行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

川の流れ

2024-12-31 20:00:27 | 風景
当ブログはまだ10月をさまよっていますが、
今年も大晦日となってしまいました。

とても暑かった夏、夏のように暑かった秋がいつのまにか過ぎて、
冬、12月中旬から急に寒さが厳しくなった今年です。
3か月ずつに等分され、趣があり、それぞれに美しい日本の四季ですが、
毎年、春と秋が少なくなり、夏と冬だけになってしまうように感じます。


10月7日の多摩川是政橋にて。
少し気温が高いものの、秋らしい空気が感じられたこの日、
橋の上に秋の雲が広がっていました。


多摩川の水の流れや景色も夏とはどことなく違い、秋です。


その川の流れと武蔵野南線を走る貨物列車。
武蔵野南線はほぼ貨物専用のJR線です。


河川敷に下りて見ると、コセンダングサの群生。
その花にいずれも普通種ですが、
秋に羽化した新鮮な蝶たちが吸蜜に来ていました。
まずは、アオスジアゲハ、光り輝く青筋がきれいに映りました。


ツマグロヒョウモンのオス。
メスはあまり見ませんが、
河川敷にはオスがよく飛び回っています。


ヒメアカタテハ。
秋になると個体数を増やします。
食草はヨモギ、河川敷にはたくさん見られます。


そのヨモギの花。
ちょうど盛りでした。


ベニシジミもコセンダングサにいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キバナアキギリ、ノササゲの花

2024-12-30 20:00:19 | 花,植物
10月初旬の丘陵の山道にて、
キバナアキギリの花を大写しにして見ました。
仮雄しべ、雄しべ、雌しべと蕊の位置関係が特徴的でおもしろい花です。


キバナアキギリ(黄花秋桐)。
本州から九州の低い山地の木陰などに自生しています。
シソ科アキギリ属の多年草です。


花冠は2.5~3.5cmの唇形、
その上唇から長く突き出ている糸状の紫色が雌しべ。
柱頭は片方が短く2裂します。


花の基部真ん中に見られる紫色が仮雄しべ、
花粉を出さない雄しべです。
2個あり、それぞれが花粉を出す2個の(本)雄しべとつながっています。


仮雄しべにハナバチなどの昆虫が触れると、
テコの原理で、連動して(本)雄しべが下に動き、
昆虫の背中に花粉を付けます。
背中につけた花粉をつけた虫が別の花の雌しべに触れて受粉となります。


(本)雄しべは上唇の中に隠れていて、見えづらいのですが、
上唇を外して見ると、長い葯を持った2個の雄しべが雌しべの上に現れます。


キバナアキギリの近くにやはり黄色の花を見つけました。
つる性の多年草、マメ科ノササゲです。


ノササゲの果実鞘は秋遅くに美しい紫色に熟し、
中からこれもきれいな青色の種実ができます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダンギクとハギと昆虫

2024-12-29 20:00:12 | 花と虫
10月4日の薬師池公園にて。


萬葉草花苑にダンギクが咲いていました。
ダンギクはシソ科ダンギク属の多年草、
花期は9~10月、
日本では対馬と九州西部海岸の一部の日当たりのよい岩場や草地などに自生が見られます。


葉がキクに似て、花が段々につくのでダンギク、
蜜が豊富のようで、花にはよく小さな虫がやって来ます。
ヒメハラナガツチバチのオスのようです。


花から離れずにチャバネセセリも吸蜜していました。
その他、イチモンジセセリが数匹いました。


萬葉草花苑の石の上に腹部、胸部に鮮やかな黄色紋の蜂?
黄色紋が美しいのでレンズを向けて見ました。
よく見ると複眼からは蜂ではなく虻のようです。
調べて見るとキベリヒラタアブでしょうか。


彼岸が過ぎて、萩の花がまた勢いよく咲き出していました。
その花に複数種のシジミチョウが吸蜜していました。
ウラナミシジミ、秋の定番のシジミチョウの1つです。


ツバメシジミ。
翅裏は灰白色で、後翅に橙色の紋と尾状突起が見られます。
一年に数回発生します。


新鮮なヤマトシジミがいました。
この蝶も一年に4~5回の発生、
真冬以外はほぼ周年、いろいろなところで見られます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオイトトンボ、ウスバキトンボ

2024-12-28 20:00:48 | 昆虫
10月2日の昭和記念公園にて、
マクロレンズでトンボを撮りました。


こもれびの里の小さな池にアオイトトンボを探して見ました。
時期が遅いのか、今年は数が少なく、
見つけたほとんどが連結していました。


アオイトトンボ。
体色は鮮やかな金緑色、オスは成熟すると胸部と腹部に白粉を生じ、
複眼が美しい青色を帯びます。


イネ科の草の葉の上下に連結アオイトトンボと
オンブバッタのメスがいました。
3者にピントが合うように真横からねらって見ましたが
なかなかうまく撮れません。
アオイトトンボはイトトンボとしては大きく、
オンブバッタのメスとほぼ同じぐらいの体長です。


連結アオイトトンボとオンブバッタのコラボ、
おもしろい景色なので何枚か写しました。
オスにピントを合わせた一枚。


連結のオス、メスの下にさらにメスが1匹、
アオイトトンボ3匹が並んでとまっているのを見つけました。
おもしろいことにメス2匹は全く同じ形に腹部をU字形に曲げています。


笹の葉にウスバキトンボのメス。
全身が淡いオレンジ色、
お盆の頃によく見られ、延々に飛び続けてなかなかとまらないトンボです。
アカトンボに間違われますが、アカネ属でなく、ウスバキトンボ属。


少し遊んで、
カメラのシーンモードのフォトイラストを使ってアカトンボを。
翅末端に褐色斑があるので、多分、リスアカネです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「こもれびの丘」で

2024-12-27 20:00:56 | 花,植物
10月2日の昭和記念公園、
「こもれびの丘」を歩いて秋の植物を探して見ました。


カリガネソウ(雁金草)がまだ咲いていました。
シソ科の多年草で花期は8~9月、
葉腋から集散花序を伸ばし、青紫色の花を咲かせます。
花の形状を雁にたとえられ、この名があります。


シソ科の多年草シモバシラが
丘のところどころに白い花を咲かせていました。
花よりも、枯れ茎の導管に吸い上げられた水が凍って、
正月頃、茎に美しい霜華(霜柱)が出来ることで知られる植物です。


我家近辺では目にしない、
ヤマジノホトトギスの花を見つけました。
ヤマホトトギスによく似ますが、葉腋に1~2個の花をつけます。


ヤマホトトギスも咲いていました。
主に茎先に散房状に花をつけます。


シラヤマギク。
秋の山地に咲く野菊の1つ、
茎が高く伸び、白い舌状花がまばらにつきます。


ホウチャクソウ(宝鐸草)の紺色の実を見つけました。
ユリ科チゴユリ属の多年草、
4~5月、緑白色の釣り鐘状の花が咲きます。


低木に紅い実が数個ぶらさがるようについていました。
先が尖る鋸歯の葉から、オトコヨウゾメと思われます。
ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木、別名コネソ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和記念公園スナップ

2024-12-26 20:00:47 | 風景
10月2日は昭和記念公園へ。
秋を感じながら、カメラ片手に園内をぶらぶら歩いて見ました。


西立川口から入園、
パンパスグラス白穂をなびかせていました。
神代植物公園のものが大きくてよく知られていますが、
ここのものもよく目立ちます。


あわよくばと思っていたコスモスですが、
今年は9月が真夏のような気温だったせいでしょうか
花付き、状態がいま1つ、撮影にも力が入りません。


緑から黄に変わり始めた森の道を園内周遊バスが走ります。
この日はウイークデー、そしてコスモスも今一つ、
人出が少なく、バスはがら空きです。


園内こもれびの里に蕎麦の花が満開でした。
しかし、10月だというの暑い、この日も真夏日でした。


こもれびの里の梅の木の下、
暑くて開花が遅れたヒガンバナはまだ盛りの様子です。


昭和記念公園がもう50周年になるのかと思ったら、
よく見ると50周年は武蔵丘陵森林公園です。
子供が小さかった40年ほど前にはよく行ったことを思い出します。
昭和記念公園は昨年40周年だったようです。
どちらも国営の記念公園です。


多分、公園の職員の手作りのドングリ人形、
ベンチの端と端に置かれているのですが、
横から撮ると抱き合っているように写りました。


16時、閉園時間案内のアナウンスが流れてきたので帰路をいそぎます。
西立川口を出る前に池景色。
池の草木が秋の様子を見せ始めていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノダケ、カシワバハグマ

2024-12-25 20:00:18 | 花,植物
9月末日の丘陵の山道散歩、
ノダケ、カシワバハグマ、ヤマホトトギスを写しました。


山道のところどころにノダケ(野竹)が花をつけていました。
本州、四国、九州に分布、
山野に見られるセリ科シシウド属の多年草です。
花期は9~11月で茎頂の先端に暗赤色の複散形花序をつけます。


花は5弁花、
花色は暗紫色がふつうですが、白色もあります。
花弁から突き出た5本の雄しべがよく目立ちます。


暗紫色の咲き初めの花序と、
花弁が落ち雌性期をむかえた花序が並んでいました。


左はまだ雄しべが残る雄性期の白花。
右はすっかり花弁と雄しべが落ちて雌蕊だけになった雌性期の花です。
ステージの違う花が並んで見られました。


山の林縁道にカシワバハグマ(柏葉白熊)の白い花を見つけました。
キク科コウヤボウキ属、
本州(宮城県以南の太平洋側)、四国、九州に分布する日本固有種。
山林のやや乾いた林縁や林下に生育する多年草です。


花期は9~10月。
茎上部に穂状または総状に頭花がつきます。
頭花には9~14個の白色の小花があり、小花は筒状花からなり花冠が5深裂します。
総苞は円柱形で、総苞片が8~10列に重なって並びます。
これが爬虫類の鱗のようで、特徴的です。


林縁道のところどころにヤマホトトギスが花をつけていました。
ユリ科ホトトギス属の多年草です。
今回は花被片から飛び出た雌しべにピントを合わせて見ました。
花被片だけではなく、雌しべ花柱にもたくさんの紅紫色の斑点が見られます。


斑点が少なく、淡色のヤマホトトギスも写してみました。
花被片に斑点が少なくても、雌しべの斑点は濃色で数もそこそこあります。
雄しべは6個あり、花糸は互いに寄り添って束状に立ち、
上部で反り返って先端に淡黄色の葯をつけます。
雌しべ花柱は3裂し、各枝の先はさらに2裂します。
雄しべの花糸そして雌しべ花柱とその分枝、いずれにも紫色の斑点が見られます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウラナミシジミと野草の花

2024-12-24 20:00:02 | 花と虫
9月29日、
多摩川河川敷の草の花にウラナミシジミを探して見ました。


まずは河川敷の定番のコセンダングサを探して見ると、
予想どおりにウラナミシジミが吸蜜していました。
東京の多摩地区では秋になると急に姿が多くなるシジミチョウです。


萎んだツユクサの青い花にもウラナミシジミを見つけました。
7月から花が見られるツユクサ(露草)ですが、
露が降り始める頃の初秋から秋の花です。
露が降りる朝に花開き、昼には花が萎みます。


アレチウリ(荒地瓜)には複数のウラナミシジミが吸蜜していました。
もともと熱帯、亜熱帯に分布するチョウであり、
日本でも西日本の温暖な地域では1年中見られるそうです。


キンエノコログサの花にもウラナミシジミ。
移動性の高いチョウであり、
春から秋にかけて、繁殖を繰り返しながら北上し、温帯域に分布を広げます。
しかし、温帯域では冬は越せず、卵も幼虫も寒さのため死滅してしまいます。



イネ科の地味な花にも吸蜜していました。
どんな花でも食餌の対象になるようです。
このなんでも餌にできることが繁殖力の強さ、
個体数の多さにつながっているものと思われます。
わざわざ死滅する寒い地域に向かって毎年移動を繰り返す不思議な生態は、
必要以上に種の個体数を増やさないという知恵なのかも知れません。


翅を広げたウラナミシジミのオス、
翅表は光沢のある青紫色をしています。
個体数が多いので、尊重されませんが、
その美しさは年1回6月に発生し、
1ヶ月で姿を消してしまうゼフィルスと呼ばれる美麗なシジミチョウたちに並びます。


ウラナミシジミのメス。
翅裏は雌雄で同じですが、
翅表はオスは青色部分が広いのに対し、
メスは青色部が少なく、褐色部が多くを占めます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河川敷の草原の花

2024-12-23 20:00:59 | 花,植物
9月29日の多摩川の河川敷の草原、
夏の終わりから秋の草の花がいろいろと咲いていました。


ヤハズソウ(矢筈草)。
マメ科ハギ属の小型の1年生雑草です。
葉を引っ張ると矢筈形に千切れることから名が付けられています。
花期は7~9月とありますので、今年は遅くまで花がついているようです。


メドハギ。
ヤハズソウと同じくマメ科ハギ属、
やはり、夏から花をつけていました。
こちらは高さが1mほどに立ちあがり、茎は硬く木質化、
木本のように見えますが、多年草だそうです。


シソ科トウバナ属の花です。
この仲間はよく似ていて難しいので自信がありませんが、
トウバナ(塔花)と判断しました。
山野から人里の田の畦ややや湿った道ばたなどによく見られる多年草です。


きれいには咲いていませんがマメ科ヤブツルアズキです。
キク科ヨモギの花が接して咲いていました。


タデ科イタドリ(虎杖)。
山野や道端、土手などによく見られる雌雄別株の多年草です。


オオイヌタデがところどころに群生していました。
タデ科イヌタデ属の1年草です。


アレチノウリ雄花にイチモンジセセリ。
特に河川敷によく見られる北アメリカ原産の帰化種、
特定外来生物に指定されています。
花期は8月~9月、雌雄異花のつる性1年草です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲城クロスとキクイモ

2024-12-22 20:00:08 | 風景
9月29日の多摩川河川敷にて。


久しぶりに多摩川の河川敷をのぞいて見ると、
稲城クロスが行われていました。


稲城クロスは全国的な自転車のシクロクロスレースです。
いくつかのカテゴリーに分かれ、
初心者から上級者まで、子供や女性の姿も多く見られました。


シクロクロスレースとは自転車の障害物競走、
砂場や林間などの、オフロードを周回して順位を競います。
稲城クロスでは多摩川の河川敷がコース、
コースは当然未舗装の細道、V字カーブや凸凹がたくさんつくられています。
また、途中自転車を担いで土手まで上ったりもしていました。


できるだけスピードを緩めずにV字カーブを。
必死の表情です。
カーブの草藪、大型の蔓草に混じってキクイモが花をつけていました。


稲城クロスの会場から少し上流側、
土手斜面にキクイモの花、
花の向こうでは少年野球の試合が始まる様子です。
休日の河川敷にはいろいろな人が楽しんでいます。


キクイモ(菊芋)はキク科ヒマワリ属の多年草。
北アメリカ原産で江戸時代末期に飼料用作物として伝来しています。
いまは日本全国の空き地や河川敷などで野生化している帰化植物です。帰化植物、
菊に似た黄色の花をつけ、地下に芋(塊茎)ができるところからキクイモの名があります。


是政橋の下からキクイモの花と南武線鉄橋と電車。
キクイモは短日植物、秋9~10月、日が短くなると花を咲かせます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする