ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

ポイントはみずからの経営を足元から見直す事。「ヘッドアップ」は禁物です

2011年01月13日 10時24分38秒 | Weblog
全国各地の有力ディラーで基幹業務の見直しに伴うシステム再構築の動きが出ています。

石油業界はSS運営だけに限定されたビジネスではありません。

特約店では販売店管理から直売部門の管理業務まで社内の業務は多岐にわたっています。
SSを1店舗だけ運営している販売店とは管理コストや業務内容も大幅に異なるわけです。
一定規模を超えた大手と云われるディラーでは、まだまだ業務改善により企業としての収益性を高める事が可能です。

最近では、拡販よりも、「業務改善」による業務コストダウンに着手するディラーが増えています。
それぞれの立場で、身の丈に合ったシステム構築をおこなう事が成功のポイントとなっています。
異業種展開などへの模索も開始されています。

石油ビジネスは総論よりも、自社の経営ポジションや経営規模に合った当面の課題とどのように向き合うか・
これは大切な事ですね、

有力企業と云われる企業の経営者の方の多くは、
現在の経営環境にしっかりと足場を組んだ上での意見や課題も的確に捉えていらっしゃいます。
業界の変化に的確に対応できる柔軟性もあるようです。
しかし、どんな企業にも、変化や改善を嫌う抵抗勢力も存在していまから、
今後は経営者としての企業統治能力(ガバナンス)が問われています。

最近私が面談している企業では業務の多角化をはかるところも増えています。
外食産業、宅配ビジネス、変わったところではスポーツジムなどもありますね
石油ビジネスとは、全く次元が異なる非常にグローバルな思考を持った若手経営者も多くいらっしゃいます。

一方では、
1店舗SSの運営だけでも、WTIなどの原油相場や市況分析などを論ずる経営者もいます。
まるで、評論家のように誰でも知っているような掲示板情報などで時間を無駄に消耗する事もあります。
これが「情報格差」、「経営格差」なのかと痛感することもあります。

現在の自分の経営ポジションで、
絶対に必要とする情報がもっとあると思われるのですが、残念に思う事もあります。

とくに今年から石油業界は大きな「変化」の時期を迎えることになります。
経営者としての視野を広く持って、次の時代に備える事が大切だと感じています。

いかに経営者としての独自性が大切とはいえ、頭の思考までPBとなってしまっては、
全く意味がないと思うわけです。

「ヘッドアップ」していたら、スウィートスポットをはずしてしまいます。
いくら力んでみても、シャンクばかりしていたらスコアになりませんよ。

灯油が石油ビジネスの明暗を分ける時代

2011年01月13日 09時37分43秒 | Weblog
年初から地域有力ディラー様からのオファーが多発しており
北東北、九州など全国各地への出張で業務がスタートしています。

ここ数年、灯油ビジネスに力を入れてきた企業では今年の灯油商戦はかなり活性化されています。
配送サービスに関する体制整備や工夫を凝らした宣伝効果なども大きいようです。
特に、携帯電話のWEB受注体制などによる周辺マーケットを取り込んだ寡占化が効果を発揮しており、
まさに「残存者収益」を享受できる環境となっています。

夜間10時過ぎまで配送しても追い付かないといった嬉しい声まで聞こえてきます。

ガソリン100㌔と配送灯油100㌔の収益格差と資金効率を考えると
まさに、灯油は石油ビジネスの「孝行息子」といったところですね。

一部では豪雪による停電なども発生しており、
オール電化の住宅でも予期しなかった「灯油」設備に頼るところもあるようです。

仮に全国的な消費減少があったとしても、
充実した灯油配送サービスができる販売業者はさらに減少しており、灯油配送の過疎地帯が多発中です。
まだまだ、売上を伸ばす企業が急増しているわけです。

冬場にガッチリ稼いでおきましょう。

まずは、今後予想される店頭のガソリン販売の減販を灯油でカバーしておきましょう。
「灯油配送」を起点とする配送ビジネスそのものの可能性については、
シーズンオフに改めて提案させていただきます。

まずは、行動あるのみ、灯油で消費者を囲い込む事で、「次世代ビジネス」に向けた可能性が拡大します。