行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

関西にて(8) 高台寺

2011-10-28 22:00:50 | 風景
清水寺を後に三年坂,二年坂と下り,
大河ドラマに触発され,
北の政所(高台院)が秀吉の冥福を祈って建立した高台寺に行ってみました。


(三年坂より二年坂をのぞむ,この奥が高台寺です)
秀吉とおねの木像が安置されている霊屋の
高台寺蒔絵といわれる蒔絵が見所の高台寺とのことですが,
正直,薄暗くてよくわかりませんでした。
しかし,境内の庭園はとても美しく,
方丈に暫く座り込み,脚の疲れを癒しながら,
心も癒されてきました。
モミジも多くあり,11月にはまたすばらしい紅葉に染まると思われます。




この庭には姿形のよい百日紅があちらこちらに配されています。
そしてモミジより一足早く紅葉していました。
百日紅がこんなにきれいに紅葉しているのは,
見た記憶がありません。
しかもこれらの百日紅,どれもまだ紅色の花をつけています。
花と紅葉が同居している百日紅,これも発見です。
そして,この百日紅がまだ緑の残る庭にとても映えていました。


高台寺前の駐車場に入るとすぐ右手に大きな観音様が見えます。
新しいもののようで,古都にはそぐわない思いもしましたが,
よく眺めるととてもきれいなやさしい顔をしています。
霊山観音,第二次世界大戦の犠牲者を追悼して,
昭和30年に建てられたもののようです。


高台寺の石庭からもこの霊山観音が見えます。
庭の景観としてこれがよいのか,悪いのか微妙なところです。
最初は不似合いとも思いましたが,
眺めているうちにこれはこれでいいのかなとも思い出しました。
念のため,霊山観音は高台寺が建てたのものではありません。


もう一つ高台寺から変わった建築物を見つけました。
大雲院というお寺の祇園閣と呼ばれる塔です。
金閣,銀閣に続く銅閣があってもよいだろうと,
1928年にホテルオオクラの創始者が別荘として建てたものだそうです。
昭和48年に大雲院がここに移転し,今は大雲院の所属になっています。
銅閣にちなんで屋根は銅葺にされ,
屋根の天辺には創始者の幼名から鶴が飾られているそうです。
高閣が祇園祭りの山鉾を模した形であることから祇園閣の名があり,
建てられた当時は京都タワー以上に顰蹙を買った建築物であったようです。

秋暮れて昭和も古き時代(とき)となり

関西にては今回で終わります。
コメント
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