ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

男と女

2008-04-14 15:29:30 | 日記・エッセイ・コラム

『チェンバロの饗宴』と題したコンサートに出席した。
四台のチェンバロによる演奏で、F・クープランのクラヴサン曲集や
J・S・バッハの四台のチェンバロのための協奏曲などの
バロック音楽集。
しばらくは中世の貴族社会の気分を楽しませてもらった。

聴衆は300人ほどでほとんどは女性、
男性はその一割にも満たない。
コンサートに限らず総ての分野へ女性の進出が目立っているが
その勢いたるや加速度を増すばかりだ。
男たちはおとなしく女の後につづき 
なにやら卑弥呼時代の到来を彷彿させる。

ところで、男の女装がテレビ番組の中で流行っているが
映像による影響力は絶大で、このごろは
あの化け物のような姿にも違和感を覚えなくなってしまった。
実はこのことがいちばん怖い。
感性の麻痺・・・・

このまま女性のパワーが増大し、社会が女系化していったら
かつて女性たちが行動したのと同じ、
次は男たちによる復権運動が台頭することになるだろう。
ーーー時代は行ったり来たりの繰返し、男と女はやじろべえ。

ちなみに、
当コンサートの会場が「男女共同参画センター」であったというのも
なにかしら近未来を示唆しているかのようで皮肉だ。

   
落ちてこその鮮やかなれや落椿   やす