皆さん「カンボワイド」と言うカメラをご存じですか、オランダの大判カメラメーカー・カンボ社の大判ワイドレンズ専用カメラです。構造は蛇腹無しで主体枠の前にレンズ部、後部にピントガラス枠の付いたバック部からなるカメラです。レンズは時代によって若干違いますが確か35mm、47mm、58mm、65mm、75mm、90mmなどが販売されていたと記憶しています。後期モデルはレンズ部がスライドしタテ位置、ヨコ位置の切り替えでライズ/フォールとシフトアオリが使用可能になるので建築写真の撮影にも使われていました。今回のカメラはワイズが中古品として仕入れたものでスーパーアンギュロン75mm付きの、とても程度の良いカメラでした。丁度「大判カメラの手持ち撮影がしたい!」とのお客さんが購入されましたが目測/ヘリコイドでピントを合わせることで手軽にスナップ写真が撮れます。因みに写真のストロボはナショナルのガイドナンバー60大光量タイプで大判カメラでも十分使用可能なものです。ただ残念ながらカメラ、ストロボともディスコンとなってしまい今は入手が困難な機材となっています。こんなカメラで撮られたら写された人も記憶に残る1枚となると思います。昔は良かったな!と思うのは私だけでしょうか?