久しぶりの「水無瀬兼成卿写」の彫り駒。
ただし、銘は「水無瀬兼成卿写」を改め「兼成卿水無瀬」。
今後、この文字書体は「兼成卿水無瀬」と致します。
7月16日(火)、曇り。
昨日、東京のある方から、大橋宗桂造・水無瀬形の駒に関してお問い合わせをいただきました。
私がこの駒を拝見したのは40年ほど前の山形県酒田市で、ずいぶん昔の記憶は、かなり薄れているのですが、拙著「名駒大鑑」の60ページにその時撮影した駒の写真の一部を掲載しています。電話では、それを見ながら記憶をたどり受け答えさせていただきました。
写真では少し不鮮明ながら、玉将・王将の駒尻には「大橋宗桂造・水無瀬形」とあり、もともとは水無瀬兼成卿筆の文字を写したものだと思います。
これが数年前、オークションに出されているのを見つけて驚きました。
以前、私が拝見したときの持ち主Sさんは、20歳くらいは年長だったので、すでにお亡くなりになり、オークションに流出したのだと思います。
東京の方は、多分その駒をご覧になっての質問だと思うのですが、私の知っている範囲でお答えしました。
なお、この駒の作者、大橋宗桂は大橋家11代・宗金のことです。
駒の写真集
リンク先はこちら」
http://blog.goo.ne.jp/photo/11726