2020/01/17
小泉進次郎議員が育休を取ることについて話題になっています。
いろいろ言われていますが、私はまずこうして話題になったことがよかったと思っています。
人々の意識の中に育休についてのイメージ、知識が広がって、今後の子育て環境の改善につながると思っています。話題になることで育休が取りやすくなり、普及していくのではないかと期待しています。
大臣の育休についていえば、ニュージーランドでは現首相アーダーンさんが育休を取っていますね。世界初だそうですが、ニュージーランドではまず、30代女性が首相になれることに驚きました(日本ではまずなれないなあ)。
アーダーンさんは首相になってから妊娠をし育休を取ったというのですから、かなり育休への意思があり、女性が活躍しやすい社会なのですね。
アーダーン首相産休の詳しいことはこちらに ↓
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/23044.html (NHK政治マガジン)
子育てはひとりきりでやってみないとわからないことがあります。肉体的にも大変ですが精神的にも大変。責任感もあります。
どんなに仕事で優れた業績を上げている人でも、たったひとりで新生児、0歳児の世話を見ることはこんなに大変で気を使うことだったのか、と感じるでしょう。そのような育児は24時間毎日続きます。
一人目だったら、まず赤ちゃんが何を考えて、何を欲しているかわからないという心もとなさがあります。男性も女性でも同じです。女性だから母性本能が備わっているということでもありません。
家の中に1人でいるときの孤独感と、また子連れで外出するときの大変さ不便さは、大臣だったらなおさら経験して今後の政策に生かしてほしいです。
私は保育士資格を持ち実際の保育園経験もあり、今は毎月約100組の乳幼児親子さんとリトミックをしています。
数は多くないのですが、リトミックにもパパと子だけが参加することがあります。そのパパたちは例外なく素晴らしいのです。女性の中に男性一人が入っても臆することなく動き、歌を歌ってくれます。
ずっと来ていたパパに聞いてみたら、小学校教員で1年間の育休中とのことでした。ママが外で働いているということでした。
子育てに積極的な感じは教員ならではだったのかなと思いつつ、0歳児を育てることは今後の教員生活、小学生への対応にも必ず生きると思います。
こういう経験をする男性が増えてほしいなあ。
政治家の中高年男性方に、1日、0歳児を預かってみてくださいと言ってみたいなあと思うことがあります。
ミルク、おむつの世話、寝かしつけ、公園に連れていく、抱っこひも(べビーカーでもいいけれど)で電車に乗ってみるなど経験してみてください。子育て、教育、福祉のことに目が向くのではないかと・・・。新しい世界が開けるのではないかと思います。
ステルス戦闘機を100機買うより大切なこと。国を繁栄させる、成長させるということは人育てに他ならないと気づくのではないかしら。
子どもを世話して見てわかるおもしろさ、楽しみもあります。子どもがいるから、こんなことやあんなことも楽しめる、知らない人から話しかけてもらえる、気にしてもらえるということもあります。自分の存在意義が子どもがいることによってますます大きく感じるのが子育ての醍醐味です。
〈追記〉
父親が新生児期・乳児期に日常的に接することは、心理学でいうところの愛着形成にかなり有効なのではと、後から思いつきました。
子どもがお父さんになつくということは父子の間で愛着が形成されること。父親が子育てに参加することは、父親側の意識改革でもあるけれど、子ども側からみると父親への親しみ形成でもあるわけです。それが思春期以降の難しい時期や社会に出る際に、かなり有効に働くのではと思います。