ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SSビジネスの行方

2011年01月28日 09時40分44秒 | Weblog
昔は、石油業界紙や元売などが企画する海外研修ツアーと称する旅行が多かったですね。

色々な業界で海外視察ツアーが行われていました。

現在の中国人のツアー客のように、首にカメラをぶら下げた日本人の業界団体ツアー客が全世界を駆け巡っていた時代もありました。
しかし、今となっては本音のところは観光旅行的なものであったような気がします。

本来なら、業界が節目を迎えている今こそ海外の石油業界事情を視察するのが一番効果があるような気がします。

アメリカやヨーロッパの石油ビジネスがどうなっているのか、近未来の石油ビジネスの現実を見たいものです。
今年あたり、時間を作って勉強に行ってみたいものですね、
いや、私としては絶対に現場をもう一度見たいと考えています。

当時、私自身が北米のホームヒーティングの分野に興味を持った事が、灯油配送システム「雪ん子」の原点になっています。

インディペンデント系(独立系)と呼ばれたジョバー石油業者の動きにも興味を持ちました。

今になってみると、日本でもPBと呼ばれる業者が増えてまさにその状況が生まれています。

あの頃は
どんな業界でも、セミナーばやりで、「先生」と呼ばれる方がいたものですが、
今になって考えてみると、高度成長期ですから、先進地の真似をしているだけでも企業は成長したという事です。

現在のような難しい局面でこそ、必要なアドバイスや知識があると思うわけですが、
これだけアゲンストの風が吹いていると、なかなか画期的なアイデアや決定的なビジネスモデルが見えてきません。
一体、あの「先生」達はどこへ消えてしまったのやら・・・・
所詮、机上の論理だけでは通用しません。

すでに、石油ビジネスの総論などを論じている時代ではありません。
現実に即した具体的な対応策を提示する必要があります。
特に、リテール販売業者はその事を認識すべき時代に入っています。

先日、昔、石油業界で「先生」と呼ばれていたコンサルタントの方と話しましたが、
今となっては、色あせた落ち武者のように感じました。

ビジネスを戦に例えれば、
戦況が不利な場合にこそ、殿(しんがり)といって、後備えを努めるのが一番難しい戦いなのです。
ビジネスも全く同じ事だと思います。
昔、木下藤吉郎は金ヶ崎の戦いで殿を務めて織田信長を救ったことで世に出たわけですが
ピンチとチャンスは紙一重なのです。

決して優位とはいえない、現在の石油業界ですが、
このピンチを成長のチャンスととらえるための秘策と戦法を見出すべく、
竹中半兵衛、山本勘助よろしく毎日考えています。

知恵のあるものは知恵を出せ
知恵の出せないものは汗を出せ
知恵も汗も出せないものは静かに去れ...

といったところです。