ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

金網・流血デスマッチ

2007年10月19日 01時04分08秒 | Weblog
今日、会社の帰りにいつも気になっている近くの商社系(Me)のセミセルフといわれる業態のSSで現金でガソリンを入れてきました。

価格は看板はハイオクで150円ですが、領収書の単価を見たら147円でした。

北関東の激戦地のど真ん中。はたして安いのか、高いのかよくわかりません。どこの店でも掲示された価格看板よりも数円は値引きをしているようです。

セミセルフですから、給油スタッフが給油してくれます。非常に大きな声で誘導して挨拶して、ベルトの位置で両手を揃えて送り出しの頭の下げ方まで立派なものです。おまけにポイントカードにハンコウを押してくれてカードが一杯になるとアピタの商品券千円と交換してくれるのだそうです。次回給油時の三円/㍑の割引券やら曜日割引(さらに五円引き)案内のカレンダーのパンフレットまで配布しています。

一体どうなっているのやら・・・、向かいには宇宙の新設「セミセルフ」、これは設備も立派で敷地も広い。元売り直営SSです。

こんな状況ですから、一般販売店SSは数年前からほとんど閉鎖。
最近では超がつくスーパーディラーのSSまで閉鎖しています。

消費者の立場になると、何でも安く買えるこんな地域に住んでいる事は便利です。近くにはカインズホームとセキチューの本社があり、さらに関西系のホームセンターが殴りこみ。なんでこんな激戦地に開店しているのやら・・・、考えられません。

どこの店舗でも「地域戦略価格」と銘打って、まるで金網デスマッチのような状況で安売り競争をしていましたが最近では少し状況が変わっています。

パチンコ屋だってものすごい。コロナにビームにマルハンに全国チェーンの有名大型店が至近距離で激戦中。パチンコメーカーの直営店まで競争中。何といってもパチンコの機械メーカーは群馬がメッカです。石油業界の元売り直営店と一般業者の店が競っているのと同じ構図です。近県からパチンコに出張でくるらしい。

マンションの郵便受けには今日も車検をするとガソリン100㍑無料サービスなんてチラシが入っていました。「ガソリンを景品にするような品格のない業者に車検なんか絶対に出すもんか」とブツブツ言いながらエレベーターで部屋まで帰ってきました。

少しは、「ガソリン屋もビジネスにダンディズムを持てや」と思ってチラシを捨てようとしたら、友達の会社でした。今度会ったら注意してやるつもりです。

北関東の激戦地高崎はホームセンターにパチンコ屋、SSのガソリン販売競争までルール無視のアルチメット。まるで格闘技の世界です。

血を見るだけではおさまらず、死ぬまで意味のない勝利者不在の戦いを続けるつもりのようです。どうなることやら・

値上げ一色。スタグフレーション

2007年10月19日 00時27分31秒 | Weblog
食品から生活用品まで、原油高の影響で値上げ一色ですね。
近くのホームセンターで販売されているティッシュペーパーやら洗剤まで、今迄のディスカウント商品の代表商品から値引き幅が少なくなっているようです。いわゆる、「値戻し」状況です。

こんな形勢になると安売りという業態の商売は何でも難しいですね、
デフレが終焉してインフレかと思っても所得が上がらなければ、デフレスパイラルよりも悪質な『スタグフレーション』という最悪の経済状態に突入する予感です。

庶民は生活防衛で節約に入りますから、ガソリンだけでなく物が売れない時代に入るのでしょう。困ったものです。大昔、学生の頃に勉強した「スタグフレーション」の懸念です。

中東の政情不安説も急浮上。昭和48年のオイルショックの時代を予感させます。

しかし、こんな時代ですから経済構造も変わります。
バブル崩壊以来の大激変です。
時代の波を冷静に読みきって、次のよい波を待つサーファーのようなモチベーションでこの波を乗り越えましょう。考え方によっては大チャンスです。

「ピンチの後にはチャンスあり」人生にも波があるから面白い。

目先のことだけに捉われず、大きな波に乗りましょう。
こんな時代にはチャンスの女神の前髪を捕まえるくらいの積極的な気迫が必要です。

今夜も寝ずに仕事中です。