行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

マユタテアカネ♂

2021-10-19 20:00:02 | 昆虫
秋も本格的になり、
里山や林縁道を歩くと、アカトンボが目につくようになりました。
9月下旬~10月初旬に写したマユタテアカネの雄を並べて見ました。


マユタテアカネ。
アカネ属のアカトンボです。
アカネ属の中ではやや小型で細身、すっきりした美しい体型をしています。


6月に平地や丘陵地の、木陰があるような池や湿地で発生、
そのまま大きな移動はせずに夏を過ごします。
発生時は淡褐色ですが夏の間に徐々に赤味を増し、
秋に成熟すると、オスは腹部が赤化し胸部はこげ茶色になります。


萩の花にとまったマユタテアカネの雄、
絶好のシャッターチャンスです。
マユタテの名は顔面額上部にある眉斑(ビハン)から。
眉斑は雌雄ともにあり、マユタテアカネ識別の重要ポイントです。


小河川の笹の葉の上で、
マユタテアカネの雄がバッタとにらめっこ。


田んぼの稲の葉にマユタテアカネの雄の姿。
アカトンボ類識別の重要ポイントである胸部の黒条は細くて小さく目立ちません。


ツリフネソウの群落にもマユタテアカネの雄。
腹部がやや弓なりに湾曲し、
尾部上付属器の先端が上に反るのがマユタテアカネの雄の特徴、
この形を知れば、マユタテアカネの雄は見間違うことはありません。
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ツマグロヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン

2021-10-18 20:00:12 | 昆虫
9月下旬の写真から、
里山の草原に写したオオウラギンスジヒョウモンと
花壇の花に来た雌雄ツマグロヒョウモンを掲載。


ノハラアザミに少しくすんだ色のヒョウモンチョウがゆっくりとまりました。
つけていたのは60mmのマクロレンズ、
そのまま近づいてシャッターを切りました。
確認して見ると、オオウラギンスジヒョウモンの雌のようです。
望遠で撮ってもトリミングすることも多い昆虫写真、
当然トリミングしています。


別の日、草の中に産卵場所を探しているのでしょうか、
オオウラギンスジヒョウモンの雌を見つけました。
低地~山地にかけての草原、高原などに広く生息するヒョウモンチョウです。
年1回、6月頃に発生、盛夏は高山、高原なで休眠し、
9月中旬になると低地に戻ってきます。
多摩丘陵ではツマグロヒョウモンを除くと、
ミドリヒョウモンの次によく見られるヒョウモンチョウです。


後翅の裏面の白色紋列と褐色の帯が特徴、
アザミ類などいろいろな花で吸蜜します。
幼虫の食草はタチツボスミレなど。


ツマグロヒョウモンの雄1、
鮮やかなオレンジ色の翅を開閉しながら、
花壇のシオンの花に吸蜜していました。


ツマグロヒョウモンの雄2。
ツマグロヒョウモンは他のヒョウモンチョウと異なり、
年数回の発生があり、東京多摩地区でも春、夏、秋と見られ、個体数も多い蝶です。


ツマグロヒョウモン雌1。
ツマグロヒョウモンの翅模様は雌雄でかなり異なり、
雌は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断し、ほぼ全面に黒色の斑点が散ります。
翅裏は黄褐色の地にやや濃い黄褐色の斑点が見られます。


ツマグロヒョウモン雌2。
もともとは南方系の蝶、
1980年代まで近畿地方以西にしか分布がありませんでしたが、
温暖化に伴い、徐々に生息域を北上させ、
21世紀初頭には関東地方全体に定着し、
多摩地区ではいまや最もよく見られる蝶の一つとなっています。
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キツリフネとカラスノゴマ

2021-10-17 20:00:06 | 花,植物
長池公園にて、
黄色の花を3種、キツリフネ、カラスノゴマ、メナオミを写しました(9/27)。


キツリフネ、
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草
低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生します。
草丈は40-80 cmほどに生長し、ツリフネソウに似た黄色の花をつけます。


ここ多摩丘陵の長池公園、
湿地にキツリフネが群生しています。
7月下旬からポツンポツンと花をつけていましたが
9月中旬が過ぎ、花数がぐんと増えていました。
ウィキペディアには
花期は夏から秋(山地では 8月頃から、低地では9-10月)と記されています。


葉の下から細長い花序が伸び、
その先に3~4 cmほどの横長で黄色い花が釣り下がるようにつきます。
ツリフネソウと同じく花弁状の萼と唇形の花びらをもち、距が長く筒状になります。


花色が黄色、距の先が巻かずに垂れる、花が葉の下に咲くなど、
ツリフネソウとの相違点があります。


カラスノゴマ。
黄色花と長細い果実がついていました。
APG分類体系ではアオイ科に分類されている1年草です。
花期は8-9月、葉腋に1つずつ黄色い花を付けます。
花の中央に長く突き出ているのは仮雄蕊と雌蕊、
雄蕊は仮雄蕊よりずっと短くて、数は10個、仮雄蕊の基部にあります。


花の中、褐色の蕊のように見えるは蟻でした。
花に突き刺さるようにして吸蜜していました。
カラスノゴマの和名は蒴果の形が角状の円筒形でゴマのそれに似ているからとのこと。


メナモミ(雌ナモミ)の花が咲いていました。
山野の路傍や荒れ地などに生育するキク科メナモミ属の一年草です。
枝分かれした茎の上部の円錐花序に多数の黄色の頭花をつけます。
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カシワバハグマ、ナワシログミ、キヅタの花

2021-10-16 20:00:11 | 花,植物
9月下旬、丘陵の林縁道に
カシワバハグマ、ナワシログミ、キヅタの花を写しました(9/27)。


カシワバハグマ。
キク科コウヤボウキ属の多年草。
花期は9-10月、 茎上部に穂状または総状に数個の小花をつけます。
葉は茎の中央部に集まって互生、
カシワバ(柏葉)の名は葉の縁に粗い歯牙があるようすが
カシワの葉に似るところから。


そのカシワバハグマの花に
翅が色褪せ、傷ついたミドリヒョウモンの雄が吸蜜にきました。
ツマグロヒョウモン以外のヒヨウモンチョウの仲間は
6月下旬ごろに発生し、真夏は涼しい高山に渡って休眠、
9月再び平地に戻って来る習性があります。
長い間には風雨にさらされたり、天敵や仲間との争いもあり、
9月に戻ってきた多くの個体の翅はかなり傷みが見られます。


近くにとまったミドリヒョウモンを顔をアップに写しました。
傷んだ翅も少し隠れています。
たまたま、カシワバハグマの花の特徴である円柱形の総苞も大きく写りました。
総苞片が鱗状に重なり合って、爬虫類の肌を想わせます。


山道に植えられたナワシログミに早くも花がついていました。
グミ科グミ属の常緑低木。
10〜11月、葉腋に淡黄褐色の花を数個づつ咲かせます。
萼筒は長さ6〜7mm、基部でくびれて子房につながります。


ナワシログミの名は稲の苗代の頃(4~5月頃)に果実が赤く熟することから。


木陰にまとまって付いたキヅタの蕾のいくつかが開き咲き始めていました。
ウコギ科キヅタ属の常緑つる性木本、
落葉性のツタ(ブドウ科)に対し、
常緑性で冬でも葉があるのでフユヅタ(冬蔦)とも呼ばれます。


一般に花期は10~12月、
茎の先の散状花序に黄緑色の5弁花をつけます。
花弁の長さは3mmほどで雄蕊は5本。
果実は翌春、黒く熟し、径6-7mmほどになります。
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シオンの花と虫たち

2021-10-15 20:00:10 | 花と虫
9月中下旬、
シオンの花が咲き、蝶や蜂たちがやってきました。


道横の小さな花壇に、
いつのまにか草丈を伸ばして、
シオン(紫菀)が淡紫色の花を多数咲かせていました(9/17)。


その咲きたての花にイチモンジセセリ。
シオンはキク科シオン属の多年草、
シオン(紫菀)という美しい響きの名の他に、
なぜかオニノシコグサ(鬼の醜草)の響きのよくない別名があります。
日本には本州の中国地方と九州の山間部に自生しているそうですが、
多摩丘陵のこの辺りに見られるのは元は植栽されたもの。
花期は夏の終わりから秋の初め、
茎の上部で枝分かれして、淡紫色の3~ 3.5cm)ほどの頭花を多数咲かせます。


公園の花壇のシオン(9/27)。
毎年、9月中下旬になるとほぼ同じ場所に茎を伸ばし、たくさんの花をつけます。
上のものに比べると、花色が少し濃く、
中央の黄色の筒状花が大きくしっかりしているせいでしょうか、
その周囲にある舌状花が小さいように見えます。


蜜が豊富と見え、シオンには虫たちがよく訪れます。
翅を閉じたり、広げたりして、
ツマグロヒョウモンの雄がじっくりと吸蜜していました。


キタテハもいました。
翅に傷みがほとんどないので、多分秋型のキタテハです。


蜂もいました。
この時期に花によく見るキンケハラナガツチバチのようです。


しばらく待っていたらアオスジアゲハもやってきました。
アゲハチョウの仲間はだいたい9月で姿を消しますので、
今年最後になるかも知れません。
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ツルマメとヤブマメの花

2021-10-14 20:00:49 | 花,植物
ツルマメとヤブマメ、
いずれも野のマメ科植物、
秋の初めに淡青色~赤紫色の花をつけます。


ツルマメ。
マメ科ダイズ属、
日当たりのよい野原や道端に生えるつる性の一年草。
別名、ノマメともよばれ、ダイズの原種と言われています。


ツルマメの花期は夏から秋、
葉腋から房状花序を出し、6mmほどと小さな蝶形、薄紫~赤紫色の花を3 - 4個つけます。


つるとなる茎は細長く、長さは1 - 4 mまで伸び、強いつるとなります。
全体に細い茶褐色の逆毛が密生しています。
葉は互生で長い柄を持った3枚の小葉からなる複葉、
各小葉は長卵形から長楕円形です。


ヒルガオらしき葉の下にヤブマメの淡青色の花がありました(9/23)。
花の下部や萼片は白く、地上近くに花をつけることもあり、
咲いて時間が経つと、薄汚く見えますが、咲きたての花はけっこう魅力的です。


ヤブマメ、
日本全土の道沿いや林縁などの草藪に見られる
マメ科ヤブマメ属のつる性1年草です。
花期は9月から10月、葉腋から短い総状花序を出し、淡青色~赤紫色の蝶形花をつけます。
葉は互生し、3出複葉、小葉は広卵形です。


近くに赤紫色の花もありました。
花色でずいぶん雰囲気が変わります。


ヤブマメは地上に普通の花(開放花)と閉鎖花、
さらに地中にも閉鎖花、3種類の花をつけるとのこと。
気候異常や環境変化などのリスクから、
2重、3重の手で種の持続、繁栄をはかっているようです。
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キバナアキギリとノササゲの花

2021-10-13 20:00:06 | 花,植物
山の散歩道にキバナアキギリとノササゲ、
似たような黄色の花が並んで咲いていました。


丘陵の山道に咲きはじめのキバナアキギリを見つけました(9/23)。
よく見るとその奥にノササゲが花をつけています。
両者を一緒の画面に。
いずれも黄色の花、それもよく似た黄色です。


キバナアキギリ。
低い山地の木陰などに見られるシソ科アキギリ属の多年草、
学名は、「Salvia nipponica」まさしく日本のサルビアです。


花期は8〜10月、
草丈は20~40cmほどに伸び、
茎の先に花穂をだして、長さ2.5〜3.5cmの黄色の唇形花を段になってつけます。
葉は対生で、長さ5〜10cm、幅4〜7cmの三角形状。


花弁上唇の下からぴろーんと長く伸びている紫色が雌蕊、
その下に雌蕊より短く2本つき出ているのが雄蕊、
そして、さらにその下、花の根元にあるよく目立つ紫色が仮雄蕊です。
仮雄蕊には花粉はないのですが雄蕊とつながっていて、
花に潜り込んた虫が仮雄蕊に触れると、
テコの原理で本物の雄しべの先が下がり、
虫の背中に花粉を付ける仕組みになっているそうです。


ノササゲ。
山地の林縁などに見られるマメ科のつる性の多年草です。


葉の脇から出る花序に3~10個、
淡黄色の長さは1.5〜2cmの花を下向きにつけます。
萼は淡黄緑色の円筒形で、切れ込みは浅い。


食用になるササゲに似ていて、
野に生えることからノササゲの名が付けられています。
花よりも果実が見もの、
豆果は長さ2〜5cmの倒披針形で、美しい紫色になり、
熟すと裂け、中からこれも鮮やか青色の種子が現れます。
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ツリフネソウ

2021-10-12 20:00:09 | 花,植物
自宅近くの谷戸に
今年もツリフネソウを見に行きました(9/22)。


ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)、
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年生草本、
山地から低地の湿地に群生し、赤紫色の横長の花を咲かせます。
ムラサキツリフネ(紫釣船)とも呼ばれるようです。


花期は夏から秋、
山地では 8月、低地では 9-10月、
荒れ地のような草地に赤紫色の多数の花が一斉に咲く様子は見事です。
場所は多摩丘陵の谷戸地、
今年はちょうど彼岸に入る頃に花が開き始めました。


茎の先端部から細長い花序が伸び、
赤紫色で3-4 cmほどの横長の花が釣り下がるようにして咲きます。


花には3個の萼と唇形の3個の花弁がありますが
萼片も花弁もいずれも赤紫色、どれも花弁のように見えます。
萼片の下の1個は大きく袋状になり、
その先端が距でクルリと渦巻き状になります。
花蜜はこの距の部分にたまります。


花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点が見られます。
雄しべは白色でぶら下がるようにして5個ありますが、
花糸は短く、咲きはじめや雄性期には葯が合着して雌しべを包み込んでいます。
自家受粉を避ける仕組みです。


その雄性期のツリフネソウの花にホシホウジャクがやってきました。


たいていの花ではとまらずに、
長い口吻を伸ばして、ホバリングしながら吸蜜するホシホウジャクです。
しかし、ツリフネソウの蜜は長い花のずっと奥のクルリと巻いた距の中、
長い口吻を伸ばしても、花筒に頭を突っ込まないと、蜜にありつけません。
そのおかげで、ホシホウジャクの頭部に花粉がつきます。


ツリフネソウの受粉に一番貢献しているのがトラマルハナバチ、
花筒の中に入り込み吸蜜します。
花筒の空間はトラマルハナバチにジャストサイズ、
花に出入りする際、背中に花粉をつけます。
そして、雌性期の花の雌しべに花粉を運びます。
(10/9撮影)
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満月と太陽と雲

2021-10-10 20:00:09 | 風景
今年の中秋の名月は9月21日でした。
お彼岸とも重なり、
また、8年ぶりに満月の日の中秋の名月となりました。


日本には、古くから旧暦の8月15日の月は「中秋の名月」とし、
団子や薄を飾って、お月見を楽しむ習慣があります。
今年2021年は9月21日が旧暦の8月15日、
19時過ぎ、外が騒がしいので、東の空をのぞいて見ると美しい満月が出ていました。


夕方から雲が出て、
東京では月見が難しいかもしれないとの予報もありましたが、
ありがたいことに、雲の合間から満月が顔を出しました。
月と雲の両方を写したく露出を少し明るくして一枚。
月齢で月日を刻む旧暦ですが、15日が必ずしも満月にはならないとのこと、
なぜなら、月は地球のまわりを楕円形で回っているので、
新月から満月になる時間(月齢)が13.9日~15.6日と一定にはならないからだそうです。


翌22日は、青空と雲が広がる気持ちよい秋の日。
午後2時過ぎ、谷戸の公園の丘から南東方面を眺めて見ると、きれいな秋空でした。
早いもので、今年も9か月が過ぎ、明日はもう秋分の日、彼岸の中日です。


南西の空には秋の雲が広がっていました。


少しレンズを南に振ってみると、
太陽とその近くに大きな鳳凰が翅を広げたような雲が。
絞りを大きく絞って、煌く太陽と大空を飛ぶ鳳凰をねらって見ました。


階段を少し下るとコスモスが一輪、
コスモスを真ん中にして、同じく太陽と鳳凰の雲を。
気が付きませんでしたが、トンボも一羽写っていました。


昨年からのコロナ禍の混乱の中に始まった今年、
その最もたいへんだった時期にオリンピック、パラリンピックも行われました。
ワクチン接種が世界に遅れて始まった日本、
感染者がどんどん増えて行ったときにはどうなるのかとても心配しましたが、
地方自治体の頑張り、国民の理解力で、ワクチン接種が脅威的なスピードで進みました。
そのせいでしょうか、9月~10月にかけて、感染者数が激減、
今後、第6波もあるとのことですが、
このところの減少具合を見ていると少し心が安らぎます。
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雌雄コノシメトンボ

2021-10-09 20:00:39 | 昆虫
今年は敬老の日でお彼岸でもあった9月21日、
長池公園の里山地区で雌雄コノシメトンボを写しました。


秋です。
池の縁にコノシメトンボの雄がいました。
アカネ属のアカトンボ、
この個体は、まだ完全に成熟していないようですが、
成熟した雄は頭も含めて全身が赤くなります。


畑の中に何本か立てられた竹棒にもコノシメトンボの雄。
頭部も赤くなり、成熟に近づいています。


真っ赤になるところなど、雄はナツアカネの雄に似ますが、
本種には翅端に褐色斑があり、翅を観察すればるの両者を容易に識別できます。
リスアカネ雄にも翅端に褐色斑がありますが、この種は頭部は赤くなりません。


竹棒にとまり、雌のコノシメトンボもいました。
アカトンボは雌雄で色が異なりますが、
胸側面の黒条は雌雄同じです。
特に色あいの似たアカトンボの雌はこの黒条で種が見分けられます。


コノシメトンボの黒条は太くしっかりしたのが3本、
ところどころに枝別れして、尻尾側の2本が上方でつながります。


コノシメトンボの雄にはなく雌だけの特徴として、
マユタテアカネのように顔面に眉斑が認められます。


参考に翅端に褐色斑のあるマユタテアカネの雌。
マユタテアカネの雌には翅端に褐色斑のあるものがとないもの両方がいます。
眉斑があり、翅端に褐色斑、
そして色あいもよく似たコノシメトンボとマユタテアカネの雌です。
しかし、マユタテアカネの胸の黒条は小さくほとんど目立たないので、
胸側面を観察すればどちらかすぐわかります。
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