房総半島の洲ノ崎海岸から丁度、沈む夕日と富士山を認める事が出来る。富士山はどんなに遠くから見てもその独特なシルエットから「あっ、富士山だ!」と誰でも解ってしまう。今回の洲ノ崎海岸からは相模湾、小田原、真鶴半島辺りを直線で結び富士山がくっきりと見えていた。そして夕日は富士山の若干左側に沈もうとしていた。地図上では伊豆半島に沈もうとしているのだが、どう見ても海に沈むイメージだった。撮影会参加者の一人S氏が沈む夕日に遅れまいと急ぎ8x10インチカメラをセットしている。このS氏8x10カメラ歴1年で仕事が忙しく未だ20カット程しか撮影していないとの事で今回が実質的なフィールドデビューと言っていた。それにしてはテキパキと操作をしている。夕日を認めてから沈む時間がとても早い事はカメラマンの誰もが知っている事だがこの日も例外無く早い。あっという間に沈む夕日と富士山のシルエットを撮影するのには大判カメラでは数カットに留まってしまう。ただこの数カットこそ渾身のカットで写真とともに心の中にも確実に写し込まれている。「大判カメラって良いですね。」参加者の一人がつぶやいた。私は沈む夕日を記録用のコンパクトデジカメで撮影しようとカメラを向けるが夕日の反射でCCDに縦の光線が入ってしまう。そうだこうしようと指を丸めて夕日を手の中に収めてみた。これはこれで私の中に残った記念の夕日だった。(それにしても手まで丸く太っている。減量しなければ。)