きのうまで使っていた普段の言葉が出てこない。
パソコンでものを書いているからだろうか
それとも寄る年波のせいだろうか・・・・
決して難しい言葉ではないのに
前頭葉の表層あたりでゆらゆらしていて
掴み取れそうでつかみとれないこのいらだたしさ。
さらにはからかうかのように ひらひらさせながら
ふっと 海馬の奥へ逃げ隠れたりして
まるで悪女のしぐさにも似ている。
〈思い出さなくてもいい〉 という習慣性を
大脳におぼえさせないためにも
あきらめてはいけないそうだ。
がんばって思い出すことがボケや健忘症の予防になる。
一つ覚えて二つ忘れる春の空
いずれは空っぽになるときがくるのだろうが・・・・
それにしてもさっきから掴み損ねているひと言がある。
この言葉が出てこないとちっとも前に進めない。
マスクして少し世間を遠くせり やす