行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツマグロヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン

2021-10-18 20:00:12 | 昆虫
9月下旬の写真から、
里山の草原に写したオオウラギンスジヒョウモンと
花壇の花に来た雌雄ツマグロヒョウモンを掲載。


ノハラアザミに少しくすんだ色のヒョウモンチョウがゆっくりとまりました。
つけていたのは60mmのマクロレンズ、
そのまま近づいてシャッターを切りました。
確認して見ると、オオウラギンスジヒョウモンの雌のようです。
望遠で撮ってもトリミングすることも多い昆虫写真、
当然トリミングしています。


別の日、草の中に産卵場所を探しているのでしょうか、
オオウラギンスジヒョウモンの雌を見つけました。
低地~山地にかけての草原、高原などに広く生息するヒョウモンチョウです。
年1回、6月頃に発生、盛夏は高山、高原なで休眠し、
9月中旬になると低地に戻ってきます。
多摩丘陵ではツマグロヒョウモンを除くと、
ミドリヒョウモンの次によく見られるヒョウモンチョウです。


後翅の裏面の白色紋列と褐色の帯が特徴、
アザミ類などいろいろな花で吸蜜します。
幼虫の食草はタチツボスミレなど。


ツマグロヒョウモンの雄1、
鮮やかなオレンジ色の翅を開閉しながら、
花壇のシオンの花に吸蜜していました。


ツマグロヒョウモンの雄2。
ツマグロヒョウモンは他のヒョウモンチョウと異なり、
年数回の発生があり、東京多摩地区でも春、夏、秋と見られ、個体数も多い蝶です。


ツマグロヒョウモン雌1。
ツマグロヒョウモンの翅模様は雌雄でかなり異なり、
雌は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断し、ほぼ全面に黒色の斑点が散ります。
翅裏は黄褐色の地にやや濃い黄褐色の斑点が見られます。


ツマグロヒョウモン雌2。
もともとは南方系の蝶、
1980年代まで近畿地方以西にしか分布がありませんでしたが、
温暖化に伴い、徐々に生息域を北上させ、
21世紀初頭には関東地方全体に定着し、
多摩地区ではいまや最もよく見られる蝶の一つとなっています。
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