行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツチイナゴ幼虫と成虫

2024-12-01 20:00:33 | 昆虫
9月12日の散歩道、
イネ科雑草が多く生えた小さな草原に
幼虫と成虫になったばかりのツチイナゴが同居していました。


イネ科雑草の実が繁る草原にツチイナゴ(土蝗)の幼虫。
草茎に肢をかけて休んでいました。


ツチイナゴの幼虫は鮮やかな黄緑色で成虫とは体色が異なります。
しかし、複眼の下の緑~黒色の涙にたとえられる縦斑は成虫と共通、
幼虫から成虫になっても、緑色の涙を流し続けています。


ツチイナゴは成虫越冬する珍しいバッタ。
他のバッタ類とはライフサイクルが逆転、
他のバツタが成虫となる7月~9月の夏の間に孵化し、幼虫で過ごします。


まだ9月12日ですが、
草原にツチイナゴの成虫が発生していました。
幼虫と同じようにイネ科雑草の実につかまるようにしています。
後肢に青色などが入り、体色が新鮮、成虫になって間もないようです。



少し離れたところにもツチイナゴ成虫を見つけました。
独特の模様がある褐色~黄褐色のバッタで、
背中には黄白色の線が頭部から尾部まで走ります。
複眼の下には涙にたとえられる緑~黒色の縦斑があり、
胸部の側面にも黒い縦縞があります。


9月19日、
花壇のセンニンコウの花にもツチイナゴ成虫がいました。
成虫は10月ごろから現れ、冬になると草原の枯れ草の下などで越冬、
春になると再び活動し、6月頃まで生きます。
体長はオスが5cm、メスが6cmほど。


ツチイナゴの幼虫、成虫がいたイネ科雑草の草原に
クビキリギリスの成虫もいました(9/12)。
クビキリギリスも成虫で越冬するバッタ、
9月ごろに成虫が現れ、ツチイナゴと同じようなライフサイクルを送ります。


クビキリギリスはキリギリス科のバッタ。
頭頂が特徴的に尖り、口器の周囲が紅く、少し恐ろしげに感じます。
緑色または褐色で、平地の草原や土手などによく見られます。
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