ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

今年の灯油は「孝行息子」

2007年10月26日 09時52分27秒 | Weblog
9月、10月と灯油の出荷状況が順調です。
特に今月の灯油は好調でガソリンの減販による収益減を充分に補っています。

こうなると、配送灯油を持っている企業と持たない企業の収益格差は明確です。

値上げ前の仮需要かと思われたのですが、スタートは価格も堅調で底堅い出荷状況です。

久し振りに、孝行息子が良い仕事をしそうです。

ところで、昨日、東京駅の改札内に開店した地下商店街「エキナカGransta」が開店して注目を集めています。今迄の地下商店街とは違って「改札口の中」というのが変わっています。

ことわざで「松茸は千人の股をくぐる」といわれます。
商売のネタや視点は意外と足元にあり、誰でもみんな必死で探しているものなのですが、なかなか気が付きません。

東京駅に行く人たちは、ほとんど電車に乗る訳ですから「エキナカ」でもいいはずだという視点に気付かなかっただけの話なのです。
全国どこの駅でも通用する話ではないでしょうが、新鮮な切り口です。

石油ビジネスでも同様でしょう。
特に灯油は元来、配送されるべき「ホームエネルギー」なのですから、付随するビジネスの可能性は高いはずです。視点を変えれば石油ビジネスの「次」が見えて来るはずです。

まだ、ブログ上で公表する段階ではありませんが全国各地で色々なビジネスアイデアが試行され、中には大きな収益効果を上げているものもどんどん出てきました。

SS業界人は創造性に薄く「物真似上手」だといわれます。
貴重なアイデアやノウハウはもう少し大切に育てたいものです。

現金客まで含む「顧客管理データベース」は車検やオイル交換などの車両情報だけでなく顧客のライフスタイルまで管理できる訳ですから、「雪ん子」の活用は無限なのです。

灯油をバリバリ売る事で、次のビジネスが必ず見えてきます。
「雪ん子」はあなたの店の未来を見据えた優秀なマネージャーです。
なんて、宣伝をしてみたくなります。

灯油はSSの「孝行息子」
「雪ん子」はSSの未来が見える「優秀なマネージャー」

素晴らしい、キャッチコピーが生まれました。
今年のテーマだな。。。

原油90ドルの時代

2007年10月26日 07時02分08秒 | Weblog
本日のワールドビジネスサテライトの原油市況では、ついに90ドル台ということです。凄い事になっています。

いろいろな見方があります。
米国経済のサブプライムローンの問題等でドル安が進行しているため、ドル建ての原油が高騰するという説。

ドルに対して強いユーロ圏のヨーロッパなどでは米国よりも原油高ダメージが少ないという説もあります。

当然円もドルに対しては強くなっている訳ですが、日本国内では輸入でそれほどの円高メリットを感じられないといったところなのでしょう。

原油高の影響で食料品から生活雑貨まで値上げが傾向が強まっています。
円高による輸入メリットよりも原油高の方が早くて、影響が強すぎるということなのでしょう。

昔は「円高メリット」で元売りは大儲けした訳ですが、今回の原油高騰のスピードはそれを上回ったペースで進行中ですから当然値上げとなるのでしょう。

こうなってくると、グローバル経済の世界ですから素人の我々では、専門的すぎてなかなか理解できませんね。

いずれにしても、リテール部門では絶対的な「価格転嫁」が課題です。

今迄の値上げとは異なる動向を示していますから、従来の「安売り拡販」の手法から脱却して若干強めの価格設定がベターなのでしょうが、現実は減販傾向ですから元売りも含めてその辺の見方が明暗を分けそうです。

アメリカ経済がおかしくなっている。
その影響で基軸通貨としてのドルが安くなる。
当然ドル建ての原油は上がる。
円はどうなる?

副島隆彦氏の「ドル覇権の崩壊」
を買ってきて、読み始めています。

「やがてドルは暴落し、円は1ドル=80円へ。そして、金融恐慌が世界を襲う!」という怖い表題が付いています。

アメリカ経済の崩壊により「静かに恐慌化する世界」
が進行中なのかも知れません。

怖い時代が到来しているようです。

春先に予言していた原油90ドルが現実になってきました。
国内の「灯油市況」はさらに、需給相場が加算されます。