行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ギイチモンジセセリ

2019-05-03 20:00:47 | 昆虫
4月16日、そろそろ発生している時期かなと、
多摩川の堤下のチガヤの枯れ原を探して見ると、
いましたギンイチモンジセセリ。
昨年は見ることができなかった春型です。


翅裏は淡褐色、
同色の枯れた葦やチガヤの中にとまっていると保護色、
なかなかその存在に気づきません。
飛び立たれてはじめてその存在に気づき、
しまった逃げられたと嘆くギンイチモンジセセリです。


後翅裏に翅の付け根から外縁に向かって、
名の由来である一条の銀帯が入ります。
年最初の発生個体(春型)のみがこの銀帯がくっきりと鮮やかに出ます。


名がよく似るイチモンジセセリとは
体型、顔立ちが明らかに違います。
とまる時もイチモンジセセリが翅を開いていることが多いのに対し、
ギンイチモンジはほとんどは翅を閉じてとまります。


よく見ると銀色の帯、後翅中央の太いものの他に、
後翅の後端にもやや細い銀色の帯が見られます。
ギンイチモンジではなくギンニノジの方が正しい?


しかし、この個体を見ると後端の銀帯がほとんど消えています。
飛び回っているうちに後端側の鱗粉は落ちてしまうのかもしれません。
やはり、ギンイチモンジセセリでよいようです。


ギンイチモンジセセリが翅を広げたところが撮れました。
翅表は黒褐色一色と地味です。
コメント
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