二ヶ月ぶりに「おいしんぼの会」が開かれた。
会場は日光市郊外のとあるクラブハウス。
瀟洒なその建物は山中の深い森の奥で
煌々と耀いていた。
まるでおとぎ話のお城に迷い込んだような・・・・。
メンバーは気心の知れたいつもの七名。
先ずは柚子酒で乾杯し
懐石風の日本料理がつぎつぎに運ばれてくる。
カマンベールチーズを干し柿で包んだ前菜の一品は美味しい!
箸がすすむ、会話がはずむ。
途中、各自に鮟鱇鍋が用意されたが僕はあまり好まない。
( 宴会料理のようでこの雰囲気に鍋はふさわしくない )
そこでキモを掬い取って隣りのご婦人に差し上げる。
しばらく歓談が進むうち
「唇がしびれている」と そのご婦人が訴える。
フグじゃあるまいし、アンキモでしびれるはずがないと僕が笑うと
今度は前の席のご婦人が 実はわたしもしびれているという。
他の五名には全く異常はないのに
二人のご婦人は微かだが明らかにしびれているらしい。
果たしてそのようなことがアンキモに起こりえるものだろうか?
どなたか心当たりのある方は是非教えていただきたい。
いづれにしても愉快な時間が過ぎて
帰宅したのは9時を廻っていた。
蒼々と濡れる稜線ふゆの月 やす