行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ユスラウメ

2013-03-21 21:43:16 | 花,植物

公園の山道に小ぶりな梅のような花が咲き始めていました(3/17)。
しかし,梅にしては花時期が遅いようです。


梅ではなく,ユスラウメです。
4月,桜とほぼ時を同じに咲きます。
今年は桜も早いですが,ユスラウメはさらに早いようです。


中国原産のバラ科の落葉低木,
漢字では「山桃桜」あるいは「梅桃」と書かれます。
中国名では桜桃だそうです。
桜,桃,梅といろいろ使われていますが,
ユスラウメはそのどれでもなく,ユスラウメなのです。


太宰治の忌日は桜桃忌,
桜桃は日本ではサクランボのことを指します。
中国ではサクランボもこのユスラウメも桜桃と呼ぶそうです。
ユスラウメにも,6月ごろ,実のつき方は違いますが,
サクランボによく似た赤い実がなります。
この実,サクランボほど甘くはありませんが食べられます。

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レンギョウとユキヤナギ

2013-03-20 21:25:23 | 花,植物
今日は春分の日ですが,
ゴールデンウィークの頃の暖かさです。
そして,東京の桜,ソメイヨシノが早くも3分から5分咲きのようです。
そのピンクに対比するように,
真っ黄色なレンギョウと真っ白なユキヤナギが街を彩っています。


垣根や公園,道路などの低木として
よく利用されているレンギョウ,
丈夫で花も美しく,刈り込みもできる便利な木です。


(チョウセンレンギョウ)
一言にレンギョウと言っても,いくつか種類があり,
一般によく見られるはレンギョウ,
シナレンギョウ,チョウセンレンギョウの3種になるそうです。


(シナレンギョウ)
細かい部分でそれぞれ違いがあり,
見る人が見れば区別がつけられるようですが,
一般にはどれもレンギョウと呼ばれ,
区別がされてはいません。


ヤナギのように枝を垂らし,
そこに雪が積もったような真っ白な花を咲かせるので,
ユキヤナギです。


ヤナギの名はつきますが,ヤナギ科ではなくバラ科植物,
また,この小さな花から,小米花の別名があります。
このユキヤナギの枝,花がびっしりとついて,
オオダコの足のように見えます。


レンギョウにはさまれるように咲いているユキヤナギ,
春の道を飾る白と黄色のコラボレーションです。
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早くもカタクリそして雪割草が

2013-03-19 23:45:14 | 花,植物

城山公園の山斜面に設けられた野草園,
南多摩の駅に行くついでにちょっと覗いてみました(3/16)。
まだ早いので全く期待はなく,
出葉が見られるかなと思い覗いたのですが,
カタクリの花がもうあちらこちらと開いていました。


ここでは3月30日,31日と
地元ボラティアの方による「カタクリ祭り」が行なわれると
市の広報誌に紹介されていましたが,
そのころに花があるかどうか心配です。


スプリングエフェメラルの代表的存在カタクリ,
広葉樹林の下,樹の葉がまだ展開しない早春に出芽し,
花を咲かせ,光合成活動を行います。
そして,樹の葉が地面にその影を落とす
春の終わりから初夏には枯れ,
翌年の春まで地上からその姿を消します。


雪割草とも呼ばれるミスミソウ(三角草)も
カタクリに並んで咲いていました。
三裂の葉が三角形に見えるのでこの名がある
キンポウゲ科の春の花です。


ミスミソウは花が終えても,
地上部がずっと残るので
スプリングエフェメラルには入らないそうです。
白,青,薄い紅などの花色があります。
雪割草の名のとおり,可憐できれいな山野の花です
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ツクシとキブシ

2013-03-18 23:19:54 | 花,植物
春の野の愛嬌者,ツクシ(土筆),
そして春山の変わり花,キブシ(木五倍子),
春そして3文字の末尾がシという共通点をもって
いっしょに並べてみました。


一週前にはほとんど姿を見なかったツクシが
川岸の草地のあちらこちらに姿を現していました(3/16)。
このところの急激な暖かさに
あわてて地上に顔を出したもようです。


シダ類トクサ科のスギナの子であるツクシ,
その可愛い姿から,子供たちに親しまれて,
山菜として大人にも馴染み深い春の風物です。


ここには,たくさんのツクシが一気に出たようで,
スーパーのビニール袋一杯にツクシを摘んだ人に
何人かすれ違いました。


山野には,これも奇妙な形の花,
キブシ(木五倍子)がいつのまにか
黄色の花をたくさん垂らしていました(3/16)。


キブシは基本的には雌雄異株,
雄花,雌花そして両性花が存在するようです。
雄花のほうが早く咲き,花房も長いとのこと,
写真は雄花と思われます。

昨日に今日の色足す里の春

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ムラサキハナナ(紫花菜)

2013-03-17 20:16:13 | 花,植物

急に暖かくなり,
早くもムラサキハナナが道端を紫に変えていました。
日当たりのよい畑との境,
この春最初に見たムラサキハナナです。




ショカッサイ,オオアラセイトウ,ハナダイコンと
いろいろの名を持つムラサキハナナ,
この4弁の花弁が示すように,アブラナ科の植物です。
ムラサキの菜の花と思えるほど群生し,
3月から4月,野原や畑の畦を紫色に染めます。


中国原産の植物,
もともとは園芸用に持ち込まれたと思いますが,
寒さに強く,生命力があり,
最近はいろいろな場所に野生化しています。
写真,ハコベの群生の中のムラサキハナナ。




2月の初旬からちらほらと咲いていたオオイヌフグリ,
いまが盛りです。
道端の草地にはこの青い小さな花がびっしりと咲き誇っています。
よくみると,オオイヌフグリの青い花の中から
タネツケバナの白い小さな花も顔を出しています。
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トサミズキとヒュウガミズキ

2013-03-16 23:02:48 | 花,植物
急激に暖かくなり,
いろいろな春の花が一斉に咲き出しています。
東京では今日,早くもソメイヨシノの開花宣言がされたようです。
2月での見込みが3月25日頃だったので,
10日も早くなった開花宣言です。


クリーム色の花トサミズキ(土佐水木)も
3月10日には咲き始めの美しい姿を見せていました。


蕾が割れて花房が現れて間もないのでしょう,
蕾の殻もみずみずしく柔らかく,色もきれいです。


花色も黄色というより薄い黄緑色です。
これからだんだんと黄色味が増してくるものと思われます。
花の先端に見える紅色は雄蕊,
これも開花直後は鮮やかな赤色です。


今日の同じ場所のトサミズキです。
花色がトサミズキのクリーム色に変わってきています。
そして雄蕊も鮮やかな赤さから赤黒く変わってきています。


実は,このトサミズキの名,
土佐(高知県)で最初に発見されたのでトサですが,
ミズキと名がついていてもミズキ科ではなく,
マンサク科の植物なのです。




これはヒューガミズキ(日向水木),今日の写真です。
花色も形もトサミズキによく似ています。
一房の花数がヒューガミズキの2~3個に対し,
トサミズキは7,8個と多いところで区別ができます。
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冬眠から覚醒テングチョウとウラギンシジミ

2013-03-15 21:54:03 | 昆虫
急激に気温が上がった3月10日,
林の落葉溜りを歩いていると,
蝶が元気に飛んでいました。
この時期,蝶が孵化するのはまだ早いように思いますので,
多分,成虫のまま冬を越した蝶が暖かさに目覚めたものと思われます。


成虫で冬を越す蝶としては,
キチョウやキタテハはよく見るのですが,
この蝶,キタテハとは違うように思い,
調べてみると,テングチョウと分かりました。
写真の蝶,よく見ると顔から突起物が出ているのが確認できます。
これを天狗の鼻に見立てて,この名がつけられたとのことです。
「日本全国に分布するがそれほど多い蝶ではない」と記されていますので,
極めて珍しいものではないと思いますが,
ブログ主としては,初めて観察した蝶になります。

この蝶,翅の裏側の地味な色,枯葉を模しているそうです。
翅には枯葉の葉脈らしきものまでまねられています。
枯葉の中にいたらまず気がつきません。


続いて見つけた翅の裏側が真っ白な蝶,
閉じた翅の隙間から翅の表側を覗いてみると,
赤黒い色をしています。
これも調べてみて,ウラギンシジミと知りました。
関東地方以南に生息するシジミチョウの仲間,
「成虫は5-10月に見られ,この間2~3回発生し,
成虫で越冬し,春先に見られることがある」とあります。
そういえば夏の時期,黒地に赤茶色の翅をして,
飛ぶと裏が銀色の蝶,見たことがあるように思います。
日に当たるとこの翅裏の白色,名前のとおり銀色に見えます。
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ジンチョウゲ(沈丁花)

2013-03-14 22:50:06 | 花,植物

住宅地や公園の道を歩いていると,
どこからか,甘くとてもよい香りが漂ってきます(3/10)。


いつの間にかジンチョウゲ(沈丁花)が
花開き,芳香を放っているのです。


中国原産のジンチョウゲ科の常緑低木,
室町時代には日本に渡来し,
その香りが楽しまれていたようです。


なんといっても香木の沈香のような香りがすばらしい花です。
3月の初旬,この香りを伴い咲くこともあり,
春の到来を知らせる代表的な花に数えられます。

花粉症そっと吸い込む沈丁香
雪国に春を知らせし沈丁香
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早咲き桜

2013-03-13 22:41:07 | 花,植物
南風が強く,土埃が舞い上がり,
空に煙が立ち込めたような煙霧となった3月10日,
花粉症には辛い日曜日でした。
気温も急激に上がり,
東京では観測史上最も早い夏日になったようです。


異常な気温上昇で,
遅れていた中央公園のカワズサクラもあわてて花を開いていました。


一週間前はまだ蕾で,わずか一つ二つの開花でしたが,
ほぼ満開状態になっていました。


やはり桜,紅梅とは華やかさが違います。
ピンク色の花びら,黄色と黄緑の蘂がきれいです。


こちらはヒガンザクラ,
一週間前には咲く様子も見せていませんでしたが,
いつの間にかの開花です。
カワズサクラに比べると花は少し小さめですが,
うす緑の若葉との配色がとてもきれいな桜です。


ちょうど3分咲き程度でしょうか,
この暖かさではすぐに満開になり,
花が終わってしまいそうです。
奥の桜の樹はソメイヨシノ,
こちらも蕾を急に膨らませましたが,
開花はまだ先のようです。


道端に見つけた早咲き桜,
よく分かりませんが,オオカンザクラでしょうか,
カワズザクラより花びらが色が濃く,
花芯の紅色も色濃いように思います。


たくさんの木に咲いている桜の景色もよいですが,
一つ一つの花びらもきれいな桜です。
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紅梅にメジロ

2013-03-12 20:09:53 | 

散歩の帰り道,公園の石段登りに疲れ,
満開に咲く紅梅の下で休んでいると,
メジロが数羽,梅の花にやってきてくれました。


普段,メジロは動きが速く,
すぐ隠れてしまうのですが,
梅や桜の花蜜,柿の実を突いているときは
その姿をさらしてくれます。


早速,望遠ズーム(70~300mm)を取り出して見ることにしました。
メジロはすぐそこにいるのですが,
後向きだったり,花枝に隠れたり,
逆光だったりして,
なかなか思うような姿が撮れません。




設定は最初の3枚と同じなのですが,
メジロの体色がずいぶん違って写っています。
こちらのほうが鮮やかな黄緑色,
メジロの姿がよりきれいに見えます。
メジロの体色も構造色,光のあたり具合で
色が異なって見えるようです。


枝や花の影が顔や体に映り,
眼鏡をかけたメジロのようです。
実際,この映像を最初に見たとき,
一瞬,何か新種の小鳥が混ざっていたと思いました。
影ができる写真は,暗いときとは別な意味で難しさがあります。

観梅に集まりきたる眼白かな

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