秋の七草の一つ藤袴(フジバカマ),
なかなか見る機会の少なくなっている野の草です。
自生しているものとはいえませんが,
京都高台寺の境内に咲いていました(10/11)。
藤袴の名からくる思い込みでしょうか,
京都で見ると一段と趣を感じます。
フジバカマと花がとてもよく似ているのがヒヨドリバナ,
両者ともキク科ヒヨドリバナ属の多年草になります。
フジバカマは自生しているものはほとんどないようですが,
ヒヨドリバナは日本全国の山野に生育しており,
まだ野によく見られるようです。
写真は自宅(東京稲城市)近くの山野のヒヨドリバナ(9/18)。
鵯(ヒヨドリ)が山から下りてきて鳴く頃に花が咲くので,
ヒヨドリバナと名がつけられたようですが,
そのヒヨドリも今では移動することをしなくなり,
定住するものが多くなっていると聞きます。
時代とともに生物を取り巻く状況も変わっていくようです。
写真は石山寺(大津市)にて(10/10),
寺の山道に咲くヒヨドリバナにヒョウモン蝶が来ていました。
崖上のヒヨドリバナに雲流る