ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

格差から調和へ

2007-12-27 19:46:49 | 日記・エッセイ・コラム

都市と地方の格差が云々されている昨今
会社や企業もその大小にかかわらず
役員と社員との格差が拡大している。

大地があって、花が咲き実が生るように
地方があって都市があり
社員があって会社があり
井戸を掘る人がいるから美味しい水が飲める。

年収200万円未満の人たちが増加している。
バブル狂乱、中流意識90%の時代からは誰もが
予測できなかったこの現況。

〈働けど働けど我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る〉
まさにワーキング・プアーである。

「再チャレンジ」と、ある総理大臣は
高らかにラッパを吹いたが
そもそもチャレンジできる能力のある者は
人の助けを借りずとも立ち直ることができる。
肝心なのは年齢・体力・適応性などで、力の弱い人たちを
どう援助するかである。
残念ながら、それらの弱い立場の人たちに
援助の手が差し伸べられているとは思えない。
むしろ切り捨てられているのではないだろうか。

努力と能力とチャンスによって所得の差は生まれるものだろうが
今日のような極端な格差は決して正常とは言えない。
強いものだけがいい思いをするのではなく
ひたむきで正直に生きている人たちにもっともっと
光りを向けられるような社会であって欲しいと思う。
それがほんとうの「うつくしい国」であり成熟した社会と言える。

搾取や差別による発展はいづれ崩壊する。

   
鬱々と恵方のさきにある戦さ   やす