ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ありがとう!2007年

2007-12-30 13:07:43 | 日記・エッセイ・コラム

朝からの細く冷たい雨をぬって
雷神がはしる
いまわしい年と決別するかのように。

平成19年の印象を『偽』という一文字で表現されたが。
有名一流企業があやしい
トップエリートがあぶない
老舗があぶない
信用と信頼がガラガラ音をたてて崩れ
まことに情けない日本になってしまった。
政治、経済、教育、文化、道徳、倫理・・・
総てがBランク以下に格下げである。

「貧しいけれど美しい日本人」は
いったい何処に消えてしまったか・・・・・
「三丁目の夕日」はどこに沈んでしまったか・・・・

「来年こそは」 と、幾たび祈願したことだろうか
「今年こそは」 と、幾たび夢を抱いたことだろうか

今年もまた腹の立つことや痛ましい事件が沢山あった。
罪を憎んで人を憎まず・・・などと
のんきな事を言っていられないほど
日本人の精神性が壊れてしまった。

そしてもっとも怖いのは
周囲の汚れた空気に麻痺してしまうことである。
気づかないうちに自分もまた壊れていくのである。

虚子が詠んだとおり
「つらぬく棒」のように旧年と新しい年とはつながっていて
どこにも区切りはない。
明日は今日の延長なのである。
だから、たとえ廃れた日々であったとしても今年に感謝しよう!

  
 妻に倣ひ何かせねばと小晦日   やす