行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

関西にて(6) 琵琶湖の水

2011-10-26 22:16:58 | 風景
再び「関西にて」シリーズです。


瀬田川は琵琶湖から流れ出る唯一の河川,
下流域は宇治川そして淀川と名を変えます。
その瀬田川の石山寺付近です。
競技ボートの練習場となっているようで,
一人,二人,四人,八人乗りと何台もの競技ボートが次々と通り過ぎていきます。
写真はエイトと呼ばれる漕ぎ手8人と舵取り1人,計9人のボート,
競技ボートでは一番の多人数,最も高速で人気があります。


女性のチームもいました。
こちらは4人漕ぎ,フォアといわれる競技です。
よく見ると,寝た姿で白い帽子だけが見える舵取り役の1人を加え5人います。
この舵取り役,風の抵抗を避けるためでしょうが,
これもたいへん疲れそうな姿勢です。


琵琶湖疏水,琵琶湖の水を京都まで引くため,
人工的に作られた水路です。
琵琶湖から流れ出る川(水路)が瀬田川だけではなくもう一つあったのです。
写真は浜大津の取り入れ口付近,水が澱み,バス釣りをしている人がいました。


三井寺駅から三井寺付近の疎水です。
水路の先にトンネルが見えます。
このトンネル三井寺(長等山)の下を通り抜けています。
この水路に沿って歩いてみると緩い上り坂,
しかし,下を流れる疎水は下流へと流れています。
測量をして微妙な傾斜がつけられていると思われます。
京都南禅寺境内の水路閣の水も,
哲学の道横の水路もこの流れがつながっています。
明治18年から工事が始まり,23年に完成,
その測量技術,トンネル掘削技術に感心させられます。
このトンネル掘削の経験,技術が後に,
日本の鉄道,道路のトンネルに生かされ,
日本発展の礎となったといわれています。


三井寺の山の上から眺めた大津の街と琵琶湖です。
湖には数えきれないほどのヨットが白い帆を上げ,
街の建物も色彩が豊で,外国の観光地のようにも思えました。

この紅葉京まで流る疎水かな
コメント
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