今日は3月31日。
会社では、今期(今年度)限りで退職する方の歓送会などが行われます。
私の職場でも、長い間お勤めになった方の最後の出社の日でした。
職場の者でお金を出し合って記念の品などを贈ったのですが、
私も当の本人から記念の品をいただきました。
いただいたのは印傳(いんでん)の小銭入れ。
印傳(印伝)というのは、鹿の皮をなめして染色したものの上に、
漆(うるし)で模様をつけたもの。
この素材を使ってバッグや財布、小銭入れ、キーケースなどを作ります。
独特のやわらかい肌触りとしゃれたデザインが特長です。
この小銭入れは「甲州印伝」といって、甲府市にある上原勇七商店の
製品です。そういえば退職された方も私とおなじ山梨県人。
黒地に茶色で波と花びらをあしらったデザインは、なかなかに渋く、
なおかつ洗練されていて、選んだ人のセンスの良さがわかります。
もったいなくて普段使いはできそうもないけれど、
使い込むほどにしなやかな風合いになるこの印傳。
うーむ、どうしたものか。