生の半生にとって、この体験は、つい先程のように思い出される記憶です。

 

コメント (3)
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駒の写真集

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