色々な企業を巡回してみて最近思う事は石油ビジネスの業態特性です。
規模の大小ではないのだという事を痛切に感じます。
いままで、企業は売上高や店舗数、社員数などが表面的な規模の尺度とされてきましたが、本当はどうなのでしょう。例えば石油販売業で年商をうたった場合、異業種と比較して揮発油税や軽油税を勘案するとその企業の中身の売上高の何パーセントを占めているのでしょう。
よくテレビなどで、年商○億円のセレブ社長さん。などという表現の紹介があります。「所得」ではなくて「年商」というところが表現上の問題なのです。売上高でみたら石油ビジネス企業の社長さんはみんな飛びぬけたセレブでリッチマンということになります。
実は、グロス(中身)の売上としては意外と少ないのが石油業界です。ほとんど税金を仕入れて税金を売っているようなものだとこぼす経営者の方も多いわけです。
その分だけ運転資金も掛かります。借り入れ金も必要な業種です。しかも運転資金が不足した場合によく分析したら国税や県税分だというケースも多いのです。
仮にガソリンを一万キロ売る業者がいたとしても経常利益が1000万円の赤字であれば、販売量が300キロで経常利益が200万円の零細企業との収益差は1200万円ということになります。本当はこれが企業の収益格差なのでしょう。
あくまでも借入金(有利子負債)がゼロでそれ以上に浮いているキャッシュフローがその企業の力だとしたら考え方も変わるわけですが、石油ビジネスではほとんど不可能に近いことなのかもしれません。
資金調達能力も問題です。バブルの頃とは違い不動産などの資産はあるが負債もある。資産価値が負債を上回っていれば担保力があるから安心だとも言ってはおれないご時勢です。問題は収益力です。その苦労はよく理解できます。
最近では色々な新しい業種が派生しています。
特に我々のようなITビジネスは、倉庫も工場も店舗設備も不要な良い商売だといわれる事もあります。
しかし、実は大変なビジネスなのです。
とにかく最初は開発費用ばかりが掛かります。もちろん販売開始前ですから売上も入金もありません。完成して販売できるようになるまでには投資金額は莫大な金額になります。売れるかどうか判らないものに時間と経費を掛けて行う開発作業は不安とリスクを背負った苦しい作業です。
まさに、ハイリスク、ハイリターンのベンチャービジネスのど真ん中です。
完成しても、ソリューションの営業というものは誰にでもできるものではありません。特に業務に特化したものは非常に専門的なレアケースや知識を要します。
誰にでも売れるものであれば、誰も苦労する人はいない訳です。誰にもできないから高く売れるというコンテンツの特性があるのは当然です。
他人の仕事はみんな良く見えます。隣の芝生は蒼く見えるものなのです。
それぞれの仕事に特化したプロフェッショナルしか創れない。売れない、コンテンツだから価値があるのです。
こればかりは、いままでのそれぞれの生きざまの努力としか表現できない現実です。物や人の価値は見える人には見える。見えない人には全く見えません。
難しいビジネスの時代に入ったものです。
だから、人々は一生懸命に努力をします。
私は、汗を流して努力をする人が好きです。
人生、まさに「アリとキリギリス」の世界です。
規模の大小ではないのだという事を痛切に感じます。
いままで、企業は売上高や店舗数、社員数などが表面的な規模の尺度とされてきましたが、本当はどうなのでしょう。例えば石油販売業で年商をうたった場合、異業種と比較して揮発油税や軽油税を勘案するとその企業の中身の売上高の何パーセントを占めているのでしょう。
よくテレビなどで、年商○億円のセレブ社長さん。などという表現の紹介があります。「所得」ではなくて「年商」というところが表現上の問題なのです。売上高でみたら石油ビジネス企業の社長さんはみんな飛びぬけたセレブでリッチマンということになります。
実は、グロス(中身)の売上としては意外と少ないのが石油業界です。ほとんど税金を仕入れて税金を売っているようなものだとこぼす経営者の方も多いわけです。
その分だけ運転資金も掛かります。借り入れ金も必要な業種です。しかも運転資金が不足した場合によく分析したら国税や県税分だというケースも多いのです。
仮にガソリンを一万キロ売る業者がいたとしても経常利益が1000万円の赤字であれば、販売量が300キロで経常利益が200万円の零細企業との収益差は1200万円ということになります。本当はこれが企業の収益格差なのでしょう。
あくまでも借入金(有利子負債)がゼロでそれ以上に浮いているキャッシュフローがその企業の力だとしたら考え方も変わるわけですが、石油ビジネスではほとんど不可能に近いことなのかもしれません。
資金調達能力も問題です。バブルの頃とは違い不動産などの資産はあるが負債もある。資産価値が負債を上回っていれば担保力があるから安心だとも言ってはおれないご時勢です。問題は収益力です。その苦労はよく理解できます。
最近では色々な新しい業種が派生しています。
特に我々のようなITビジネスは、倉庫も工場も店舗設備も不要な良い商売だといわれる事もあります。
しかし、実は大変なビジネスなのです。
とにかく最初は開発費用ばかりが掛かります。もちろん販売開始前ですから売上も入金もありません。完成して販売できるようになるまでには投資金額は莫大な金額になります。売れるかどうか判らないものに時間と経費を掛けて行う開発作業は不安とリスクを背負った苦しい作業です。
まさに、ハイリスク、ハイリターンのベンチャービジネスのど真ん中です。
完成しても、ソリューションの営業というものは誰にでもできるものではありません。特に業務に特化したものは非常に専門的なレアケースや知識を要します。
誰にでも売れるものであれば、誰も苦労する人はいない訳です。誰にもできないから高く売れるというコンテンツの特性があるのは当然です。
他人の仕事はみんな良く見えます。隣の芝生は蒼く見えるものなのです。
それぞれの仕事に特化したプロフェッショナルしか創れない。売れない、コンテンツだから価値があるのです。
こればかりは、いままでのそれぞれの生きざまの努力としか表現できない現実です。物や人の価値は見える人には見える。見えない人には全く見えません。
難しいビジネスの時代に入ったものです。
だから、人々は一生懸命に努力をします。
私は、汗を流して努力をする人が好きです。
人生、まさに「アリとキリギリス」の世界です。