行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

百合の木の実,花?

2010-03-06 17:57:41 | Weblog
  ユリノキ花の残骸


街路樹ユリノキの上方,
花のようなものがたくさんついています(写真上)。
高いところにあり,しっかりと確認はできませんが,
花にしては薄茶色と少し地味に思えます。
しかし,形状は花の形です。モクレンや辛夷の花のような形をしています。
樹に付けられている名札にはユリノキ(モクレン科)と記されています。
辛夷もモクレン科,多分,花かもしれません。
シルエットにならないように露出をプラスにして,
写真を撮ってみました(2/28)。

ユリノキは百合の木とも書かれ,
明治の初期に渡来した北アメリカ原産のモクレン科落葉樹木,
英名にチュリップツリーの名があるように5月~6月頃,
白から淡黄色のチューリップに似た花が咲くのだそうです。
チューリップに似た花が咲くのになぜ百合の木,
多分,明治の初期には日本ではチューリップはよく知られていなかったのでしょう。
それで,やや似ている百合になったと想像します。

花の時期は5月~6月頃とあり,ネットなどで見た写真では,
たくさんの葉の中にチューリップのような花が咲いています。
上の写真は葉もありませんし,花色も白ではありません。
どうも花ではないように思えて着ました。
では,なんなのでしょうか,
昨年の花の残骸,花の形を残した実(枯れ花)と思われます。
ということは,この木には,去年,こんなにもたくさんの花が咲いたことになります。
去年の5,6月,多分この道を歩いていると思いますが,
花の存在に全く気づいていません。
また,こんなに多くの枯れ花が,半年以上も花の形を残して,
冬を越して,木に留まっていることが驚きです。
多分,落葉したのは11,12月でしょうから,
それから3が月以上も枯れ花がこんなにも咲いている
この景色はここにあったことになります。
その間,何回かはこの道を通っているはずです。
それが,今日はじめてこの景色に気が付いたことになります。
いつも下を向いて歩いてばかりいるからでしょうか,
日常に追われて,余裕がないのでしょうか,
ぼんやりと毎日を過ごしてしまうこと,反省です。

今日3月6日は啓蟄,
暖かさにつられ,冬眠している虫が穴から出てくる日とされています。

啓蟄や怠惰の虫の我れにあり
啓蟄や忘れしことのふと浮かび
コメント
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