地元甲府・小瀬陸上競技場で行われたサッカーJ1J2入れ替え戦に臨んだヴァンフォーレ(VF)甲府チームはJ1柏レイソルと対戦し、2-1で逆転勝ちを収めました。
まさか入れ替え戦に勝利するとは、正直思っても見ませんでした。熱烈サポーターは勝利を信じて疑わなかったのでしょうが、J1チームとは技も力も大差があると思っていましたから、意外といえば意外、番狂わせ、奇跡、そのほかに何と表現していいのでしょうか。
柏といえば、VF甲府はともにその前身の日立製作所と甲府クラブとの日本リーグ入れ替え戦を戦った(結果は2戦敗)因縁のチーム、30年以上も前の話ですから覚えている人も少ないでしょう。私も日立と柏とを結びつけて考えるのを忘れていました。
その意味では、30数年ぶりにそのときの雪辱を果たしたことになるのでしょうか。(いや、まだあと1試合あるんでした)
試合は先行されたVF甲府が持ち前の攻撃力で中盤から試合を支配し、倉貫選手とバレー選手のシュートで逆転し、その後の柏の攻撃を守りきって勝利しました。後半ロスタイムには競技場が停電を起こすというハプニングにも助けられ、初戦を飾るという幸先のよい結果になりました(とはいえ、人が集まりすぎて停電を起こす、というのは少しみっともない話ですね。こんなことではJ1への昇格を見送られてしまいますよ)。
VF甲府といえば、私などはJ1のサテライトチームのような感覚を持っていて(サポーターの人、ごめんなさい)、少し成績がよい選手がいるとすぐにJ1のチームに引き抜かれてしまい、代わりにJ1のレギュラーではない若手が来たりすることが多くありました。
何年か前にはJ2の順位戦で上位にいながら、途中でFWのポイントゲッターの選手が引き抜かれてしまう、などということもあり、最近は最下位を何年も低迷している時代もありました。
最近になって地元の民間企業や自治体・マスコミなどの手厚い支援を受け、ここ数年安定したクラブ経営ができるようになって成績も次第に上がってきました。
人口の少ない山梨県・甲府市を本拠地にしていることもあり、広告収入も少なく選手たちに支払う報酬も乏しい中で、地元の熱いサポーターに支えられてつかんだ今回のチャンスをぜひとも勝利で飾ってほしいものだと思います。
入れ替え戦の2回戦は10日(土)、VF甲府はアウェーで再び柏と対戦します。
がんばれ!VF甲府。