6月のある日のおかずですが、「ひろうすのたいたん」を作りました。
ひらがなで書くと・・・何のことだかわからないですかね(^^;)
ひろうす・・・って、一般的にいう「がんもどき」「がんも」「飛竜頭(ひりょうず、ひりゅうず)」のことです。
子どものころは同じものだとは知らなくて、おままごとでお店屋さんごっこをしていて、「がんもどき」というものすごいごちそうメニューを作ったことがあるのを思い出します。
そのときは、おかずを紙に絵で書いてお皿にのせて遊んでいたんです。何となく言葉の響きがごちそうに思えたのか、わけのわからないごちそうに5,000円だかものすごい高い値段を付けたのを覚えてます・・・。
話を戻して、つまり、「がんもどきの含め煮」・・・と言ったらいいのでしょうか。
でも、こういう普段のおかずって、含め煮とかいうとたいそうな感じがするんですよね。だから、やっぱり「たいたん」です。
暑くなってくるとこういう煮たものとかって作る気がなくなる・・・ってよく聞きます。でも、暑い日に甘辛いだしの染み込んだのって、おいしいなあっと思うのです。
これを夜に作って食べて、残りを冷蔵庫に入れ、翌朝冷えたのを朝ごはんにいただくのがまたおいしいです。
もちろん、子どもも大好き♪
母は、ひろうすだけを雪平とかでよく煮ていました。でも、ひろうすを煮ると美味しいおだしができるから、それでお野菜を煮ないのはもったいない気がして。それに、また翌朝のお弁当の一品にもなります。
でも、京都のひろうすだと、中にごぼう、人参、ぎんなん、百合根などなどいっぱい野菜が入ってるから、それだけでどっしりおいしいんですよね。
関東の人と話すと、「がんもどきって、レンジでチンして、生姜じょうゆをつけて食べるもんだと思ってた。いつもそうやって食べてる」・・・とのこと。そうなんでしょうか。甘辛味も美味しいですよ♪
作り方。
平鍋に、ひろうす、水、昆布、みりん・しょうゆ(同量)、砂糖を入れて甘辛く煮つけます。昆布はいつものように1cm角くらいに切ったもの。落としぶたをして煮ます。
昆布は入れなくてもいいけど、入れたほうが味に奥行きが出ておいしいし、具としても食べちゃえます。
煮えたらそのまま煮汁の中で冷まします。
ひろうすだけだとこれでおしまい。冷めるときに味が染み込むので、食べる頃にはしっかり味がついておいしいの。
さて、野菜と煮るには、別鍋でまず野菜だけ煮ます。
この日は大根とこんにゃく、スナップエンドウ。大根の煮物と同じように大根をまず水からやわらかく煮ます。
やわらかくなったら少し煮汁を捨て、別鍋のひろうすの煮汁をこちらに足します。調味してこんにゃくも入れて煮ました。
ひろうすを鍋に戻し、少しあっためて、火を止める前にスナップエンドウを入れてさっと火を通したらできあがり。
この時間差がおいしく作るコツ。スナップエンドウを早く入れちゃうと色も食感も悪くなるしね。
ひろうすは濃い味がしっかり染み込んでいるので、一緒にしても甘辛く食べられます。
合わせるお野菜は、さといもとか冬瓜でもいいし、お豆もきぬさや、いんげん、オクラなど、季節のものをどうぞ。おいしいよ♪