かば
暗い水の底を
音もなく
悠々と
泳ぐ
大きないのち
闘いに
疲れた馬が
その重力から
解放されて
なつかしの
太古へ
還っていく
いよいよ梅雨が明けました。暑中お見舞い申し上げます。これから暫らくは鰻にとっても受難の日々。ところが土用丑の日には、せめて供養にと営業を休む鰻屋があるそうです。老舗たる礼節に頭が下がる思い。蒲焼は大好きだが生きている鰻を見るのは嫌いだ。新鮮が売り物とばかり捌いているところを客に見せる店もあるが・・・・・。家族連れの客の前で見せるマグロの解体ショ-と同じグロテスク。懐石のように調理の様子を見せない奥ゆかしさも見習って欲しいと思う。尤もこの頃は懐石と称して活造りを出す店もあって、日本人の「食」はどんどん乱れてきている。 ところで最初に粉山椒をかけて鰻を食べた人は誰だろうか・・・・・。