ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

水無月食べたい(食べたかった)。

2011年07月01日 | 日々のこと

今日から7月。1年の折り返し地点ですね。

昨日6月30日は「夏越の祓(なごしのはらえ)」。1月からの半年間の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する行事で、京都では茅の輪をくぐり、水無月というお菓子を食べます・・・と言われています。

 

でも、私、正直に言って、茅の輪くぐった記憶があるかないのか定かではなくて。

お茶の稽古で、この節目の日を意識するようになりましたが、それまでは何となく終わっていた6月最後の日。生まれてから26年間京都にいましたが、テレビのニュースで茅の輪を見たことはあるけど、いったいどうだったんだろう。

みんな毎年くぐりに行くんだろうか・・・。京都の私の友だちはみんな日々忙しくて、なかなかそんなふうに過ごしていない気がするんだけど・・・。知りたいです。

 

一方、「水無月」ですが、私は大好物。和菓子の中で一番好きと言っていいほど大好きです。

有名なお菓子屋さんでは30日だけしか売らないそうですが、京都の街中の普通のお菓子屋さんでは6月いっぱい、いやそのあとも売られてたりしますよね?

たぶん、私の両親も水無月が大好きでした。小さい頃から毎年買ってきてくれて、「あーまた、水無月の季節になったなあ」って感じ。両親がまだ元気だったときは夏遊びに行ったら、数日いればかならず水無月にお目にかかりました。

特に父は「心やすい」おまん屋さん(=おまんじゅう屋さん)に行って、よく買ってきていました。

 

そんなことを思い出していたら、昨日、叶匠寿庵に水無月っぽいものが売ってました。「ぽいものでもいいし、食べたい~!!」と買ってきました。

  「夏の玉露地」というお菓子です。

 

食べてみました。おいしい♪

・・・でも、ちがうの。形は似ていてもちがう。京都で食べた水無月は下がういろうでもっちりしていて・・・。

いや、もちろん、名前も「水無月」ですとは書いてないし。三角であずきがのってるとはいえ、似てるのはそれだけだ・・・。

 

子どもにも聞いてみましたが、「うーん、美味しいけど、おじいちゃんとこで食べたのとは違うものだね」って。

そうだよね、ちがうよね・・・。

・・・でも、あれ?子どもと遊びに行くのは夏休み以外にはなかったはず。ということは、やっぱり夏越祓の日じゃなくて、8月に父が「心やすい」おまん屋さんで買ってきていたんだよね。

 

関東でも、デパートの京都の老舗の和菓子屋さんで昨日限定で買えたりするようですね。来年はそれを買いに行くために予定を開けとかなくちゃ!!

 

そういえば、先日のお茶事でも「水無月」のお菓子が出ました。こちらは葛仕立て。すごく上品で美味しかったです。

 

だけど、私の水無月はあのモチモチした食感の、どこのおまん屋さんでも売ってます・・・って感じの、ひとつ130円くらいの水無月。

ということは、来年もそれにはお目にかかれないかもしれないなあ。

 

水無月買いに京都まで行きたい!!そう思った昨日の私でした。

今日から、祇園祭ですね。

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