本日の日本経済新聞の経済欄に米国における原油価格高騰と販売市況パターンが例年とは異なった不思議な動きをしているとの記事。
当面の動きについて解き明かす説がないと結んでいます。
WTI という言葉は石油業界ではよく聞かれます。調べてみると
【West Texas Intermediate】:ウェストテキサス インターミディエート(西部テキサス原油。アメリカが産出する代表的原油で世界の原油市況の指標となる。)ということですが、
今回の値動きは需給なのか、ファンドの動きなのかはたまたオイルマネーなのかが分からないようです。
結論からいえばアメリカのマーケットでも分からないことですから、石油資源がなくてほとんどを輸入に頼る日本でわかるはずもないということなのでしょう。
これが予測できたら、世界有数の経済通ということになるわけですが、難しい話です。
日本国内では、出光興産の決算予測で「営業益20%減・・今期原油高の価格転嫁進まず」の記事。
石油業界は産油国からメジャー、元売り、特約店、販売店まで、そして商社系から業転業界まで裾野が広くてそれぞれのポジションも異なりますから、見解もいろいろですが、とにかく当面は値上げ基調にあるということなのでしょう。
日本国内の販売業界などはまるで台風の中の波間に漂う小舟のような状態ですね、それでもリテール販売業界では競争激化で安売り競争をしているわけですから大変です。しかし当座の経営課題を考慮すれば売り負けるということは淘汰されることを意味しますから仕方がない事なのかもしれません。
上げもあれば、下げもあるわけですが、今後も今までのようなパターンが繰り返される保証はないわけで、一部では高止まり傾向になるという見解もあります。
こうなると、価格に頼る販売戦略には限界が出てくるような気がします。
これからは供給側(元売や商社)がマーケットをリードする時代になるのかもしれません。独立系はよほどの経済力と流通機能を保有しなければ生き残りが難しい時代になるようです。
私も昔は小規模ながらオイルターミナルをつくり10台以上のトレーラーローリーを保有して、和製ジョバーを気取っていた時期もありました。本音のことを言えばいろいろな意味で「締め付け」が厳しかったですね、日本のビジネス風土では暴れん坊はあまり認知されません。元売りにとって優等生が優遇されるのが石油業界なのです。
しかし、本音ではそんな業界の古い体質に迎合することなく自主的な経営を維持することが大切だとも思います。
難しい時代になりました。
朝の新聞を読みながら、ちょっと考え込んでいます。
当面の動きについて解き明かす説がないと結んでいます。
WTI という言葉は石油業界ではよく聞かれます。調べてみると
【West Texas Intermediate】:ウェストテキサス インターミディエート(西部テキサス原油。アメリカが産出する代表的原油で世界の原油市況の指標となる。)ということですが、
今回の値動きは需給なのか、ファンドの動きなのかはたまたオイルマネーなのかが分からないようです。
結論からいえばアメリカのマーケットでも分からないことですから、石油資源がなくてほとんどを輸入に頼る日本でわかるはずもないということなのでしょう。
これが予測できたら、世界有数の経済通ということになるわけですが、難しい話です。
日本国内では、出光興産の決算予測で「営業益20%減・・今期原油高の価格転嫁進まず」の記事。
石油業界は産油国からメジャー、元売り、特約店、販売店まで、そして商社系から業転業界まで裾野が広くてそれぞれのポジションも異なりますから、見解もいろいろですが、とにかく当面は値上げ基調にあるということなのでしょう。
日本国内の販売業界などはまるで台風の中の波間に漂う小舟のような状態ですね、それでもリテール販売業界では競争激化で安売り競争をしているわけですから大変です。しかし当座の経営課題を考慮すれば売り負けるということは淘汰されることを意味しますから仕方がない事なのかもしれません。
上げもあれば、下げもあるわけですが、今後も今までのようなパターンが繰り返される保証はないわけで、一部では高止まり傾向になるという見解もあります。
こうなると、価格に頼る販売戦略には限界が出てくるような気がします。
これからは供給側(元売や商社)がマーケットをリードする時代になるのかもしれません。独立系はよほどの経済力と流通機能を保有しなければ生き残りが難しい時代になるようです。
私も昔は小規模ながらオイルターミナルをつくり10台以上のトレーラーローリーを保有して、和製ジョバーを気取っていた時期もありました。本音のことを言えばいろいろな意味で「締め付け」が厳しかったですね、日本のビジネス風土では暴れん坊はあまり認知されません。元売りにとって優等生が優遇されるのが石油業界なのです。
しかし、本音ではそんな業界の古い体質に迎合することなく自主的な経営を維持することが大切だとも思います。
難しい時代になりました。
朝の新聞を読みながら、ちょっと考え込んでいます。