ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「創って売る」というビジネスフォーム

2007年10月05日 13時02分06秒 | Weblog
物を「創って売る」という仕事はさらに大変です。
売れるかどうかも判らないものに開発経費を掛けて、しかも開発が長期にわたりますと開発経費も大変です。

物作りでも、いわゆる「物作り」の製造業と我々のようなコンテンツ制作に分かれるでしょう。製造業では工場や倉庫などの付帯設備が必要です。作るものによっては設備も大規模になりますから相当な設備投資が必要となるはずです。

食品製造などでは賞味期限や原料資材の見分けや調達なども課題となるはずです。秘伝の「味付け」などは特に専門的な技術や知識が必要となるのでしょう。

どんな、業種でも大変ですね、苦労は尽きません。

我々の業務専用のソリューションビジネスなんて、もっとリスキーなビジネスです。

ソフトウェアを机上で考えても実際の現場実務で利便性と運用効果が確認できなければ例え10円でも不要といわれてしまいます。しかも、クライアント(運用するお客様)はすべてプロフェッショナルばかりなのです。

現在のようにご覧いただいたお客様から「完璧だ」といわれるようになるまでには大変な時間と努力を要します。

「一度創れば、あとは仕入れが無いから儲かるだろう」なんて言われますが、毎年でてくる新たな御要望などを取り入れながらバージョンアップをしていますし、不具合があれば常にプログラムを即時修正しながらサポート管理していますから、管理費も掛かります。

なんの業種でも、他社よりも先を行くには大変な努力が必要です。緊張の毎日です。

楽をして儲かる仕事はなかなか、ないものですね。



「仕入れて、売る」という ビジネスフォーム

2007年10月05日 12時00分18秒 | Weblog
人と同じ事をしていれば経営的に「堅実」といわれる時代は既に終焉しました。

しかし、何でも人と変わったことをやればよいという訳でもありません。

どんなに真面目に商売をしていても結果が出せなければ経営者としては失格です。儲からないという不況業種に携わっていれば、業態を変えるとか、大規模店舗などによる地域マーケットの変化などにも対応する必要もあるでしょう。

これだけ周辺環境が激変している訳ですから、問題は自分が工夫したり変わろうとする経営者の意志や能力の問題ですね。

「何か、儲かる商売はないかな・・」と考えたり、悩む人も多い訳ですが、業種が悪い訳ではなくて、工夫や努力が足りないというケースもあります。どんな業種でも利益を出している経営者や企業がある訳ですから全てを業種のせいにして嘆いていてもしょうがない。

現在利益を出している優秀な企業の経営者の方と話してみるとすぐに判ることですが、いま「勝ち組」といわれている企業は工夫と努力でそんな課題の克服をしてきた企業なのだと良く判ります。

なぜ、同一業種でも物を仕入れて、販売する。という単純な業態でも格差がつくのかその訳を考えると、石油業界のように商品に品質格差がなければ「量」を売る事で「格差」がつく訳ですが、「量」を増やすために「価格」で勝負という理屈を繰り返しているようです。顧客の利便性や満足度(CS)の向上などという崇高な手法よりもセルフで価格を安くする手段を選択しての競争となっています。

そんな競争のドツボに陥っている企業は大変です。

灯油ビジネスには「配送サービス」という付加価値がつきます。しかも、配送料金が転嫁できますから収益性は店頭ガソリンなどとは全く異なりますし、競合他社にたいしてサービス格差をつける事が出来ます。

ガソリンスタンドの黎明期にはガソリンを入れてくれれば洗車は無料などという時代もあった訳ですが、現在では洗車業務は収益化されています。

同様に灯油販売も店頭と配送灯油ではコードも区分され、価格設定も変わる訳ですから充分な収益が確保できる時代です。
単純に「仕入て、売る」という業務に配送という付加価値をつける事で業態が大きく変わり収益性も向上するわけです。

判ってはいるけれど動けない。という経営者であれば失格です。
石油ビジネスも大きく変わっています。